・フリーランスエンジニアが案件を獲得するための注意点は?
・営業を上手くするための方法は?
フリーランスエンジニアにとって、案件を獲得することは必須です。フリーランスは会社員のように仕事が自動的に割り当てられるわけではなく、自分で獲得しなければ働けないためです。
とはいえ、どうやって案件を獲得すればいいのかわからないという人もいるでしょう。
この記事ではフリーランスエンジニアが案件を獲得する方法を紹介します。また案件を獲得する時の注意点、営業を上手くするためのポイントもお伝えします。
この記事を参考にして、案件を獲得するのに困らないフリーランスエンジニアになりましょう。
フリーランスエンジニアの案件獲得方法
フリーランスエンジニアの案件獲得方法は主に以下の7つです。
①知人からの紹介
②これまで仕事をした人からの継続依頼
③エージェントの利用
④クラウドソーシングサイトの利用
⑤求人サイトを利用
⑥SNSやポートフォリオからの依頼
⑦営業
1.知人からの紹介
知人からの紹介で案件を獲得できることがあります。一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会が公表している「フリーランス白書 2020」によると、フリーランスが案件を受注する経路で一番多いのは、人脈からでした。
出典:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書 2020」
このことからフリーランスエンジニアも、人脈をいかに広げていおくかということが重要と言えるでしょう。イベントやセミナー、交流会などがあれば積極的に参加することをおすすめします。
また友人などから案件を紹介してもらえる可能性もあるため、どんな人との出会いも「もしかしたら将来仕事につながるかもしれない」と考え、蔑ろにしないようにしましょう。
2.これまで仕事をした人からの継続依頼
これまで仕事をした人から継続して案件を発注してもらえることもあるでしょう。もともと継続依頼の案件もありますが、中には当初は単発依頼の予定だったものが、継続依頼に変わることもあります。
単発案件で取引先の期待以上のものを提出できると、「取引先から続けて依頼したい」と言ってもらえる可能性が高まります。もしくは、成果物を提出した上で、継続の打診を自分からしてみるのも一つの手です。
打診する場合は、具体的に期間や報酬面などこちらから提示すると、クライアントも判断しやすいでしょう。
3.エージェントの利用
案件を紹介してもらえるエージェントを利用することも案件獲得をする方法の一つです。案件を獲得する業務を代行できるため、今請け負っている仕事に集中して取り組むことができます。
またエージェントに任せたことで「高い報酬の案件を任せてもらえた」、「条件が良い案件を請け負えた」など、自分で案件を獲得するよりも良くなることもあります。案件を獲得することに苦手意識のある人はエージェントも利用してみてください。
テックビズフリーランスは、ITフリーランスの独立から案件参画後までトータルサポートを実現しているエージェントです。独立経験のあるコンサルタントに無料で相談できますので、ぜひご活用ください。
4.クラウドソーシングサイトの利用
クラウドソーシングサイトを利用して、案件を獲得しているフリーランスエンジニアもいます。代表的なクラウドソーシングサイトは以下のようなものがあります。
5.求人サイトを利用
求人サイトを利用して、案件を獲得することもできます。求人サイトには、正社員や派遣社員、アルバイト向けの求人だけではなく、フリーランス向けの求人もあります。
フリーランス向けの求人は、ほとんどの求人サイトで「業務委託」と表示されていることが多いです。またリモートワークだけではなく、常駐案件のものもあります。
求人サイトで案件を獲得する場合は、求人情報に書かれている条件などをしっかり確認して、自分の希望に合った案件だけに応募するようにしてください。
6.SNSやポートフォリオからの依頼
SNSで発信活動をしていたり、ポートフォリオを公開している場合、そこから案件の依頼が来ることもあります。ただ、ある程度スキルや実績がないと案件を依頼してもらうことは難しいです。
すぐに仕事が獲得できる方法ではないため、長期的な視野で考えていきましょう。SNSはなるべくエンジニア向けの発信をしたり、案件をやる度にポートフォリオの情報を更新したりと継続的に運用していくことが必要です。
7.営業
自分から関わりたい会社に電話やメールを送ったり、交流会やセミナーなどに出向き直接話をしたりして、営業をすることで案件を獲得するフリーランスエンジニアもいます。営業をして案件を獲得するためには、ある程度のスキルや実績が必要になるでしょう。
とはいえ、営業で案件を獲得できれば、自分が希望する報酬や条件で働くことができます。他の方法では獲得できなかったような高い報酬の案件が受けれたり、条件が恵まれている案件が受けれたりします。
営業を課題に挙げるフリーランスは多いです。そのため、営業ができるようになれば、周りのフリーランスと差別化でき、仕事に困ることは少なくなっていくでしょう。
フリーランスエンジニアが案件を獲得する上での注意点
フリーランスエンジニアが案件を獲得する上で、以下の点には注意しましょう。
①報酬や条件が納得できるか
②スキルアップにつながるか
③実績として提示できるか
1.報酬や条件が納得できるか
報酬や条件が納得できるか、案件を獲得する上で必ず確認しましょう。案件を獲得できたとしても、報酬が安かったり、条件が厳しかったりすると、働くのが辛くなってしまいます。
またもらえる報酬が高かったとしても、作業時間が大幅にかかり、時間単価で見ると安いものもあります。作業時間や労力に対して報酬が見合うか、条件がしんどいものではないかは考えてから、案件を獲得するようにしましょう。
2.スキルアップにつながるか
その案件を行うことで自身のスキルアップにつながるかも考えて案件を獲得するようにしましょう。今あるスキルでできることばかりやっていると、いつまで経っても仕事の幅が広がりません。
フリーランスエンジニアは、例え今安定して案件が獲得できていても、いつ契約を切られてしまうかわかりません。また業界でも新しい技術が次々と出てきているため、スキルアップしないといつか需要がなくなってしまいます。
そのため、スキルアップにつながるような案件をできるだけ獲得しておくことが重要です。少しチャレンジングな内容であったとしても積極的に案件に応募していきましょう。
3.実績として提示できるか
案件を行った成果物を自分の実績として提示できるかどうかも、案件を選ぶ際には重要です。例え自分で作った制作物であっても、取引先に著作権がある場合は、自分の実績として提示できません。
そのため、案件を獲得する前に取引先に確認しておくようにしましょう。せっかく行う案件ですので、実績として公開できないと損です。
実績を積んでいけるとより案件を獲得しやすくなるので、案件を選ぶ際には忘れずに確認するようにしましょう。
フリーランスエンジニアが案件を獲得するための営業のポイント
フリーランスエンジニアが案件を獲得するための営業のポイントは以下の5つです。
①自己分析をして自分の強みを洗い出しておく
②スキルシートを作成しておく
③SNSなどのプロフィールを更新しておく
④受ける案件の報酬、条件を決めておく
⑤業界の最新情報を仕入れておく
1.自己分析をして自分の強みを洗い出しておく
営業をする前に、自己分析をして自分の強みを洗い出しておきましょう。自分の強みがわからずに営業をしても、上手くアピールすることができずに、案件を獲得することは困難です。
また案件を獲得できたとしても、ミスマッチが起こり、うまく成果を出せないこともあるでしょう。自分の強みを発揮できる案件を獲得することで、成果をきちんと残すことができますし、成果を出すことで取引先からの信頼も得られます。
頭の中だけで考えるのではなく、紙やエクセルなどに書き出して、可視化するようにしましょう。
2.スキルシートを作成しておく
自分の強みが理解できたら、スキルシートを作成しておきましょう。スキルシートとは、ITエンジニアのスキルを書き出した職務経歴書のようなものです。
営業をするときに、資料として提示でき、相手に自分のことを伝えやすくなります。自分の強みを誰が見てもわかるように、実際に担当した案件や自主制作した物などと紐づけて書くようにしましょう。
スキルシートの具体的な書き方については以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
3.SNSなどのプロフィールを更新しておく
SNSなどのプロフィールも更新しておきましょう。営業相手が確認することもあるためです。
SNSのプロフィールは、名刺代わりに使われることもあります。あなたがどんな人で、どんなことをしていて、どんなことができるのか、簡潔にわかりやすく伝わるようにしましょう。
また投稿内容もできるだけ、自分の活動に合わせたものにしておくと、どういう人なのか伝わりやすくなります。
4.受ける案件の報酬、条件を決めておく
どれくらいの報酬で、どんな条件であれば案件を受けるかを決めておきましょう。受ける案件の基準が決まっていない状態で、営業をしてしまうと、自分が希望する報酬や条件ではない仕事も受けてしまう可能性があるためです。
また報酬や条件の基準が明確になっていないと、相手に伝えるときにも漠然とした内容しか伝えられず、信頼してもらえません。どれくらいの作業範囲ならいくらででき、どれくらいの期間を要するのかなど、できるだけ具体的にしておきましょう。
簡単なものでも良いので、報酬や条件などが書かれている料金表なものを提示できると、相手も理解しやすいはずです。
5.業界の最新情報を仕入れておく
業界の最新情報を仕入れておくようにしましょう。ITエンジニアの業界は新しい技術が次々と生まれてくるため、移り変わりが激しい業界です。
そのため、最新の情報を仕入れておかないと、取引先の求めることが理解できず、営業も上手くいかなくなってしまいます。業界でどんなスキルが求められているのか、どんな案件がたくさんあるのかなど常に情報を更新していくようにしましょう。
まとめ
①知人からの紹介
②これまで仕事をした人からの継続依頼
③エージェントの利用
④クラウドソーシングサイトの利用
⑤求人サイトを利用
⑥SNSやポートフォリオからの依頼
⑦営業