近年フリーランスになりたいという人が増えており、これからフリーランス人口がどんどん増加していく可能性が高いでしょう。
そんなフリーランスは、「高年収を稼げる」「企業にとらわれず自由に働ける」というキラキラしたイメージを持っている方が多いですが、実は不安を感じやすい働き方であるということはご存知でしょうか?
フリーランスと会社員では、働き方が大きく異なるので、独立前にフリーランスの抱えがちな不安を理解することは難しいかもしれません。
そこで、今回は「フリーランスが抱えがちな悩み」から「悩みを解消する方法」までを解説していきます。
- フリーランスの不安【仕事編】
- フリーランスの不安【将来編】
- フリーランスの不安【税金編】
- 不安を解消する方法
不安定なフリーランスは不安を抱えやすい
フリーランスは会社員とは違い自分が事業主になります。
そのため、何かあっても頼る人はおらず、自分で責任を取っていかなくてはいけないため、不安を感じやすくなってしまうでしょう。
また、「毎月の収入が保証されていない」「税務処理を自分で行う」など会社員時代にはしたことがない経験をしていけなくてはいけないことも、フリーランスが不安を感じやすい原因となっているでしょう。
【仕事面】フリーランスが抱えがちな不安5選
フリーランスは、具体的にどのようなことで不安を抱えやすいのでしょうか。
まずは、仕事面に関するフリーランスが抱えがちな不安を5つ見ていきましょう。
- 次に月も仕事があるのか
- 今の仕事にトラブルは起きないのか
- 納期に間に合うか
- 単価を上げることができない
- 企業からちゃんと支払いがされるのか
次の月も仕事があるのか
フリーランスは会社員とは違い、毎月の収入や仕事が固定であるという保証はありません。
そのため、毎月どのくらい収入を得ることができるのかが読みにくく、不安を感じやすくなってしまいます。
また、継続的な契約をしており、現在安定した収入を得ていたとしても、フリーランスは立場が弱く、いつ契約を切られてもおかしくないでしょう。
今の仕事にトラブルが起きないか
フリーランスは自分が事業主であり、責任者になります。
そのため、何かトラブルが起きてしまうと全て自分で解決していく必要があります。
トラブルが起き、誰かに守ってもらうことも頼ることもできません。
また、解決できるトラブルであればいいですが、自分で解決できないトラブルが起きてしまうと大きな問題に発展してしまう可能性があります。
案件を円滑に回していくことができ、トラブルがなく役務を完了することができるかは、常に不安要素となってくるでしょう。
納期に間に合うか
フリーランスが仕事を受ける場合、納期や期限が決まっていることが多いです。
特に、エンジニアやライターなど納品物がある場合には、必ずと言っていいほど納期があるでしょう。
フリーランスは、納期や期限に間に合わすことができなければ、クライアントからの信頼を大きく下げてしまうことになります。
会社員とは違い、納期や期限に間近でも、誰にも手伝ってもらうことや頼ることができないため、毎月納期に間に合うかという不安を抱えやすいと言えるでしょう。
単価を上げることができない
フリーランスが年収を上げていくには、「案件を増やす」か「1件あたりの単価を上げる」の2択になります。
ただ、案件を増やし続けるには対応できる限界はすぐにきてしまうので、どこかで単価を上げていく必要が出てくるでしょう。
また、高単価で案件を獲得できれば、獲得する案件数が少なくても大きく収入を増やすことができ、時間的にも余裕を持つことができるので、案件ごとのクオリティも上げていくことができますし、より自由に働くことが可能になります。
いつまでも低単価で案件を取っていると、いつになっても年収が上がらず、仕事ばかりに時間を拘束されてしまい、将来に不安を感じやすくなってしまうでしょう。
企業からちゃんと支払いがされるのか
フリーランスは、残念ながら報酬未払いに合ってしまう可能性があります。
フリーランス協会の調査によると、約7割ほどのフリーランスが報酬未払いを経験しているというデータがあるくらい、フリーランスの未払いは問題になっております。
フリーランスは企業に比べて、まだまだ立場が弱いということが背景としてあげられるでしょう。
スケジュール通りにクライアントの求めるもものを納品した後も、予定通りに報酬が支払われるまで、ちゃんと報酬が支払われるかという不安がついて回るでしょう。
【将来面】フリーランスが抱えがちな不安2選
先ほどは、フリーランスが抱えやすい仕事に関する不安を紹介していきました。
ただ、フリーランスは目の前の仕事だけではく、将来に関しても不安を抱えがちです。
そこで、ここではフリーランスが抱えがちな将来に関する不安を紹介していきます。
- 自分のスキルがいつまで需要があるか
- 老後もやっていけるのか
自分のスキルがいつまで需要があるか
今自分が持っている技術でフリーランスとして独立できたとしても、そのスキルがいつまでも需要があるとは限らないでしょう。
特に、IT業界のような技術の進歩が早い業界では、今通用しているスキルが通用しなくなってしまう可能性があります。
今のスキルの需要が下がってしまうと、案件数が減ってしまい案件獲得の難易度が上がったり、報酬額が下がってしまうでしょう。
フリーランスは、会社員のように企業から守られる立場ではなく、今のスキルがいつまでも通用するという保証がないということから、将来に対して不安に感じてしまうことが多いでしょう。
老後もやっていけるのか
フリーランスは、会社員とは違い退職金が支払われることがありません。
また、厚生年金保険に加入している会社員に比べて、国民年金加に加入しているフリーランスの方が、老後に受給できる年金額が少なくなってしまいます。
そのため、老後資金を事前に貯金をしておく必要があるでしょう。
ただ、老後の前に50代になってくるとフリーランスとしての市場価値が下がってしまい、年齢が原因で案件参画を断れられてしまうことがあり、50代以降年収が大きく下がってしまうことがあります。
年収が下がってしまう可能性が高い50代となる前に、貯金をしておかなくてはいけないでしょう。
フリーランスは会社員に比べ、年齢で年収は減ってしまったり、年金の受給額が少ないことから、老後に不安を抱えることは多いと言えるでしょう。
【税金面】フリーランスが抱えがちな不安2選
先ほどは、フリーランスが抱えやすい将来に関する不安を紹介しました。
フリーランスは、会社員とは違い税務処理を自分でするという面から、税金面に関する不安も抱えやすいでしょう。
そこで、ここでは、フリーランスが抱えやすい税金面に関する不安について解説していきます。
- 確定申告が合っているのか
- 税金を支払うことができるのか
確定申告が合っているのか
フリーランスは、会社員とは違い、所得や経費を自分で税務署に申告しなくてはいけません。
その際に、行うのが確定申告になります。
会社員時代には、自分で確定申告をする必要がないので、フリーランスになって初めて確定申告をするという方がほとんどでしょう。
特に、青色申告になるとより複雑になるので、初めて確定申告をする方には難易度が高いと言えるでしょう。
そのため、申告漏れなどがなく、正しく確定申告を完了できているのかなと不安になってしまう可能性が高いでしょう。
正しく申告ができないと、無駄な税金を払うことになってしまったり、最悪の場合追徴課税を負うことにもなってしまいます。
税金を支払うことができるか
フリーランスは、確定申告をした後に、支払うべき税金の額が決まります。
会社員のように毎月税金が収入から抜かれるというわけではなく、まとまって支払う必要があります。
そのため、毎月の収入から税金分の金額を残しておかなくてはいけません。
ただ、会社員時代には自分がどのくらい税金を支払っているのかまで把握していないことが多く、毎月税金分にどのくらい残しておかなくてはいけないのかがわからないという人も少なくありません。
そのため、税金の支払いが終わるまで、ちゃんと税金を支払うことができるのかを不安に感じてしまうことが多いでしょう。
不安定なフリーランスが不安を解消する方法5選
先ほどまで「仕事面」「将来面」「税金面」に関して、フリーランスが抱えやすい不安を紹介していきました。
フリーランスは、抱えやすい不安をどのように解消していけばいいのでしょうか。
ここでは、フリーランスの不安を解消する方法5選について解説していきます。
- スキルアップの時間を作る
- 人脈を作っておく
- エージェントに登録をする
- 時にはリフレッシュをする
- 小規模企業共済に加入する
スキルアップの時間を作る
フリーランスは、自分のスキルがいつまでも通用する保証がないので、常に自分のスキルの向上や、スキルの幅を広げていくことをおすすめします。
スキルアップをするためには、目の前の仕事だけでなく、スキルアップの時間を定期的にとっていくことが重要でしょう。
スキルアップに成功すれば、いつまでも自分の需要を担保することができますし、年齢が上がっても自分の市場価値を上げていくことができるので、安定的に仕事を獲得することができるようになるでしょう。
また、高単価な案件にも参画できる可能性が高まるので、年収UPも見込むことができます。
スキルアップをすれば、将来の不安や案件獲得の不安、年収の不安を解消しやすく、長くフリーランスとして活躍することができるでしょう。
人脈を作っておく
フリーランスが色々な不安を抱えた時に、頼ることができる相談相手がいると、大きく解決に近づいていくでしょう。
そのためにも、「人脈作り」は重要になってきます。
人脈が広がれば、仕事を紹介してもらい案件獲得への不安を解消できたり、トラブルが起きた時の対処法について相談をし解決法を教えてもらったりと、幅広く不安を解消することができるでしょう。
人脈を広げるには、「フリーランスのコミュニティへの参加」や「SNS」の活用がおすすめです。
人脈の広げ方について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
エージェントに登録をする
フリーランスの悩みを総合的に解決をするなら、「フリーランスエージェント」の活用をおすすめします。
フリーランスエージェントは、案件の紹介から、企業との単価交渉などを行なってくれるサービスになり、安定的に案件獲得をし、単価を上げていくことができます。
また、税務処理サービスがあるエージェントもあるので、税金面の知識がなくても安心して、仕事に集中することができます。
さらに、基本的にエージェント企業と準委託契約を結ぶことになるので、報酬の未払いという不安も解消されるでしょう。
フリーランスとして独立したばかりでは、不安が多くなる可能性が高いので、フリーランスエージェントを活用して不安を解消していきましょう。
時にはリフレッシュをする
フリーランスに限らず、不安を抱えすぎると精神的に追い詰められてしまいます。
そのため、時には仕事のことを忘れて、趣味に没頭したり、旅行をしてリフレッシュをするといいでしょう。
フリーランスは、会社員よりもオンとオフの区別がつきにくくなってしまうので、プライベートも充実させることで、仕事にもいい影響を与えることがあります。
自分が不安を抱えているなという時に、リフレッシュすることができる趣味を持っておきましょう。
小規模企業共済に加入する
小規模企業共済とは、退職金がないフリーランスや中小企業の経営者などが、退職金のようなものを受け取ることができる制度です。
毎月一定の金額を積み立て、仕事を辞める時にそのお金を受けろことができるという仕組みになります。
ただ、小規模企業共済に加入するには、開業届を出し個人事業主として開業をする必要があります。
小規模企業共済について、詳しく知りたい方は下記の公式ホームページをチェックしてみましょう。
参考:小規模企業共済
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