SEを採用する際の5つのポイント!採用方法や必要な準備を徹底解説

「SEを採用した経験がない」「なかなかSEの採用が上手くいかない」といった悩みを抱える企業の採用担当者も多いのではないでしょうか。

SEを採用するときは、SEの採用に適したエージェントサービスを活用することで、理想の人材に出会える可能性が高くなりますよ。

この記事では、SEの採用時に利用すべきエージェントサービスや、採用時のポイントを紹介します。

SEの採用が難しい理由や、理想の人材と出会うためにどのような準備をすべきかも解説するので、参考にしてください。

SEの採用に適したエージェントサービスを活用して理想の人材を採用することで、会社のITサポート力の強化やシステムの効率化を実現しましょう。

SEの採用が難しい理由

「SEの採用が難しい」と感じる人も多いのではないでしょうか。SEの採用が難しいのには理由があります。

実際に、SEの採用が難しい理由は下記の3つです。

専門性の高い優秀な人材が少ない
条件面の折り合いがつかない
採用後のミスマッチが発生しやすい

採用が難航する原因を理解することは、理想の人材に出会うための第一歩です。原因の一つひとつに対策を講じて、採用を成功へと導きましょう。

専門性の高い優秀な人材が少ない

SEをはじめとするIT人材は、需要過多の状態であり、2022年時点で約30万人ほど供給が不足すると試算されています。また、2030年には最大で約79万人も不足するという試算です(注1)。

さらに優秀なSEは首都圏のIT企業に偏在しており、好条件の仕事についている場合が多いです(注2)。つまり、すでに現状の待遇や環境に満足しているSEが多いと言えるでしょう。

くわえて、フリーランスとして時流に乗った働き方を好んだり、独立して働いたりするSEもいます。

そのため、スキルのあるSEが転職市場に出てくることは少ないです。

このように母集団自体が少なく、転職市場に出るSEも少なくなっているため、SEの採用は難航するケースが多くなっています。

条件面の折り合いがつかない

SEは情報システム関連の専門職であり、簡単には代替できないスキルを持っています。

優秀で専門性が高いSEほど、代替できるSEがおらず、希少性が高いことを自覚しています。そのためSEが期待する待遇の水準は高く、多くは大手企業へと流れる傾向にあります。

また、SEは成果報酬型の働き方をしている場合が多く、スキルの価値や相場を把握しています。そのため、一般職と同じような時間労働型で採用活動を進めると、条件面で折り合いがつかない場合があります。

繰り返しになりますが、SEの多くはすでに好条件で仕事をしているケースが多いです。

そのため、採用時には入社後のジョブディスクリプションを精査し、SEの平均的な報酬などを理解した上で、報酬や待遇などの条件を決定する必要があります。

採用後のミスマッチが発生しやすい

SEは情報システム開発の上流部分を仕事としています。

一口にSEといってもクラウドサービスやIoT、AI、モバイル通信など、担当する領域は多岐にわたります。そのため、IT未経験の採用担当者にはスキル判断が難しく、採用後に仕事内容とスキル面のミスマッチが発生しやすくなっています。

さらに、SEのスキルは一般的な資格やTOEIC・SPIのように、スキルレベルを客観的に確認できる指標がありません。

このような理由から、SEの採用にはミスマッチが起こりやすく、せっかく採用できたとしても早期退職をしてしまうケースがあります。

採用時にはSEに関する知識をある程度身につけ、どのくらいのスキルがある人材を求めているかを明確に提示することで、採用後のミスマッチを防げるようになるでしょう。

SEを採用する際の5つのポイント

SEの採用に苦戦している人も多いですが、ポイントを抑えることで効率的に採用することも可能です。

具体的には、以下の5つのポイントを参考にしてください。

  1. 採用ポジションを明確にする
  2. 社内エンジニアの協力を仰ぐ
  3. 複数のチャネルを活用する
  4. 専門スキルを見極める
  5. 社風への理解を確かめる

SEの採用に困っている人は、ここで紹介する5つのポイントを抑え、積極的に採用活動を試みましょう。

採用ポジションを明確にする

採用を成功させるために最も重要なことが、採用ポジションの明確化です。なぜなら採用ポジションを決定することで、必要なスキルを判断できるからです。

また、募集要件が抽象的であれば入社後のミスマッチを引き起こすだけでなく、SEも応募を躊躇ってしまいます。

たとえば、「web開発の経験がある」ではなく「Ruby on Railsでweb開発の経験があるフロントエンドエンジニア」というレベルまで、具体化をしましょう。

社内エンジニアの協力を仰ぐ

採用担当者がIT未経験の場合、社内エンジニアと協力して採用活動を進めましょう。

採用活動は会社の方針に沿って進めます。そのため、実際にSEが働く現場の意見は、重視されないケースがあります。IT部門と採用担当のコミュニケーション不足が原因で、面接を重ねても採用に至らない場合があります。

さらに、採用担当のITリテラシーが低いと、SEのスキルを見極められないばかりか、専門的な話についていけない場合があります。

採用ポジションを決める段階から、現場エンジニアの意見を求める必要があるでしょう。

複数のチャネルを活用する

転職市場に優秀なSEが少ない一方で、SEを採用したい会社は市場に溢れています。

競合他社に先んじて、希望の人材を見つけるために、複数のチャネルを利用しましょう。SEとの接点を作る意識を高く持って、採用の窓口を広げることが重要です。

従来どおりの求人広告はもちろん、エージェントサービスを併用するとよいでしょう。

また自社サイトをはじめとするオウンドメディアやSNSなど、新しいチャネルの導入を検討する必要があります。まずは募集内容がSEの目に留まることが大切だと理解しておきましょう。

専門スキルを見極める

面接でよくあるパターンとして、採用担当がスキルを見極められない場合があります。

採用の話を進める以上、SEと専門性の高い会話が求められます。提示するジョブディスクリプションに対して、相手のスキルが適格かどうかを判断できない場合、採用か不採用かを判断できないことに直結します。

とはいえ、採用担当が専門的な知識を身につけるには時間が足りないでしょう。そのため面接には社内SEを同席させ、応募者のスキル面の判断を仰ぐ必要があります。

社風への理解を確かめる

SEは売り手市場であり、求人に対して応募があると大半の企業が内定を出します。つまりSEは複数の企業から厳選して、自分の希望に近い勤務先を決定することができます。

そのため、よい待遇を準備しても、社風や労働環境に理解がないと内定辞退をされる可能性があります。仮に採用に至ったとしても、早期退職してしまうこともあるでしょう。

面接では待遇面や自社のアピールに終始せず、相手の理解度や会社との親和性をチェックしましょう。

SEの具体的な採用方法

SEの採用に頭を抱える人のなかには、1つの採用方法に固執している人も多いのではないでしょうか。実際に、SEの採用方法は複数あります。

SEの具体的な採用方法は、下記の3つです。

  • 紹介してもらう
  • 求人を掲載する
  • エージェントを利用する

複数の採用方法を活用することで、より多くのエンジニアを確保することも可能になります。

ここからは、SEの具体的な採用方法を紹介するので、効率的に採用したい人は参考にしてください。

紹介してもらう

SEの採用方法の1つに、社員の知人や友人などからSEを紹介してもらうという方法があります。

縁故採用やリファラル採用とも呼ばれるこの手法は、転職市場に出ていない人材にアプローチできたり、実務経験を積んだベテランのSEを採用できたりするメリットがあるのです。

また社員の知人や友人という観点から、コストをかけることなく、採用ターゲットに近い人材を選考することができます。どのような人物なのか事前に情報を入手できるのも、面接するうえで安心できるポイントと言えるでしょう。

本人に転職の意思がないケースもありますが、本格的に採用に乗り出すべき優秀な人材に出会える可能性があります。

求人を掲載する

導入している企業が多いのが、求人サイトに求人を掲載する方法です。従来どおりの方法ですが、どのような求人サイトに掲載すべきか検討しましょう。

  • 総合求人サイト
  • 業種特化型求人サイト

総合求人サイトは登録者が多いため、必要とするSEと効率的にマッチングできると言えます。しかし、さまざまな業種の求人広告を扱っているので、自社の募集内容が膨大な情報量に埋もれてしまう可能性があります。

一方、業種特化型求人サイトは、総合求人サイトには登録者数が劣るものの、エンジニアにターゲットを絞って採用活動できるのが強みです。

くわえて、専門性の高いエンジニアが多いので、即戦力となるエンジニアを採用できる可能性が高いと言えるでしょう。

エージェントを利用する

エージェントサービスは転職エージェントを活用して、転職を希望するSEとマッチングを図る方法です。

エージェントが人材探しを代行してくれるため、時間的コストを抑え、希望の人材にピンポイントでアプローチできるメリットがあります。

また、成果報酬型のエージェントが多いため、採用を見送る場合、コストを抑えることもできます。利用するサービスによっては、早期退職となった際に成果報酬を返還してくれる場合もあります。

エージェントが得意とする分野を理解して、活用をしましょう。

SEを採用するために必要な準備

SEの採用を始める前は念入りに準備をしましょう。なぜなら、闇雲に採用を始めると失敗する可能性があるからです。

実際に、SEを採用するために必要な準備は下記の4つになります。

  • SEについて理解を深める
  • SEやエージェントにヒアリングする
  • 採用ポジションを整理する
  • 労働条件を緩和を検討する

SEの採用を任された採用担当者は、採用を成功させるためにも、ここで解説する必要な準備を確認しておきましょう。

SEについて理解を深める

ターゲットへの理解を深めることは、採用担当者にとって重要になります。そのため、SEについての理解を深められるよう、日頃から社内や社外のSEと積極的に話すようにしましょう。

SEと話すことで、どのような待遇を会社に求めているか理解できるようになります。

ITリテラシーを高めるだけではなく、エンジニアの働き方や価値観、転職心理を理解し、求人票の作成や面接に臨みましょう。

SEやエージェントにヒアリングをする

採用を始める前に、SEやエージェントにヒアリングをすることをおすすめします。なぜなら、エンジニア経験のない採用担当には、応募するエンジニアの気持ちがわからないからです。

たとえば、求人票を作成する前に、社内SEやエージェントにヒアリングをおこなうとよいでしょう。

労働時間に対価を払う一般職と違い、SEは専門スキルに価値を置いています。ヒアリングをもとに、SEの相場観や評価基準を求人広告に反映させましょう。

採用ポジションを整理する

SEを採用する前に、採用ポジションを整理しましょう。どのようなポジションでSEを採用するか明確にしなければ、採用のミスマッチが起こる可能性があるからです。

具体的に言うと、業務上必要となる機能の運用や開発などに携わる場合は、アプリケーション系エンジニアが必要になります。

アプリケーションを稼働させるのに必要な仕組みに携わる場合は、インフラ系エンジニアが必要です。

SE採用の際は、自社で必要な人材のペルソナ(架空の人物像)を設定し、どのようなエンジニアを採用したいのかを把握することから始めましょう。

労働条件の緩和を検討する

採用活動が難航する場合は、条件の緩和を検討する必要があります。実際に緩和を検討すべき労働条件は、以下の5つです。

  • 保有資格条件
  • 経験年数
  • 給与設定
  • 勤務形態
  • 年齢

近年では、フルリモートワークやフレックス制度、副業可能など、時間や場所に縛られない働き方が求められています。

会社として最低限譲れない条件はあるでしょうが、採用に向けて見直しすべき箇所もあるはずです。

応募者自体が少なかったり、面接までおこなっても応募者に見送られたりする場合は、自社の提示している労働条件が魅力的ではない可能性があります。そういった場合は、妥協できるポイントを検討するべきでしょう。

SEの採用に適したエージェントの選び方

ここでは、SEの採用に適したエージェントの選び方について解説します。実際に、SEの採用に適しているエージェントの選び方は、以下の3つです。

  1. SE採用に特化しているかどうか
  2. 企業から求職者にアプローチできるシステムかどうか
  3. どのような内容で契約できるか

エージェントサービスを活用するだけでは採用も難しいです。SEの採用を任されている人は、SEの採用に適したエージェントの選び方を知っておきましょう。

エンジニアの採用に特化しているかどうか

SEを採用したいのであれば、エンジニアの採用に特化しているエージェントサービスを使いましょう。エンジニアの採用に特化しているエージェントサービスは、登録しているエンジニアの数が多かったり、実務経験のあるエンジニアが多かったりするからです。

くわえて、エンジニアのなかから細かく検索できるので、自社の求めているSEを効率よく探すこともできるでしょう。

一方、総合転職エージェントでは、他業種の求職者も多いので、SEの採用は難しいと言えます。

企業の採用担当者は、エンジニアの採用に特化しているエージェントを活用することで、理想のSEに出会える確率が上がりますよ。

企業から求職者にアプローチできるシステムかどうか

SEに適したエージェントを選ぶ際は、企業から求職者にアプローチできるか確認してください。なぜなら、企業から求職者にアプローチできるシステムであれば、採用に繋がりやすくなるからです。

また、企業と求職者の間でやり取りできることで、求職者が抱いている不安や質問にも的確に返答できますし、採用までがスムーズになります。

逆に、企業から求職者にアプローチできなければ、企業側は求職者からの応募を待つことしかできないので気をつけましょう。

企業から求職者に対して、スカウトメールなどでアプローチできるエージェントの活用をおすすめします。

どのような内容で契約できるか

SEの採用にエージェントサービスを使う場合は、どのような契約内容か確認してから使いましょう。

エージェントサービスと言ってもさまざまな種類があります。最初の契約時点でお金が発生するエージェントもあれば、採用が決まり次第お金が発生する成果報酬型のエージェントなどもあるのです。

とくに、採用コストをあまりかけれない場合は、成果報酬型のエージェントのほうが適していると言えます。

自社の予算に合わせた契約内容か確認してからエージェントサービスを選びましょう。

フリーランスのエンジニアを目指すならテックビズに相談!

テックビズでは、「フリーランスエンジニアになりたい」「フリーランスエンジニアに今のスキルでなれるのか」「実際に案件を紹介して欲しい」などのお悩みに対してキャリア面談を行なっております。

テックビズでは、ただ案件を紹介するだけでなく、キャリア面談をし、最適な案件をご紹介できるので、「平均年収720万円」「案件継続率97%超」という実績を出しております。

フリーランスエンジニアに興味がある人は、ぜひテックビズのキャリア面談を活用してみてください。

テックビズのサービスを見る

SEを採用してIT環境を整えよう

SEの採用は、需要の高まりと人材不足が相まって非常に困難な状態です。SEの採用に苦戦している人は、下記の5つのポイントを確認しましょう。

  • 採用ポジションを明確にする
  • 社内エンジニアの協力を仰ぐ
  • 複数のチャネルを活用する
  • 専門スキルを見極める
  • 社風への理解を確かめる

また、SEの採用方法は1つだけではありません。以下の3つの採用方法がありますので、複数の採用方法を併用してみることをおすすめします。

  1. 紹介してもらう
  2. 求人を掲載する
  3. エージェントを利用する

とくにエージェントサービスのテックビスは、フリーランスエンジニア専門のサービスなので、自社に適したSEを効率よく探すことができます。

ぜひこのようなサービスを活用し、SEの採用を成功させ、社内環境や業務効率を改善させましょう。

出典:
注1 IT人材供給に関する調査|経済産業省委託事業
注2 我が国におけるIT人材の動向|経済産業省