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確定申告をする業務委託への実態調査|フリーランスの多くが抱える不安と対策とは

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記事概要

毎年の確定申告の時期になると、「そろそろ準備しないと」と思いながら、何から手をつければよいのか迷ってしまうフリーランスも多いのではないでしょうか。
特に業務委託で働いている場合、所得や経費の整理、所得税の計算、青色申告の判断などをすべて自分で行う必要があり、「本当にこの処理で合っているのか」と不安を感じながら作業を進めている人も少なくありません。

実際、TECHBIZが業務委託・フリーランス600名を対象に実施した調査では、確定申告や税務について「知りたいこと・困っていることがある」と回答した人が66.5%にのぼり、多くの人が何らかの悩みを抱えていることが明らかになりました。

さらに、「気軽に相談できる相手がいない」と回答した人は60.6%に達しており、確定申告をほぼ一人で進めているフリーランスが多い実態も見えてきています。

本記事では、「確定申告に関する実態調査」のデータをもとに、業務委託で働くフリーランスがどのような課題を抱えているのか、そして確定申告の負担を減らすためにどのような対策が考えられるのかを分かりやすく解説します。

なお、本調査の詳細データはPRTIMESにも掲載されています。

出典 :https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000052.000126520.html

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業務委託の確定申告|66.5%が「困りごと」を抱えている理由

業務委託の確定申告|66.5%が「困りごと」を抱えている理由

TECHBIZが実施した調査によると、確定申告や税務について「知りたいこと・困っていることがある」と回答した人は66.5%にのぼりました。



この結果から分かるのは、確定申告における負担は一部の人に限られた問題ではなく、多くのフリーランスに共通するという点です。業務委託で働く場合、給与所得者のように企業が年末調整を行う仕組みがないため、所得管理、経費整理、帳簿作成、所得税計算、申告手続きまでをすべて個人で対応しなければなりません。特に複数の案件を同時に受けている場合、報酬の支払時期や源泉徴収の有無、取引先ごとの書類管理など、収入構造そのものが複雑になり、管理にかかる手間は年々増えていく傾向があります。

また、確定申告の負担は作業量だけでなく、「判断を伴う作業が多い」という特徴によって大きくなります。経費としてどこまで認められるのか、どの控除を適用できるのか、どの申告方式を選択するべきかといった判断は、制度を理解していても迷う場面が多く、同じ業種・同じ働き方でも状況によって最適な処理が異なるケースも少なくありません。そのため、インターネットで情報を調べても「自分のケースに当てはまるかどうか」が分からず、確信を持てないまま作業を進めることになりやすいのです。

さらに、確定申告は年に一度しか行わない手続きであるため、前年に理解した内容を忘れてしまい、毎年ほぼ同じ学習コストが発生する点も負担を大きくする要因となっています。こうした背景を踏まえると、66.5%(約3人に2人)が確定申告に困りごとを抱えているという結果は、制度の難しさというよりも、フリーランスという働き方が持つ税務管理構造そのものが影響していると考えられます。

約6割が「相談できる相手がいない」確定申告の孤立構造

約6割が「相談できる相手がいない」確定申告の孤立構造

確定申告や税務について「気軽に相談できる相手がいない」と回答した人は60.6%に達しました。



この結果は、確定申告の負担が単なる手続きの難しさだけでなく、「相談環境の不足」によってさらに大きくなっていることを示しています。会社員であれば、給与計算や税務処理に関して社内の経理担当や制度を通じて確認できる環境が整っていますが、フリーランスにはそのような確認プロセスが存在しません。そのため、疑問点が生じても自分で調べて判断するしかなく、「確認できない状態」で作業を進めることが常態化しやすい特徴があります。

特に、案件数が増えて収入源が複数になる場合や、副業収入が発生している場合などは、所得区分や経費管理の判断が複雑になり、相談先がないこと自体が作業効率を低下させる要因になります。また、判断を後回しにすることで、確定申告の準備が年明けや申告期限直前に集中しやすくなり、作業負担だけでなく心理的なストレスも増加します。このように、相談できる環境の有無は、確定申告の難易度そのものよりも、実際の負担感を大きく左右する重要な要素であるといえるでしょう。

さらに、相談相手がいない状況では、「どの方法が効率的なのか」「どの作業を優先すべきか」といった判断も自己流になりやすく、結果として非効率な作業を繰り返してしまうケースも見られます。早い段階から相談できる環境を持つことで、疑問点をその場で解消できるだけでなく、確定申告に関する作業全体をより計画的に進めることが可能になります。

税理士を利用しない最大の理由は「費用」|サポートにアクセスできない現実

税理士を利用しない最大の理由は「費用」|サポートにアクセスできない現実

税理士に依頼していない理由として最も多かったのは、「費用が高い」(58.5%)でした。



確定申告に関する不安を抱えている人が多い一方で、費用面の理由から専門家への相談を見送っている人が多数存在していることが分かります。特にフリーランスとして活動を始めた初期段階では、収入が安定していないことも多く、固定費の増加につながる支出をできるだけ抑えたいという意識が働きやすくなります。その結果、「本来は相談したいが、費用を考えると依頼しにくい」という状況が生まれやすくなります。

また、「税理士に依頼するほどではないが、確認だけしたい」「一部の作業だけサポートしてほしい」といった中間的なニーズに対応する選択肢が限られていることも、自力対応を選択する理由の一つと考えられます。このような状況では、本来サポートを必要としている層ほど専門家にアクセスしにくく、結果として知識や情報の不足を抱えたまま確定申告を進めることになります。

確定申告における課題は、「税理士に依頼するか、完全に自分で行うか」という二択の問題ではありません。必要なタイミングで、適切なコストで相談できる環境があるかどうかが、実際の負担を大きく左右します。特に収入が増えて案件構造が変化したタイミングや、初めての申告を行う年などは、専門的な視点で確認できる環境を持つことで、申告ミスを防ぎ、確定申告の作業をより効率的に進めることができるようになります。

まとめ|業務委託の確定申告は「相談できる環境」を持つことが負担軽減の鍵

今回の調査結果から見えてきたのは、フリーランスの確定申告の負担が単なる制度の複雑さだけによるものではないという点です。多くの人が不安や困りごとを抱えている背景には、所得管理や経費判断を個人で行わなければならない業務構造、相談できる環境の不足、そして費用面の理由によって専門家のサポートを利用しにくい状況が重なっています。

特に業務委託で働く場合、案件数や収入構造の変化に応じて税務処理の判断ポイントも増えていくため、経験を重ねるだけで確定申告の負担が自然に軽減されるとは限りません。むしろ、疑問点をその都度確認できる環境を持つかどうかによって、作業効率や心理的な負担は大きく変わります。早い段階から相談できる環境を整えることで、経費計上や控除の判断に迷う時間を減らし、確定申告の準備をより計画的に進めることが可能になります。

TECHBIZでは、フリーランスとして働く方が安心して業務に集中できるよう、確定申告に関する無料サポートを提供しています。業務委託で働きながら確定申告に不安を感じている方は、以下のページから詳細を確認してみてください。

確定申告を一人で抱え込まず、必要なタイミングでサポートを活用することが、長期的に安定したフリーランス活動を続けるための重要なポイントといえるでしょう。



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執筆者

キム ジンヨン

キム ジンヨン

韓国出身韓国生まれ。日本の大学を卒業し、ITエージェントに入社。 営業としてITエンジニアの転職支援を3年ほど経験し、ITフリーランスエージェントであるTEHCBIZにフリーランスとして参画。今はマーケティング部に所属し、TECHBIZメディアの管理及びライティングを担当。

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