「着るだけで疲労回復」
「睡眠が改善」
――そんな魅力で急速に広がったリカバリーウェア。しかし一方で、SNSなどでは「効果を感じない」という不満の声も。
流行語大賞にも選ばれ、社会に浸透し始めているにもかかわらず、なぜ効果を感じない人がいるのか。その答えについて、ある仮説を立てて考えてみました。
リカバリーウェアに「効果なし」と感じる人がいる理由
ここ数年、「リカバリーウェア」は健康ジャンルの代表的なトレンドになっています。2025年にはついに流行語大賞の候補にも入り、ニュースでも「新しい休養スタイルをつくるアイテム」として取り上げられました。各社の参入も増え、市場は一気に広がりつつあります。
しかし一方で、SNSや口コミを見ると「効果なし」「正直あまり変化を感じない」という声も根強くあります。製品によって価格も大きく違うため、効果の出方に違いがあっても不思議ではありません。しかし、同じ製品でも手放せなくなるほど効果を感じる人がいる一方で、全く効果を感じない人がいるのは気になります。
その理由の一つとして思い当たるのが、私たちの体のセンサーではある“体性感覚(たいせいかんかく)”が鈍っている可能性です。体性感覚とは、身体の状態を”感じ取る力のこと。たとえば、肩のこわばり、手足の冷え、呼吸の浅さなど、本来は無意識にキャッチできるはずの情報を指します。ところが、長時間のデスクワークやスマホ操作、慢性的なストレスや睡眠不足が続くと、この感覚が弱まり、身体の細かな変化に気づけなくなるようです。
仕事に忙殺され、自分の身体に意識を向ける習慣のない人にとっては、多少肩こりや疲労が軽減されたとしても、感じ取ることができないのかもしれません。その結果、「効果なし」と判断してしまうケースもあるのではないでしょうか。
高額なリカバリーウェアを購入しながら「効果なし」とタンスにしまっておくのはもったいないこと。日ごろから自分の身体に意識を向ける習慣がない人は、まずは身体の重さや呼吸の深さを感じることから初めてはどうでしょうか?センサーが磨かれてくれば、リカバリーウェアの効果も実感しやすくなるはずです。
「病気じゃないから大丈夫」は古い。今注目すべきは“コンディション”という考え方
コンディションという概念を考える上で、意識したいのは「健康(病気じゃない)/病気」という二元論で考えないということ。決して病気ではなくても、「なんとなく身体が重い」「やる気が出ない」というちょっとした不調も無視してはいけません。なぜなら現代の働き方では、病気ではないのに生産性が落ちる状態――つまり**“コンディションの乱れ”**が大きな問題になっているからです。
その象徴が、近年ビジネス領域で注目されている プレゼンティーズム(Presenteeism) という概念です。これは、肩こりや頭痛、睡眠不足、だるさ、メンタルの低下などによって、「働いているのに本来の力を発揮できない」状態を指します。風邪のような“明確な病気”ではないため見過ごされがちですが、横浜市立大学大学院の研究では、メンタルヘルスに関連する損失額は約7.3兆円にものぼると言われています。
たとえば、肩こりや首のハリはただの不快感だけではなく、集中力・判断力・ミス率に大きく影響するでしょう。また、睡眠の質がわずかに落ちるだけでも、仕事のパフォーマンスが10〜30%低下するという研究もあります。こうした“コンディションの揺らぎ”は、日常の中では意外と自覚しにくいものですが、積み重なると大きな差になっていきます。
先述した身体のセンサーは、まさにプレゼンティーズムにいち早く気づくためのものとも言えるでしょう。日々のパフォーマンスを上げるためにも、リカバリーウェアをはじめとするコンディショニングは、現代人に欠かせない戦略と言えるかもしれません。
まずは、自分のコンディションが仕事にどれだけ影響しているかを一度振り返ってみることが、リカバリーアイテムを正しく活かす第一歩と言えるでしょう。
フリーランスこそ、コンディション管理が“仕事の未来”を決める
全ての人に重要な「コンディション」が、より重要視されるのがフリーランスという働き方ではないでしょうか。
会社員にも体調管理はもちろん大切ですが、フリーランスの場合は コンディションの揺れがそのまま仕事の評価に直結する という構造的な違いがあります。フリーランスの評価軸は、シンプルに言うと「成果物の質」と「スピード」の2つ。人柄や長期的な成長、社内貢献といった“複数の評価項目”がある会社員とは違い、ほぼ100%がアウトプットで判断されます。つまり、肩こり・眠気・集中力の欠けといったわずかな不調も、アウトプットそのものに影響を与えてしまうのです。
さらに重要なのは、コンディションが「未来の仕事づくり」にも影響するという点です。フリーランスは営業担当も広報担当も商品開発担当も、すべて自分。日々のコンディションが悪いと、提案書を作る気力が出なかったり、ポートフォリオを更新できなかったり、新しい学びに時間を使えなかったりします。これは未来の契約・単価・仕事量に影響する“将来の損失”です。
つまり、フリーランスにとってコンディション管理とは、今日のパフォーマンスを守るだけでなく、「未来の売上」と「信用」を育てる行為なのです。日々のコンディションを整えることは、“事業の基盤”を支える投資に近い意味を持ちます。体調と仕事が直結する働き方だからこそ、小さな回復を積み重ねる習慣を身に着けていきたいですね。
フリーランスオアシスで働く土台を整えよう
フリーランスこそコンディション管理が大事とはいえ、すべて自力で行うのは簡単ではありません。そこで役立つのが、フリーランスのための福利厚生サービス「FREELANCE OASIS」です。調査でも、フリーランスの58.9%が「福利厚生が充実すればパフォーマンスが上がる」と回答しており、健康支援のニーズは高まっています。
フリーランスオアシスなら、無料の健康診断を含む各種サポートが受けられ、働く土台を整えることができます。テックビズに登録し、案件で稼働すれば、これらの福利厚生をすべて無償で利用できます。コンディションの不安を減らし、本来の仕事に集中できる環境を手に入れてみてはいかがでしょうか。
フリーランスのための”無料”福利厚生サービスをもっと知りたい方は!
【編集後記】感覚が苦手な人はデータを味方に
今回の記事では「自分の身体の変化に気づくこと」の大切さを書きましたが、スポーツ経験がある人や、日ごろからセルフケアに慣れている人でもなければ、いきなり身体に意識を向けるのは意外と難しいものです。特に、普段から数字やロジックを扱う仕事をしている人にとっては、「なんか調子がいい」「今日はスッと動ける」といった曖昧な感覚を信じるのは性に合わないかもしれません。実際、私の周りにもそんなタイプの人は少なくありません。
そういう方におすすめなのが、アプリなどでデータを取得してみることです。いまは睡眠の質を数値化できるアプリや、スマホだけで自律神経のバランスを計測できるサービスも増えています。大切なのは、“今の状態を知ること”だけではなく、意識的にケアした結果どう変化したのかを可視化することです。たとえ自分の感覚では分からなくても、数字で効果が見えるとモチベーションにつながります。
いきなりストレッチやマッサージなど具体的な取り組みを始めるのも良いですが、まずは「効果を実感できる下地」を整えるところから始めるのもひとつの方法です。身体の変化をちゃんと受け取れるようになると、コンディショニングの習慣がぐっと続けやすくなるはずです。
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