・そもそもクラウドソーシングとは
・クラウドソーシングのメリット、デメリットは
・クラウドソーシングでの副業に向いている人は
副業が許可される企業が増加しており、あなたも副業に興味を持っているのではないでしょうか?あるいは、副業をスタートとして、将来的にフリーランスとして独立したいと考えているかもしれません。
副業を探しているなら、クラウドソーシングが一つの良い選択です。しかし、「クラウドソーシングって何?」や「クラウドソーシングの良い点や悪い点は?」という疑問を持つ人も多いでしょう。
この記事では、クラウドソーシングの基本情報を提供し、どのような人に適しているのかを解説します。クラウドソーシングについての知識を深め、副業のスタートやフリーランスへの道を考える参考にしてください。
クラウドソーシングとは
クラウドソーシングは、インターネットを通じて仕事を広く一般に発注したり、様々な案件に応募できる便利なサービスです。言い換えれば、仕事と働き手を結びつけるマッチングプラットフォームのことを指します。
書類選考や面接のプロセスは最小限に抑えられ、仕事を依頼する側と受ける側の双方が手間をかけずに利用できるのが特徴です。クラウドソーシングの利用における流れを以下に簡潔にまとめます。
クラウドソーシング利用の流れ
①発注者がクラウドソーシングサイト上に案件を登録する
②仕事を探している人は、興味がある案件に応募する
③発注者と受注者がマッチしたら、仕事が始める
仕事を登録するのも、仕事を受注するのも、特別な資格などは必要なく必要な情報を入力するだけで利用できます。誰でも簡単に副業を始められるため、副業初心者、独立したてのフリーランスに人気のサービスです。
クラウドソーシングで受注できる仕事
クラウドソーシングで受注できる仕事には様々なものがあります。一例ではありますが、以下に挙げてみました。
クラウドソーシングで受注できる仕事の一例
・アンケート回答
・事務作業
・データ入力
・ライティング案件
・翻訳
・バナー作成
・サイト制作
・アプリ制作
・etc……
特定のスキルが不要な案件も存在する一方で、デザインやプログラミングのような専門的なスキルを要求される案件もあります。副業に興味がある方は、初めはアンケートの回答や簡単な事務作業からスタートし、クラウドソーシングの流れを掴むのがおすすめです。
既にフリーランスとして活動中の方は、詳細な条件を設定することで、自分のスキルや希望に合った案件を見つけやすくなります。
クラウドソーシングの案件には3つの形式がある
クラウドソーシングの案件は、一般的に3つの形式があります。
クラウドソーシングの案件の3つの形式
①タスク形式
②プロジェクト形式
③コンペ形式
それぞれ簡単に解説していきます。
タスク形式
タスク形式の案件は、クラウドソーシングにおいて非常に特異なカテゴリーを成しています。アンケート回答やデータ入力といったシンプルで短期間に完了する作業が主に該当します。具体的には、指定された設問に回答したり、特定のフォーマットに従って情報を入力したりするだけで、タスクが完了するのが一般的です。
これらのタスク形式の案件は、単純であるために素早く連続して受注し、完了できます。しかし、その反面、一つの案件あたりの報酬は低く設定されていることが多いのも事実です。
クラウドソーシングの初心者や、空いた時間を活用して少額の収益を追求したい人々にとって、このタイプの案件は魅力的な選択肢となるかもしれません。手軽に始められるため、新たなスキルの習得が不要な人々にとっても、挑戦しやすい部門と言えるでしょう。
プロジェクト形式
プロジェクトベースの仕事は、ライティングやデザインなど、発注者との条件合意の上で進行するタイプの仕事です。作業の規模や単価は、多くの場合、発注者から提示されるので、それに応じて合意するか、または交渉して新しい条件を提案することができます。
このプロジェクト形式には、一つのプロジェクトに対する固定報酬や、時間に応じた報酬の仕事も含まれます。どちらの場合も、発注者との相談を基に決定するため、過去の実績や経歴、場合によっては見積もりの提出が求められることもあります。
初心者の方でもチャレンジできる案件は存在しますが、実績がある方が受注のチャンスが高まる傾向にあります。
コンペ形式
コンペ形式の案件は、クラウドソーシングの中でも特有の仕事形式で、デザイン、キャッチコピー、ロゴ制作など、具体的な制作物の提出が求められるタイプの案件です。参加者は作品を提出し、発注側がその中から最も適したものを選ぶ仕組みとなっています。採用された場合のみ報酬が支払われ、選ばれなければ報酬は得られません。
このコンペ形式の特徴は、その競争的な側面にあります。多くの参加者の中から選ばれるため、ある程度のスキルと実力が求められることが一般的です。そのため、報酬も高額に設定されることが多く、魅力的な面もあります。
しかし、受注の不確実性が高いため、初心者や安定した収入を求める人には向かない可能性もあります。逆に、自分の実力を試したい、新しい挑戦を求めるクリエイターやデザイナーにとっては、刺激的な機会となるでしょう。自己成長を求める人々や、自分の才能を広く発表したいと考える人々にとって、コンペ形式の案件は非常に魅力的な選択肢となるかもしれません。
クラウドソーシングの3つのメリット
ここからは、クラウドソーシングの3つのメリットを見ていきましょう。
クラウドソーシングのメリット
①好きなときに好きな場所で仕事ができる
②スキルを磨いていける
③トラブルが起こった際に運営側が対応してくれる
それぞれ見ていきましょう。
①好きなときに好きな場所で仕事ができる
クラウドソーシングの利用により、自分の好きな時間や場所で仕事をすることが可能となります。時間に基づく報酬の案件も存在しますが、多くは作成した成果物を納品することで報酬が得られる形式です。
納期を守る限り、作業の時間や場所に制約はありません。また、どれだけの案件を受けるかは自分で選べるので、自分のライフスタイルや都合に合わせて調整することができます。
本業が忙しい時期には仕事の量を減らし、時間がある時には増やすことも可能です。そのため、副業として始めたい方には、非常に適したサービスと言えます。
②スキルを磨いていける
クラウドソーシングの利用は、スキルの向上の絶好の機会となります。一部の案件では「未経験者も歓迎」という募集がありますので、積極的にこれらのチャンスを掴めば、新しい技能を習得する道が開かれるでしょう。
既に持っているスキルを活かしながら働くことも可能で、品質の高い制作物を生み出すための努力を通じて、またクライアントからのフィードバックを受け取ることで、自己の成長を促進できます。
もし将来的に独立してフリーランスとしてのキャリアを築きたいと思うなら、クラウドソーシングの活用は最初の一歩となるでしょう。自分のポートフォリオを作成し、新しい案件を獲得する足がかりとすることができます。
③トラブルが起こった際に運営側が対応してくれる
クラウドソーシングを利用すると、発注者との間に何かトラブルが生じた場合、運営側が介入してサポートしてくれます。直接企業から案件を受注する場合、トラブルが発生した際の対応は自分自身で行う必要があります。
しかし、クラウドソーシングを通じての仕事では、発注者と受注者の間に運営が入るため、トラブルの際のサポートや解決の手助けを受けられます。
これは、副業を始めたばかりの方や、フリーランスとしてのキャリアをスタートしたばかりの方にとって、安心して取り組める環境を提供してくれます。
クラウドソーシングの3つのデメリット
次にクラウドソーシングの3つのデメリットを見ていきましょう。
クラウドソーシングのデメリット
①仕事の単価が安いことが多い
②継続的に仕事をもらうのは難しい
③手数料がかかる
それぞれ見ていきましょう。
①仕事の単価が安いことが多い
クラウドソーシングの案件には、低単価のものが多いのが実情です。主婦や副業を希望する人、経験が少ないフリーランスなどが容易に仕事を受注できるため、全般的に単価が低めに設定されていることが多いです。
確かに高単価の案件も存在しますが、クラウドソーシングを利用する人が増えているため、競争が激しくなっています。初心者や実績の少ない人が高単価の案件を獲得するのは難しい状況です。
そのため、クラウドソーシングを始めたばかりの方は、低単価の案件からスタートし、経験を積み重ねることで徐々に単価を上げていく戦略が必要となるでしょう。
②継続的に仕事をもらうのは難しい
クラウドソーシングの世界では、一度限りの仕事が多く、継続的な依頼を受けるのは難しいことが一般的です。発注側から見れば、クラウドソーシングで働く人々の能力にはばらつきがあり、継続的な依頼はリスクが高いとされることが多いのです。
このような状況に加えて、発注者の中には必要な時点で必要な量だけ依頼する人も多く、そのために単発の案件が増える傾向があります。継続的な案件を任されるためには、一定の実績とスキルが求められるでしょう。
しかし、単発の仕事であっても、高品質な制作物を納品する努力が認められれば、発注側からの継続的な依頼が得られることもあります。最初から完璧な仕事を求めず、一つ一つの仕事に全力を尽くし、高い品質で納品することを目標とするべきでしょう。
③報酬に手数料がかかる
クラウドソーシングの利用には、案件ごとの手数料が発生します。提示された報酬から、実際に受け取れる金額は手数料分だけ少なくなるので、その点を理解しておくことが大切です。
手数料の率はサイトによって異なりますが、一般的に5%〜20%の範囲で設定されており、発注金額が高いほど、手数料も増加するケースが多いです。高額な案件では、手数料も相応に高くなることを頭に入れておくと良いでしょう。
手数料を考慮せずに進めると、「予想していたより報酬が低い」「計算が違う」と感じることがあり、発注者との間でトラブルの原因となる可能性があるため、注意が求められます。
クラウドソーシングが向いている人
ここからは、クラウドソーシングが向いている人を見てみましょう。
クラウドソーシングに向いている人
・副業をし始めたい人
・外出せずに案件を探したい人
・1つのサイト上で、いくつもの案件に応募したい人
・応募~受注、報酬の受け取りまでの流れを簡単に済ませたい人
・サポート体制が欲しい人
ひとつずつ詳しく説明していきます。
副業をし始めたい人
副業を始めたい方には、クラウドソーシングが非常におすすめです。初めての副業に挑戦する方でも、操作方法が直感的で、短時間で仕事を探すことが可能です。
確かに、単価が低めの案件が中心ですが、副業の入門として利用するには最適なサービスと言えます。クラウドソーシングを通じて経験や実績を積んだ後、直接企業へアプローチして新たな案件を探求するのも良いアプローチとなるでしょう。
外出せずに案件を探したい人
オンラインで案件を探せるクラウドソーシングの利点は、外に出ての営業活動が一切不要であることです。自宅や好みの場所で自由に仕事の機会を見つけることができるので、外出を避けたい人に最適な選択肢と言えるでしょう。
実際に、面会することなく長期間にわたって取引先と仕事を続けるフリーランスや副業者も少なくありません。人と直接話すのが苦手な人にとっても、クラウドソーシングは非常に取り組みやすい方法であるといえるでしょう。
1つのサイト上で、いくつもの案件に応募したい人
クラウドソーシングのサイトには多数の案件が掲載されています。そのため、一つのサイトで複数の案件に挑戦したい方には最適です。
一つのサイトに絞って応募することで、発注者からの返信を受け取った際に、どのサイトでの案件かを確認する手間が省けます。多くのサイトを巡回して案件を探すのが煩わしいと感じる方には、特におすすめの方法と言えるでしょう。
応募~受注、報酬の受け取りまでの流れを簡単に済ませたい人
クラウドソーシングでは、応募から受注、報酬の受け取りまでを、サイト上で一元的に処理できます。発注書や請求書の手間どるやり取りが不要であるため、経理関連の作業が格段に楽になるでしょう。
さらに、案件ごとに分けて報酬を受け取る必要もなく、一括して受け取ることも選択できます。資金管理が面倒な人にとっても、このシステムは手間を減らし、仕事をよりスムーズに進めるのに役立つでしょう。
代表的なクラウドソーシングサイト3つを紹介
クラウドソーシングサイトと言っても、様々なサイトがあります。ここでは、代表的なサイトを3つ紹介します。
代表的なクラウドソーシングサイト
①ランサーズ
②クラウドワークス
③ココナラ
ひとつずつ紹介します。
①ランサーズ
ランサーズは国内で初めてクラウドソーシングの提供を始めたクラウドソーシングサイトです。国内最大級のサービスとして、多くの人に利用されています。
ワーカーを検索した時に本名や顔出しをしている人が上位に出やすくなっている特徴もあるようです。表示された案件数も累計で200万件を超えています。なお、報酬が発生した時はシステム手数料として5%~20%発生します。
②クラウドワークス
クラウドワークスもクラウドソーシングを提供する中では国内大手のサービスです。ちなみに使い方や手数料の割合は、ランサーズとほぼ同じです。
案件数はランサーズよりも多い傾向にありますが、どちらも独自の案件などもあるため、両方使って案件を探していくといいでしょう。
③ココナラ
ココナラは、自身のスキルを提供し収入を得ることを目的に作られたサイトです。事務やライティング・講師など200種類以上のサービスがあります。
ココナラの特徴は、自身が得意なことや持っているスキルをアピールできる場があることです。なかには、その内容を見て仕事を依頼する人もいます。
その他に興味がある案件に応募することも可能です。
まとめ
クラウドソーシングは以下のような人に向いています。
クラウドソーシングに向いている人
・副業をし始めたい人
・外出せずに案件を探したい人
・1つのサイト上で、いくつもの案件に応募したい人
・応募~受注、報酬の受け取りまでの流れを簡単に済ませたい人
・サポート体制が欲しい人
副業をし始めたい、独立したてのフリーランスであればクラウドソーシングを利用して、少しずつ実績を積み重ねていくといいでしょう。エンジニアなどのITフリーランスにはテックビズフリーランスもおすすめです。
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