フリーランスのVBAエンジニアの働き方や年収、案件動向を知りたい!

近年、終身雇用が当たり前の時代から、副業やフリーランスという選択肢も増えてきています。とくにIT業界においては、企業のDX化やIT人材の人手不足からフリーランスを活用しようと考える企業も少なくないため、フリーランスの需要は高まっているでしょう。

現在、VBAエンジニアとして働いている方や、これからVBAエンジニアを目指したいと考えている方の中にも、フリーランスという選択肢を視野に入れているエンジニアも少なくないでしょう。
一方で、フリーランスは会社員と具体的に何が違うのか、どのように会社員からフリーランスになればいいのかイメージしにくいのも現実です。

そこで、今回は「フリーランスのVBAエンジニアの案件や年収」から「メリット・デメリット」「案件を獲得する方法」などについて解説していきます。

会社員が性に合わない、フリーランスになって自由に働きたい、と考えているVBAエンジニアの方はこの記事を最後まで読んで、是非とも参考にしてください。

  • VBAエンジニアの年収や働き方
  • フリーランスのVBAエンジニアのメリット
  • フリーランスのVBAエンジニアのデメリット
  • フリーランスのVBAエンジニアになるために必要なスキル
  • フリーランスのVBAエンジニアの案件獲得方法

これからフリーランスのVBAエンジニアとして独立をしたいと考えている人は「【決定版】フリーランスになるには?必要な手続きや準備や「【6ステップ】フリーランスエンジニアになるには?」をぜひ読んでみてください。

フリーランスのVBAエンジニアになる前に準備しておくことや必要なスキルから、独立した後の成功の秘訣や案件獲得方法についてまで、独立前に知っておくべきことの全てをまとめてあるので、ぜひ参考にしてみてください。

フリーランスのVBAエンジニアの年収や案件の動向

これからフリーランスのVBAエンジニアになりたいという方は、どんな案件に関われて、どんな働き方で、どのくらい稼げて、将来性や需要はどれくらいなのか気になりますよね。

そこで、この章ではフリーランスのVBAエンジニアの実情について解説していきます。

VBAエンジニアが関われる案件

そもそもVBA(Visual Basic for Applications)とは、MicrosoftOfficeに搭載されているExcelやAccessのようなアプリケーションソフトの機能を拡張できるプログラミング言語です。VBAを活用することで、簡易的に提携作業や複雑な処理を自動化することができます。

そのようなVBAのフリーランスエンジニアが関われる案件の代表例は、下記が挙げられます。

  • 社内業務の効率化
  • RPAの構築
  • 業務データベースの自動化

主にExcelの機能拡張を行い事務作業を効率化するような案件や、RPA(Robotic Process Automation)を構築して定型的な業務や処理作業を自動化するような案件、Accessを活用した管理システムのデータベースを管理・運用し効率化を図るような案件が多いです。

単価や年収

フリーランスのVBAエンジニアは、どのくらい稼げるのでしょうか。

記事執筆時点のレバテックフリーランスによるデータでは、フリーランスVBAエンジニアの平均単価は約59万円で、年収にすると約708万円となります。

会社員のVBAエンジニアの平均月収(求人ボックスより)は約42.2万円となっており、年収で換算すると約506万円となります。フリーランスVBAエンジニアは、会社員のVBAエンジニアと比較して年収200万円ほど多いことがわかります。

レバテックフリーランスによる単価相場としては、50万円台が最も多く、次に60万円台、その次に70万円台の案件が多くフリーランスでも十分に稼ぐことができます。ただし、他の言語では平均単価が80万円台を超えるものも存在し、少々見劣りするのも事実です。

需要や将来性

フリーランスVBAエンジニアは、需要がまだまだあるのもも将来性を考えると他の言語も習得することをおすすめします。

理由としては、前述したようにVBAエンジニアの平均単価は比較的低く、高単価案件を獲得するためには他の言語やPMの経験が必要になるためです。とはいえ、MicrosoftOfficeを利用している企業は数多くあるため需要自体はまだまだ続くと考えられます。

案件数としては、記事執筆時点のレバテックフリーランスではVBAの案件は510件でした。メジャーな言語のJavaが8925件、PHPが5668件、JavaScriptが6381件、Pythonが2878件と比較するとやや劣っていることが分かります。VBAと関連性の高いVB.NETは1146件あるため、VBAと併せてVB.NETを覚えることで選択肢の幅が広がるでしょう。

働き方

VBAエンジニアには、常駐型とリモート型の2種類の働き方が選択できます。

どちらの案件が多いか、レバテックフリーランスの案件検索で確認したところ、全体案件が510件ある中でリモートワーク可能な案件は142件と総数に対して約27.8%程度の含有率になります。

VBAエンジニアの案件全体から見ると、常駐案件が過半数を占めており、出社を前提で考えるとよいでしょう。とはいえ、リモート案件も中には存在するため、もし自由に働きたいと考える方は、リモート案件を中心に案件を獲得できるよう実績を積んでいきましょう。

フリーランスのVBAエンジニアになるメリット4選

VBAエンジニアがフリーランスになるにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

この章では、フリーランスのVBAエンジニアになるメリット4選について解説していきます。

  • 収入アップを目指せる
  • 自由な時間で働ける
  • リモートワークを選択できる
  • 自分のやりたい案件を選べる

収入アップを目指せる

VBAエンジニアが、会社員からフリーランスになると、自分の努力次第で短期的に収入アップを目指せるというメリットがあります。

先ほども紹介したように、フリーランスのVBAエンジニアの平均月収は約59万円(レバテックフリーランスより)で、会社員の平均月収は約42.2万円(求人ボックスより)よりも約16万円ほど高いです。

会社員の場合、年収を大きく上げるためには、社内で実績を積んで時間をかけて昇給や昇格を目指すことになるため、短期的に大きく年収を上げることは難しいケースが多いです。それに比べてフリーランスの場合、自分のスキルや実績があれば高単価案件を獲得することができます。もちろん、高単価案件は実績や経験年数など問われるため簡単ではありませんが、レバテックフリーランスの案件を見てみると70万円以上の高単価案件も記事執筆時点で80件存在し、高単価案件が獲得できれば年収アップも目指せない目標ではありません。

自由な時間で働ける

VBAエンジニアがフリーランスになれば、自由な時間で働けます。

会社員の場合、基本的に週5勤務になりますが、フリーランスのVBAエンジニアは、週2~週4案件など自ら選択できます。逆にもっと稼ぐために働きたければ、複数案件を受託するなどの選択肢もあるでしょう。週5案件以外の選択肢を取ることができれば、他の言語を学習したり、資格取得を目指したり将来につながる投資に時間を回すことが可能になります。

また、基準時間は決まっていても、会社員のように標準労働時間などの規定はなく、例えば朝が弱い夜型の方であっても自身の働きたい時間に働くことができるため、会社員として毎日同じ時間に出社しないといけない環境が苦手な方は非常に働きやすくなるでしょう。

リモートワークを選択できる

VBAエンジニアがフリーランスになれば、リモートワーク選択できます。

前述したように、VBAエンジニアは常駐案件が過半数を占めているものの、3割程度の案件でリモートワークを選択できます。リモートワークの案件を獲得できれば、自分の好きな場所で働くことができます。自宅やコワーキングスペース、カフェなど自分に合った環境で働くことができるため、毎日同じオフィスで働くのが息苦しい方にとっては、環境を変えることで気持ちの切り替えができ、仕事の生産性を上げることに繋がるでしょう。

また、通勤時の満員電車に乗る必要がなくなるので、無駄なストレスや疲労を感じることがなく働けますし、通勤で時間を無駄にする必要がなくなるでしょう。完全リモート案件であれば、オフィスに近い家を探す努力も不必要なため、自身の気に入ったエリアに住みたい方にもおすすめです。

自分のやりたい案件を選べる

VBAエンジニアがフリーランスなれば、自分のやりたい案件を選べます。

会社員の場合、自分がやりたい軸で案件を選ぶことは基本的にできません。
時には苦手な仕事を任され評価が下がってしまうことや、興味のない案件に関わりモチベーションが維持できないこともあります。
フリーランスになれば自分で案件を獲得するため、希望の条件や合った仕事だけを選択することもでき、得意なジャンルの仕事や興味がある仕事に集中することもできます。

自分のやりたい仕事だけを選択することができれば、モチベーションの維持や、理想のキャリアプランを実現することも可能です。

フリーランスのVBAエンジニアになるデメリット3選

VBAエンジニアがフリーランスになるには、メリットだけではなく、もちろんデメリットも存在します。

ここでは、VBAエンジニアがフリーランスになるデメリット3選について解説していきます。

  • 収入が不安定になる
  • 税務処理や事務処理を自分で行う必要がある
  • 相談できる仲間が少なくなる

収入が不安定になる

VBAエンジニアがフリーランスになると、収入が不安定になるといったデメリットがあります。

正社員の場合、毎月の給料が固定で決まっており、解雇されることはほとんどありません。
フリーランスになると、同じ会社の案件を継続的に受けられる保証はありませんし、病気や事故などで働けなくなった際の保証はありません。
また、案件もプロジェクトベースで受注するケースが多いため、プロジェクトが終わる前に次の案件を獲得しておく必要があります。

もちろん、自身の営業活動や既存案件の働き次第で報酬額を上げることや継続的な案件受注もできますが、将来的な保証はないためどうしても不安は拭えないでしょう。フリーランスとして収入を安定させるためには、既存クライアントからの信頼を獲得して長期契約を結ぶことで収入が安定していきますし、複数のクライアントと仕事をすることで、1つの案件がなくなっても収入が大きく変動することがなくなります。

税務処理や事務処理を自分で行う必要がある

VBAエンジニアがフリーランスになると、税務処理や事務処理を自分で行う必要があるといったデメリットがあります。

会社員の場合、会社側が多くの手続きを代行してくれているため、手間はほとんどかからず知識も不要です。
フリーランスになるとそういった手続きを自身で対応しなければいけないため税金の知識は必須になりますし、定期的に対応をしなければいけません。

税理士などに相談すれば、税務周りの助言を受けることができますが相談料など費用は掛かります。
ただ、税金の知識さえ身につけてしまえば、効率的な節税方法も身につくので、会社員の時に比べて税金を抑えることができる可能性もあります。

相談できる仲間が少なくなる

VBAエンジニアがフリーランスになると、相談できる仲間が少なくなるといったデメリットがあります。

会社員の場合、組織に所属しているため様々な恩恵を受けられます。例えば、何か困ったときに上司や先輩、同僚に相談することができますし、事務作業などの業務をサポートしてくれる人がいるケースもあります。適宜、必要な担当者に業務の相談ができるでしょう。

フリーランスになると、与えられた職務を自身で全うしなければならないため、トラブルや課題も自身で解決しなければいけません。そういった点を鑑みるとセルフマネジメント能力が重要になるでしょう。

ただ、上司や先輩がいないことで、指示されたり管理されることもなく、人間関係のストレスなども大きく軽減はされるという見方もできます。
フリーランスでも、人脈を広げていけば、困った時に相談できる相手は見つかるので、積極的に人脈構築をすることをおすすめします。

フリーランスのVBAエンジニアになるために必要なスキル

VBAエンジニアがフリーランスになるには、どのような経験やスキルが必要になってくるのでしょうか。

ここでは、フリーランスのVBAエンジニアになるための必要なスキルや経験4選について解説していきます。

  • VBAに関する知識とスキル・経験
  • Excel・Accessのスキル
  • プログラミングスキル
  • システム開発のスキル

VBAに関する知識とスキル・経験

VBAエンジニアとしてフリーランスになるうえで、VBAに関する知識とスキル・経験があることが前提条件になります

当然、フリーランスとなると即戦力が求めらるため未経験では難しいです。ひとつの目安として、開発経験があることが応募条件の基準になります。
最低でも1年以上、3年~5年ほどあると高単価の案件も狙うことができます。

VBAエンジニアでフリーランスを目指すのであれば、1度未経験案件で転職をして、VBAを用いた開発経験を積むようにしましょう。

Excel・Accessのスキル

VBAエンジニアとしてフリーランスを目指す場合、MicrosoftOfficeのExcel・Accessのスキルを積んでいることが前提となります。

なお、VBAはExcelやAccessだけでなく、MicrosoftOffice製品のWordやPowerPoint、Outlookなどを連携するような業務も多くあるため、MicrosoftOffice全般の知識をつけておくことでさらに重宝されるでしょう。

プログラミングスキル

VBAエンジニアとしてフリーランスを目指すうえで、プログラミングスキルが必要になります。

Excelでの業務効率化をおこなううえで、マクロという機能を活用していくことが多くなります。
Excel上でマクロを作成するためには、VBAのプログラミングスキルが必要になるため、VBAのプログラミングスキルをつけておきましょう。

システム開発のスキル

フリーランスのVBAエンジニアを目指すのであれば、システム開発のスキルも役に立ちます。

VBA案件は、社内業務の効率化を図るためのシステム開発の案件も多く存在するため、企業が抱えている課題に対してどのようなシステムを組めばいいかを設計できるスキルが必要になります。
システム開発の経験やスキルがあればより高単価な案件を獲得できるでしょう。

フリーランスのVBAエンジニアが優良案件を獲得する方法

VBAエンジニアがフリーランスを目指すうえで営業活動は自身で取り組まなければいけません。
営業経験がなくどのように案件を獲得していけばいいかわからない方のために案件の獲得方法を紹介します。

案件の獲得方法は様々で、主に5つほどあります。

  • フリーランスエージェントの活用
  • クラウドソーシング
  • 直営業
  • 知り合いからの紹介
  • 前職から獲得

案件の獲得方法に正解はなく、自分に合った方法を選んでいくべきですが、おすすめとしてはフリーランスエージェントの活用になります。

フリーランスエージェントは、フリーランスに向け案件を紹介し、案件獲得のサポートをするサービスになります。さらに、企業とフリーランスの間に入り単価の交渉まで行ってくれます。

フリーランスのVBAエンジニアとして独立したばかりでは、どのような案件にあるのか、どのような案件を獲得できるのかがわからないと言う人も少なくないので、案件を見れて自分にマッチした案件を獲得できるエージェントの活用をすることで、最初の案件獲得の大きな近道となります。

また、直契約では企業によっては未払いなどが発生してしまう可能性がありますが、エージェントを活用すれば、報酬の支払いはエージェントからになるので、未払いの心配もなく安心して仕事に集中をすることができます。

フリーランスのVBAエンジニアが高年収を目指す方法

VBAエンジニアがフリーランスとして独立をした後には、どのように高年収を目指していけばいいのでしょうか。

ここでは、フリーランスのVBAエンジニアが高年収を目指す方法3選について解説していきます。

  • RPAやデータベースの知識をつける
  • 他の言語も習得する

RPAやデータベースの知識

フリーランスのVBAエンジニアが高年収を目指す方法として、「RPAやデータベースの知識をつける」という方法があります。

前述したとおり、VBA案件はRPAを活用した作業自動化の案件や、Accessを活用した業務データベースを自動化するような案件が多いです。
したがって、RPAに関する知識やデータベースに関する知識があれば、該当する高単価案件を獲得しやすくなります。

他の言語も習得する

フリーランスのVBAエンジニアが高年収を目指す方法として、「他の言語も習得する」という観点があります。

将来性の章でも紹介した通り、VBAだけしかできない場合、案件単価は安くなる傾向があります。高単価案件を獲得するのであればVBAだけでなく他の言語やスキルも習得しておきましょう。
他の言語としては、SQLやVB.netは関連性がありVBAの知識が活かせるためおすすめです。GoやJava、PHP、Pythonなど主要なプログラミング言語を覚えるのもよいでしょう。

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