フリーランスエンジニアという働き方が普及してきており、自分もフリーランスとして働きたいという人が増えてきています。
ただ、フリーランスエンジニアになりたいと思った時に、「自分のスキルでもなれるのかな」「どんなスキルが必要なのかな」と思っている方も少なくないでしょう。
フリーランスは、会社員のように毎月決まった月収がもらえる保証があるわけではないですし、もしスキル不足で独立してしまうと、案件を獲得することができなくなり、生活できないなんてことになりかねません。
そこで、今回は「フリーランスエンジニアになるために必要なスキル」から「飛躍するために身につけておきたいスキル」などについて解説していきます。
- フリーランスエンジニアに必要なスキル
- 飛躍するために必要なスキル
- 職種別に必要なスキル
- スキルアップの方法
- スキル不足で独立するとどうなるのか
これからフリーランスになりたいという方は、「【決定版】フリーランスになるにはどうすればいい?必要な手続きや準備も紹介!」を読んで、ぜひ参考にしてみてください。フリーランスになるための予備知識から、フリーランスになった後のことまでの全てを解説しています。
フリーランスエンジニアになるために必要なスキル・経験7選
フリーランスエンジニアになるためにどのようなスキルを身につけていくべきなのでしょうか。
ここでは、フリーランスエンジニアになるために必要なスキルや経験7選について解説していきます。
専門的なスキル
フリーランスエンジニアになるために必要なスキル1つ目は「専門的なスキル」です。
当たり前ですが、フリーランスエンジニアを採用したい企業は、即戦力のプロの働きを求めています。
即戦力になれるだけの専門的なスキルがあれば、案件を獲得することができますし、案件に参画後も十分に活躍することができます。
また、フリーランスエンジニアはスキルアップをし辛い環境なので、独立してから学ぼうということが厳しいでしょう。
実務経験1年以上
フリーランスエンジニアになるために必要なスキル2つ目は「実務経験1年以上」です。
フリーランスエンジニアを募集している案件の募集要項には、実務経験の年収を条件にしている場合があります。
また、実務案件を条件に入れていない企業でも、採用する前ではスキルがどのくらいあるのかわからないので、実務経験が豊富な方が信頼をしてもらいやすく案件を獲得しやすいでしょう。
実務経験は多い方がいいですが、最低でも1年以上あればフリーランスエンジニアの案件を獲得することはできるでしょう。
営業力
フリーランスエンジニアになるために必要なスキル3つ目は「営業力」です。
フリーランスエンジニアが仕事を獲得していくためには、スキルも大切ですが、しのスキルを十分にアピールするだけの営業力や提案力も重要になってきます。
スキルや経験の観点で十分に活躍できる案件でも、営業力がないとクライアントにアピールすることができず、案件を獲得することができないなんてことになりかねません。
機会ロスを減らすためには営業力が必須になってきます。
フリーランスエンジニアの営業方法について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
フリーランスの営業方法について解説!
コミュニケーション能力
フリーランスエンジニアになるために必要なスキル4つ目は「コミュニケーション能力」です。
いくらスキルがあっても、クライアントやメンバーと円滑なコミュニケーションをとることができなければ、案件で十分な活躍をすることができません。
コミュニケーション能力が高ければ、一緒に働くメンバーからもクライアントからも信頼を獲得することができ、継続して案件を獲得することができるでしょう。
自己管理能力
フリーランスエンジニアになるために必要なスキル5つ目は「自己管理能力」です。
フリーランスエンジニアは、会社や上司に縛られることがなく、好きな場所で働くこともできますし、好きな時間に働くことができます。
フリーランスエンジニアは自由ではありますが、自分に甘えて仕事に集中することができなかったり、プライベートの時間が増えて仕事に手がつかなかったりすると、納期を守ることや仕事のクオリティを担保することができないでしょう。
また、体調管理も自己管理に入り、プライベートが原因で体調を崩してしまうと、仕事にも大きな影響を与えてしまうでしょう。
スケジュール管理能力
フリーランスエンジニアになるために必要なスキル6つ目は「スケジュール管理能力」です。
フリーランスエンジニアは、クライアントの信頼を獲得していくために、納期や期限を必ず守って行かなくてはいけません。
誰もタスクやスケジュールを管理してくれる人がいないので、自分で納期から逆算をして、タスクのスケジュールを計画的に組む必要があるでしょう。
スケジュール管理スキルを身に付けたい人は、下記をご覧ください。
税金の知識
フリーランスエンジニアになるために必要なスキル7つ目は「税金の知識」です。
フリーランスエンジニアは、確定申告や納税などの税務処理を自分で行っていかなくてはいけません。
会社員の時には、税務処理を自分ですることがなく、どんな税金をどのくらい払う必要があるのか、何を経費として計上することができるのかなどの知識がない人の方が多いはずです。
フリーランスとして生きていくには、正しい税金の知識を身につけ、正しい税務処理を行っていく必要があるでしょう。
フリーランスの正しい税金の知識を身に付けたい方は、下記をご覧ください。
フリーランスエンジニアが飛躍するために必要なスキル・経験5選
フリーランスエンジニアになった後に、成功していくために身につけていきたいスキルはどのようなものがあるでしょうか。
ここでは、フリーランスエンジニアが飛躍するために必要なスキル5選について解説していきます。
上流工程スキルと経験
フリーランスエンジニアが飛躍するために必要なスキル1つ目は「上流工程スキルと経験」です。
フリーランスエンジニアが獲得できる案件は様々なものがありますが、市場価値や年収をあげていくには、上流工程の案件を獲得していくことがおすすめです。
会社員の間に、上流工程の経験を積んでおいたり、既存の案件でクライアントから信頼を獲得し、上流工程を担当させてもらうなど、少しでも経験を積んでおくといいでしょう。
上流工程の経験の案件も獲得することができれば、年収も上がりますし、獲得できる案件の幅も広がるので、安定的に案件を獲得していくことができるでしょう。
様々な開発現場の経験
フリーランスエンジニアが飛躍するために必要なスキル2つ目は「様々な開発現場の経験」です。
フリーランスエンジニアの案件とはいっても、毎回同じ環境ではなく、開発現場によって様々でしょう。
例えば、スタートアップの現場と大規模開発の現場では、関わるメンバーの数や、一人一人が担当する業務の幅など、多くの面で異なってくるでしょう。
様々な開発現場での経験があれば、どのような案件に入っても活躍しやすくなりますし、案件の獲得もしやすくなるでしょう。
マネジメント・ディレクション能力
フリーランスエンジニアが飛躍するために必要なスキル3つ目は「マネジメント・ディレクション能力」です。
20代〜30代の間は問題ないですが、40代を超えてくるとメンバーのマネジメントを求められることもあります。
その際にマネジメントだけでなく、プロジェクトを円滑に進めるためのディレクションスキルがあるといいでしょう。
専門的なスキルに加えてでけでなく、チーム全体を円滑にまとめることができれば、プロジェクトを成功させることができますし、より市場価値を上げることができるでしょう。
セルフブランディング能力
フリーランスエンジニアが飛躍するために必要なスキル4つ目は「セルフブランディング能力」です。
フリーランスエンジニアが仕事を安定的に獲得するには、自分をどうアピールしていくかが大切になってきます。
SNSやポートフォリオを活用して、自分がどのようなことができるのかを魅せていくことができれば、競合相手と差別化ができたり、自分のことを正しく理解してもらえ、案件の獲得をしやすくなるでしょう。
フリーランスのセルフブランディングについて、詳しく知りたい人は下記をご覧ください。
契約に関する知識
フリーランスエンジニアが飛躍するために必要なスキル5つ目は「契約に関する知識」です。
フリーランスエンジニアが案件を獲得する際に、エージェントやクライアントと契約を結ぶ必要があります。
契約には、色々な種類がありクライアントによって契約の内容は異なってくるでしょう。
契約書の内容をしっかりと理解せず契約してしまうと、報酬をもらうタイミングや、役務範囲、契約更新のタイミングなどが思っていたのもと違うといったことになってしまう可能性があります。
契約書を見て理解するスキルや、契約形態に関する知識を身につけておくとトラブルになったり、後悔をすることがなくなるでしょう。
フリーランスの契約に関して詳しく知りたい人は、下記をご覧ください。
【職種別】フリーランスエンジニアの必要なスキル
フリーランスエンジニアといっても職種別で求められるスキルが変わってきます。
ここでは、フリーランスエンジニアの職種別で必要なスキルについて解説していきます。
プログラマーに必要なスキル
- 幅広いプログラミングスキル
- ロジカルシンキングスキル
- コミュニケーションスキル
プログラマーに必要ないちばんの能力は、「幅広いプログラミングスキル」や「専門性の高いプログラミングスキル」です。
システムエンジニアが作成した設計書を元に、正しくコードを書いていく仕事なので、プログラミングスキルが高ければ高いほど、需要が高くなっていくでしょう。
また、開発現場によって使用される言語が異なるため、幅広いプログラミング言語を習得していると、様々な案件に参画することができるようになります。
プログラマーは、1人ではなくチームで仕事をすることが多いので、メンバーと円滑に仕事を進めていくために、コミュニケーションスキルも求められるでしょう。
フリーランスプログラマーについて詳しく知りたい人は、こちらをご覧ください。
システムエンジニアに必要なスキル
- 幅広いプログラミングスキル
- マネジメントスキル
- コミュニケーションスキル
- プロジェクト管理スキル
システムエンジニアは、クライアントとのやり取りや、メンバーとのやりとりをする必要があるので、コミュニケーション能力やマネジメント能力が必須になってきます。
また、プロジェクトを納期までに完了させる必要があるので、タスクやスケジュールを管理するプロジェクト管理スキルも必要になってくるでしょう。
システムエンジニアは、案件によってはプログラミングの工程を担当しないこともありますが、プログラミングの知識やスキルもあることが望ましいでしょう。
プログラミングの工程も担当できれば、獲得できる案件の幅も広がります。
Webエンジニアに必要なスキル
フロントエンジニアの場合
- HTML、CSSのスキル
- UI/UXの設計スキル
- JavaScriptやフレームワークのスキル
- SEOのスキル
- CMSの構築スキル
フロントエンジニアは、HTMLやCSSなどのコーディングスキルや、JavaScriptやそのフレームワークのスキルが求められます。
近年は様々なフレームワークが生まれてますが、中でもReactの需要は高く、高単価になる傾向にあるでしょう。
また、Webサイトは集客目的で作成することも多く、開発する際にはSEOを意識してコーディングをすることができれば、付加価値をつけていくことができるでしょう。
さらに、UI/UXの設計をするスキルがあれば、SEOで集客するだけでなく、流入してきたユーザーに有益なWebコンテンツを提供できるようになるので、ユーザーの購買率を高めたり、離脱を防ぐことができます。
バックエンドエンジニアの場合
- サーバーやデータベースの知識やスキル
- RubyやPHPのスキル
バックエンドエンジニアは、WebアプリやWebサイトのサーバー側処理のコーデディングを担当します。
言語としては、RubyやPHPがしばしば使用されます。
また、Webアプリの開発の際には、サーバーだけでなく、データベースのスキルも必要になることが多いでしょう。
インフラエンジニアに必要なスキル
- ネットワークの知識やスキル
- サーバーの知識やスキル
- セキュリティの知識とスキル
- インフラ設計スキル
インフラエンジニアは、インフラの設計から構築、保守運用までを行う仕事なので、サーバーからネットワークの幅広い知識やスキルが必要になります。
主に、Windows、Linux、Unixなどの知識があるといいでしょう。
ただ、近年はクラウドサーバーが増えてきているので、AzureやAWSなど知識やスキルも必要になってきます。
また、企業によってはセキュリティの設定もインフラエンジニアが担当することがあります。必須ではありませんが、セキュリティまでできると獲得できる案件の幅を広げることができるでしょう。
上流工程のエンジニアに必要なスキル
- マネジメントスキル
- スケジュール管理スキル
- 問題解決能力
- 俯瞰力
プロジェクトマネージャーなどの上流工程の案件では、プロジェクトが円滑に期限通りに進むことが求められます。
プロジェクトを円滑に進めるために、メンバーの管理をするマネジメント能力やスケジュール管理スキルが必須になってくるでしょう。
また、プロジェクトが円滑に進んでいるのかを客観的に見ることができる俯瞰力や、問題が起きた時に素早く決断をし、問題を解決していく能力も必要になってくるでしょう。
フリーランスエンジニアのスキルアップ方法4選
フリーランスエンジニアは、どのような方法でスキルアップや必要なスキルを身につけていくといいのでしょうか。
ここでは、フリーランスエンジニアのスキルアップ方法4選について解説していきます。
本から学ぶ
フリーランスエンジニアのスキルアップ方法1つ目は「本から学ぶ」です。
プログラミングに関する書籍は、幅広く出版されており、自分の技術に合わせた書籍を選ぶことができるでしょう。
また、プログラミングの専門知識以外にも、営業やコミュニケーション、マネジメント能力などの勉強をする際も、本で勉強することもできるでしょう。
さらに、書籍だけでなく、インターネット上でも情報を得ることはできるので、Webサイトも積極的に活用していくといいでしょう。
セミナーに参加する
フリーランスエンジニアのスキルアップ方法2つ目は「セミナーに参加する」です。
IT業界は、セミナーや勉強会などが多数開催されており、自分のレベルや目的と合ったものを発見できる可能性は高いでしょう。
勉強会はWebサイトでも探すことはできますが、SNSやコミュニティなどでも開催されていることもあるので、様々なチャネルを活用して自分とマッチする勉強会をリサーチしていきましょう。
また、勉強会というよりは、ピンポイントで知りたいことがあるという場合は、Mentaなどの個別に相談できるサービスを活用することもおすすめです。
スクールを活用する
フリーランスエンジニアのスキルアップ方法3つ目は「スクールを活用する」です。
新しい言語を学ぶには、独学よりもスクールや動画学習サイトを活用していくことが手っ取り早いでしょう。
スクールはある程度の費用がかかりますが、勉強をする道筋を自分で立てる必要がないですいし、わからないところは質問ができるので、スムーズに勉強をすることができるでしょう。
動画学習サイトでは、質問をすることはできない可能性がありますが、スクールと比べて安価なので、手軽に学ぶことができます。
今よりも難しい案件にチャレンジする
フリーランスエンジニアのスキルアップ方法4つ目は「今よりも難しい案件にチャレンジする」です。
書籍や勉強会などで学ぶよりも、実践の中で学ぶことができれば、いち早くスキルアップをすることができるでしょう。
例えば、ベンチャー企業やスタートアップなどの幅広く仕事を任される可能性がある案件に参画するなどがあるでしょう。
ただ、フリーランスは即戦力のプロが求められるので、今まで経験したことない業務で案件を獲得することが難しいかもしれません。
既存のクライアントから信頼を得て、他の業務も任してもらうといった方法であれば、参画しやすいでしょう。
フリーランスエンジニアがスキル不足で独立するとどうなる?
先ほどまでフリーランスエンジニアに必要なスキルについて紹介してきました。
今回紹介したスキルを身につけないまま独立してしまうとどうなったしまうのでしょうか。
ここでは、フリーランスエンジニアがスキル不足で独立した時の末路について解説していきます。
エージェントに相手にされない可能性がある
近年フリーランス向けのエージェントサービスが増えており、フリーランスは案件を探しやすく、獲得しやすくなりました。
多くの方がエージェントサービスを活用しており、うまく活用すれば、高単価な案件を安定的に獲得することができます。
ただ、エージェントサービス誰にでも案件を紹介しているわけでなく、スキルや実績がある人を優先に案件を紹介しています。
そのため、スキル不足の状態で独立してしまうと、エージェントサービスを利用しても、全く相手にされず案件を獲得することができない可能性があります。
案件参画後にトラブルに巻き込まれる
フリーランスエンジニアを採用する多くの企業は、即戦力のプロとしての働きを求めています。
そのため、スキル不足のまま案件を獲得してしまうと、クライアントからの要望に応えることができなかったり、イレギュラーに対応できず、役務を完了することができないなんてことになりかねません。
元々クライアントから頼まれていた仕事を完了することができなければ、信頼を失うだけでなく、大きなトラブルになる可能性もあります。
低単価で働くことになる
フリーランスエンジニアは、自分の単価を自分で決めることができます。
高単価な案件になればなるほど、クライアントから求められるスキルが高まりますし、獲得する難易度が上がっていきます。
スキル不足で独立してしまうと、下流の案件しか獲得することができず、低単価な案件しか獲得することができない可能性があります。
低単価な案件しか獲得でいない場合、高年収を目指していくためには、複数の案件を獲得する必要があり、勤務時間が大きく増えてしまう可能性があります。
勤務時間が大きく増えてしまえば、自由なはずのフリーランスなのに、不自由な生活を送ることになってしまいます。
スキルが高くなくても参画できる案件もある
先ほどまでフリーランスエンジニアがスキル不足で独立してしまうと、大変なことになると紹介をしてきました。
ただ、長年の実務経験や高い専門的なスキルがないとフリーランスエンジニアになれないというわけではありません。
一定のスキルを持っていれば、自分に合った案件にチャレンジしていくことやスキルアップをしていくことで、フリーランスエンジニアとして十分に活躍していくことができます。
まずは、自分のスキルや経験でどのような案件を獲得することができるのか、どのくらいの年収を目指すことができるのかを確認しておきましょう。
自分のスキルでフリーランスエンジニアとして独立することができるのか不安な方は、現役のフリーランスに話を聞いたり、エージェントのキャリア面談に参加することがおすすめでしょう。
スキル不足のフリーランスエンジニアが独立した末路について、詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
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