【案件獲得】フリーランスの履歴書と職務経歴書の書き方を紹介!

フリーランスと言っても正社員同様、履歴書や職務経歴書が必要となる場合があります。

履歴書と職務経歴書はそれぞれに役割があり企業に自分を理解してもらう上で非常に重要です。履歴書、職務経歴書の書き方をしっかりと学び、案件獲得に備えましょう。

  • フリーランスの履歴書の書き方
  • フリーランスの職務経歴書の書き方
  • 職務経歴書のと履歴書の実例

フリーランスでも履歴書と職務経歴書が必要な場合がある

前述したとおり、フリーランスであっても履歴書と職務経歴書が必要な場合があります。

履歴書では、その人がこれまでどういう会社で働いて、自分のキャリアに関してどのような考えを持っているのか、また、職務経歴書ではその人がどういったスキルがあるのか確認されます。

案件受注の際に求められる可能性がある

フリーランスは確かに顧客から求められた成果物をきちんと提出すれば何の問題もありません。

しかし顧客側が発注する業務に対してどの程度の経験がありどのレベルの成果を出してくれるかと判断する際、履歴書や職務経歴書の提出を求められる可能性があります。

エージェントの活用の際に求められる可能性がある

エージェントを利用して案件を獲得する際、エージェントはほとんどの場合顧客との打ち合わせを綿密に行い、どのような経験があり、どのようなスキルがあるのか顧客と握っている場合がほとんどです。

エージェントとしても顧客に全くスキル感が合わない人を紹介するわけにはいかず、案件とその人がマッチするかを判断する際、履歴書や職務経歴書を利用します。

企業に転職する場合

企業に転職する場合は当然履歴書や職務経歴書が必要になってきます。

その人がどのような経歴でどのようなスキルを持っているか判断する為にも使用しますが、特に正社員の場合は履歴書や職務経歴書で面接をするかしないか、また内定を出すか出さないか判断している可能性が高いので、しっかりと作成しましょう。

フリーランスの履歴書の書き方

フリーランスが履歴書を書く場合、正社員と比べて従事していた案件数が多いため、どうしても記載する項目が多くなってしまいます。

また、どのような会社から仕事を受けていたかではなく、どのような仕事をしていたかが非常に重要になってきますので、履歴の項目を詳細に書いてしまいがちです。

あまり項目が多くなったり、長くなってしまうと何をアピールしたいのか不明瞭になってしまうの履歴書上では端的に記載し、面接の際口頭で詳細に話すのが良いでしょう。

フリーランスの職務経歴書の書き方

フリーランスは正社員と違って一つ一つの案件が短い場合がほとんどです。

そのためどのような会社から案件を受けていたかではなく、どのような案件を経験しているかが重要になります。

そのため案件が過去に経験した案件が多い方は大変な作業になりますが、職務経歴書の案件内容はできるだけ詳細に記載するように心がけましょう。

基本情報

基本情報に書くべき項目は、氏名、生年月日、性別、現住所、メールアドレスや電話番号などの連絡先、3ヶ月以内に撮影された証明写真があります。

ここでは特に工夫すべき点はありませんが、誤った情報を記載しないよう気をつけましょう。証明写真に関してはなるべく新しいものを使用しましょう。また証明写真は相手に強く印象づけてしまうため、清潔感があり好印象の持てるものを選びましょう。

基本的にはビジネススーツで撮影するのが良いでしょう。街中にある証明写真機でも問題ありませんが、余裕があれば専門の写真館などで撮影してもらうのがおすすめです。

職歴・職務要約

フリーランスの場合履歴書よりその人の保有するスキルがわかる職務経歴書のほうが重視されがちです。

職歴・職務要約に関しては長すぎず、どういう現場でどういう役割を担ったか端的に記載するのが良いでしょう。業務の詳細に関しては「業務実績」の欄で詳細に記載するため、ここでの業務の詳細な説明は不要です。

保有資格

国家資格や民間資格等を記載してください。ただし、〇〇3級のようなあまりに簡単に取れてしまう資格に関しては記載しなくても構いません。

あまり他の人が持っていない資格を記載すると顧客との話のネタになるため、自分の興味のある範囲で色々な資格を調べてみると良いでしょう。

業務実績

お客様が自社もしくは個人で解決できない問題に対してあなたに仕事を依頼するわけですから、あなたがこれまでどのようなプロジェクトに参加し、どのようなスキルを持っているかが一番質問されるポイントになってきます。

ここではお客様が抱えている問題に対して、特にマッチしそうな経歴を詳細に記載するのが良いでしょう。また、業務内容をただ読み上げるだけではなく、質問されたことに対して端的に答えられるよう事前準備も大切です。

自己PR

自己PRは確かに自分の能力についてアピールする箇所ですが、自分の能力が高い話ばかりを書くことはNGです。

自分のこれまでの経験や能力を顧客の案件にどのように活かしていけるのかを中心に記載するようにした方が良いでしょう。

志望動機

フリーランスの方の志望動機は、有期雇用のためかどうしても長期的目線が抜けがちです。

良い形であれば顧客も長期で参画してほしいはずなので、正社員雇用と同様に長期的にどういった貢献をできるのかといった目線で記載しましょう。

フリーランスが履歴書と職務経歴書を書くコツ

ここではフリーランスが履歴書と職務経歴書を書くコツをいくつか紹介しましょう。

使用用途に応じてかき分けることも重要になってきます。

案件を受注を目的とする時

案件受注を目的とする際、大前提として履歴書より職務経歴書の方が重要になってきます。なぜなら顧客は発注する相手がその案件をこなせるスキルを持っているかどうかを中心に知りたいと考えているからです。職務経歴書にはより詳細にこれまでの経験、スキルが記載されているため、特に注意して作成するようにしましょう。前述したとおり、これまでの経験を平等に書くのではなく、特にそうな案件に活かせそうなスキルを前面に出して作成するとよいでしょう。

正社員としての転職を目的とする時

様々な理由がありフリーランスから正社員に転職したいと考える人も多いでしょう。結婚や出産、また自分が携わっていた業界の低迷など理由は様々かと思います。

フリーランスから正社員に転職することは、決して不利にはならないのですが、フリーランスをやっていた方が、どうしてフリーランスになりたいと思ったのか、

また、今回どうして正社員になろうと思ったのかを明確に伝えることが重要になってきます。

職務経歴書の悪い例を紹介

ここでは悪い職務経歴書の中でも自由度が高く、顧客も注目しやすい『職歴要約』『職務経歴』『自己PR』に関して悪い例を紹介します。大前提として職務経歴書は履歴書ほど型化されていないため、フォーマットは人それぞれですが、最低限以下の5つの項目は記載すべきでしょう。

・職歴要約

・職務経歴

・資格/特技

・活かせる経験/知識/技術等

・自己PR

なかでも『職歴要約』と『職務経歴』は顧客があなたのこれまでの職歴を端的に知ることができる『自己PR』は、顧客があなたを雇うことによってどのようなメリットがあるのかを知ることができるため特に注目するポイントです。

職歴要約

悪い例

私はこれまで2社において職務経験がございます。

新卒で入社いたしました『株式会社〇〇〇』においては映像・音響機器の設計/施工/管理/メンテナンスまでの提案を法人に対して行いました。営業としての成績は1年目が120%達成、2年目、3年目に関しましても常に110%以上を達成し、3年連続で表彰されております。現在は『株式会社〇〇〇』の責任者として10名を管理し、Webマーケティングの戦略の立案、事業運営、メンバー層のマネジメントを行っております。お客さまに対し本当に価値のあるものを提供する、というチームスローガンを掲げた結果、多くのお客さまから感謝の言葉を頂戴しました。

良い例

私はこれまで2社において職務経験がございます。

新卒で入社いたしました『株式会社〇〇〇』においては映像・音響機器の設計/施工/管理/メンテナンスまでの提案を法人に対して行いました。現在は『株式会社〇〇〇』の責任者として10名を管理し、Webマーケティングの戦略の立案、事業運営、メンバー層のマネジメントを行っております。

まずは『営業としての成績は1年目が120%達成、2年目、3年目に関しましても常に・・・』ここは『職務経歴』に記載すべき事項なので不要です。

『客さまに対し本当に価値のあるものを提供する、というチームスローガン・・・』に関しても『自己PR』に記載すべき事柄なのでここでの記載は不要です。

職務要約はあくまで端的にあなたの経歴のみを記載『どこで何をしたか』というレベルの説明にとどめましょう。

職務経歴

悪い例

〇〇株式会社 事業内容:〇〇

設立:〇年 資本金:〇万円 売上高:〇円(201X年度)従業員数:〇名

期間業務内容
   20XX年XX月~

20XX年XX月

業務改善のためのシステム導入の提案、及び導入プロジェクトチームの管理を行いました。

株式会社〇〇〇さまの分社化プロジェクトにおいては要件定義から保守運用を20名のチームで実施し、プロジェクト及び技術者の管理を行いました。

【営業スタイル】 新規営業 40% 既存営業 60%

【担当地域】   首都圏全域

【取引顧客】   大手企業を中心に5社を担当

         

           2014年 年間総売上  3千万円     

           予算達成率130%(個人売上)

【実績】          2015年 年間総売上 約2億5千万円

           予算達成率125%(個人売上)

         2016年 年間総売上 約3億5千万円 

                                予算達成率127%(個人売上)

※上記実績が認められ、社長賞受賞(2015年及び2016年)。

【工夫した点】

 確実に予算を達成するため自らKPIを設定し、常に売上達成の根拠を持って営業活動を行いました。また、既存のみならず新規顧客にアプローチを行い予算の上積みを行いました。在籍中に達成した月間売上のギネスは現在まで更新されておりません。

良い例

〇〇株式会社 事業内容:〇〇

設立:〇年 資本金:〇万円 売上高:〇円(201X年度)従業員数:〇名

期間業務内容
   20XX年XX月~

20XX年XX月

業務改善のためのシステム導入の提案、及び導入プロジェクトチームの管理を行いました。

某大手OA機器メーカーさまの分社化プロジェクトにおいては要件定義から保守運用を20名のチームで実施し、プロジェクト及び技術者の管理を行いました。

【営業スタイル】 新規営業 40% 既存営業 60%

【担当地域】   首都圏全域

【取引顧客】   大手企業を中心に5社を担当

【実績】    2014年 予算達成率130%(個人売上)

2015年 予算達成率125%(個人売上)

        2016年 予算達成率127%(個人売上)

※上記実績が認められ、社長賞受賞(2015年及び2016年)。

【工夫した点】

確実に予算を達成するため自らKPIを設定し、常に売上達成の根    拠を持って営業活動を行いました。また、既存のみならず新規顧客にアプローチを行い予算の上積みを行いました。在籍中に達成した月間売上のギネスは現在まで更新されておりません。

一見すると問題無いようにも見えますが『株式会社〇〇〇さまの分社化プロジェクトにおいて』や『2016年 年間総売上 約3億5千万円』など企業の情報が数字ベースで記載されてしまっており、顧客に対し『うちの会社でも同じように情報を外に出してしまうかもしれない』という印象を与えてしまいます。

そもそも、退職時点で会社とは機密保持契約を結んでいるため、会社の情報は外部に漏らしてはいけません。

『某大手OA機器メーカーさま』や『2014年 予算達成率130%(個人売上)』のようにパーセンテージで記載しましょう。

自己PR

悪い例

私の強みは『行動力』です。例えば現職においては営業のアカウントを獲得する際、主に営業代行業者を使用しており、その結果、商談数が足りなくなってしまった時期がありました。しかしながら、私は即座に上司に相談し、経営者の方に手書きで手紙を書くことによってアカウントを獲得し、年間営業成績トップとなり社長賞をいただきました。私の強みである『行動力』を貴社においても活かしてゆきます。

良い例

私の強みは『行動力』です。例えば現職においては営業のアカウントを獲得する際、主に営業代行業者を使用しており、その結果、商談数が足りなくなってしまった時期がありました。しかしながら、私は即座に上司に相談し、経営者の方に手書きで手紙を書くことによってアカウントを獲得いたしました。貴社は若いうちから裁量権を与えられ、自由度の高い会社だと聞いております。私は持ち前の『行動力』で自ら率先して貴社の事業を牽引してゆけると自負しております。

自己PRは確かに自分の優れている部分を顧客にアピールする箇所にはなりますが『自分はこれだけ優れています』という書き方ではなく『その能力でどのように顧客に貢献できるか』を記載するようにしましょう。

顧客もあなたと働くイメージがつきやすくなります。

 フリーランスが履歴書・職務経歴書を書く際の注意点

フリーランスの方が履歴書・職務経歴書作成する場合、気を付けなければいけないことがいくつかあります。

作成が終わってからも見落としがないかもう一度確認するようにしましょう。特に次の項目で紹介する3点に関しては注意するようにしましょう。

嘘をついてはいけない

当然のことではありますが履歴書・職務経歴書上で虚偽の記載をしてはいけません。

顧客はあなたのスキルの参考としてデータを持っておくでしょうし、記載内容と実際に働いてみてのスキルに違いがあれば、すぐに疑われ当然解雇となり、私文書偽造罪に問われることもあります。

また、口頭で少し話を盛ってしまったとしても、面接官がそのことを覚えている可能性が十分にあります。あくまでも誠実に嘘偽りのない履歴書・職務経歴書の作成や面談を心がけましょう。

守秘義務を守る

これは正社員、フリーランスともにですが、守秘義務をしっかりと守るということも履歴書・職務経歴書を書く上で非常に重要です。

もちろん前職を退職する際、もしくは働き始める際に機密保持の契約書を会社と結んでいることでしょう。

また、次の顧客もあなたが守秘義務を守れるかどうか注意深く見ている項目になります。例えば、成果をあげた数字を記載したい場合、〇〇倍に成長させた、〇/〇コストカットできたなど実数値はぼやかしておく方が無難です。

パソコンで作成しておくとよい

一昔前は履歴書・職務経歴書は手書きで書くのが当たり前でしたが、昨今ではパソコンを用いてさくすることが主になってきています。

パソコンで作成するメリットとしては、顧客に応じて自分のスキルやアピールポイントを容易に変更することができます。

ただし、体質が古い企業の場合手書きで書いた方が良い場合もあるので、顧客に応じて臨機応変に対応しましょう。

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