【申請受付終了】フリーランスの持続化給付金の申請方法や必要書類を解説!

・持続化給付金って何?
・誰でも申請できるの?
・必要者類や申請方法はどうすればいいの?。

新型コロナウイルスの影響を受けて、売上が下がっている事業者に向けて、持続化給付金というものが給付されます。

この記事では、持続化給付金の概要や申請方法、注意点を解説します。今年創業のフリーランスの方や雑所得・給与所得で申告した方の申請についても記載していますので、参考にしてください。

持続化給付金の申請受付は既に終了しています。

持続化給付金の概要

持続化給付金とは、以下のように定義されています。

感染症拡大により、営業自粛等により特に大きな影響を受ける事業者に対して、事業の継続を支え、再起の糧としていただくため、事業全般に広く使える給付金
出典:「持続化給付金」事務局ホームページ

持続化給付金を申請が下りれば、中小企業(法人)には最大200万円、個人事業者には最大100万円支給されます。

個人事業者にはフリーランスも含まれており、要件に該当すれば申請可能です。支給金額は、下記の計算式で求められます。

去年の事業収入(総売上)-(前年同月比と比べ50%以上ダウンしている月の売上額×12カ月)=持続化給付金
出典:「持続化給付金」事務局ホームページ

実際に数字を当てはめて計算してみましょう。

例1.
2019年の事業収入が300万円

2019年4月の売上が40万円
2020年4月の売上が20万円
300万円-(20万円×12カ月)=60万円支給

例2.
2019年の事業収入が400万円
2019年4月の売上が40万円
2020年4月の売上が20万円
400万円-(20万円×12カ月)=160万円
100万円支給(上限が100万円のため)

つまり「2019年の事業収入」と「対象月の売上×12カ月」の差が大きいほど、持続化給付金の受取額も増えるということです。申請期限は2021年1月15日までで、基本的には申請から2週間程度で支給されます。

しかし給付が遅れることも考えられるので、余裕を持って申請しましょう。

個人事業者(フリーランス)の持続化給付金の給付条件

個人事業者(フリーランス)の持続化給付金の給付条件

持続化給付金の給付対象になるためには条件があります。それぞれのパターン別に条件を見ていきましょう。

給付対象になるための条件
①事業者所得として確定申告した個人事業者の場合

②主たる収入を雑所得・給与所得で確定申告した個人事業者の場合
③2020年1月~3月の間に創業した個人事業者の場合

それぞれ見ていきましょう。

①事業所得として確定申告した個人事業者の場合

主な給付条件は、以下のようなものがあります。

・2019年以前から事業により事業収入(売上)を得ており、今後も事業継続する意思があること
・2020年1月以降、新型コロナウイルス感染症拡大の影響等により、前年同月比で事業収入が50%以上減少した月(以下「対象月」という。)があること
出典:「持続化給付金」事務局ホームページ

仮に2019年4月の売上が30万円だった場合、2020年4月の売上が15万円以下であれば申請できます。ちなみに前年同月比と比べ50%以上ダウンしている月が複数ある時は、最も減少している月を選択するようにしましょう。

②主たる収入を雑所得・給与所得で確定申告した個人事業者の場合

事業所得ではなく、収入を「雑所得」や「給与所得」としていたフリーランスも支給対象です。給付条件は以下の通りです。

・2019年以前から、雇用契約によらない業務委託等に基づく事業活動からの収入であって、税務上、雑所得又は給与所得の収入として計上されるもの(業務委託契約等収入)(売上)を主たる収入として得ており、今後も事業継続する意思があること
・「主たる収入」であるかは、2019年の確定申告書において、以下の①及び②を満たしていることで判断します。
→①確定申告書第一表における「収入金額等」の欄(「総合譲渡」、「一時」を除く)のうち、「雑 その他」又は「給与」の欄(以下の図の㋕又は㋗)に含まれる「業務委託契約等に基づく事業活動からの収入」がそれぞれの収入区分(㋒~㋗)の中で最も大きいこと。
→② 確定申告書第三表に記載される収入金額(譲渡所得、退職所得の収入を除く。)に、事業活動からの収入が含まれる「雑 その他」又は「給与」の収入よりも大きくなるものはないこと。
・2020年1月以降、新型コロナウイルス感染症拡大の影響等により、2019年の月平均の業務委託契約等収入(2019年の確定申告書第一表の「収入金額等」の「給与」又は「雑 その他」欄に記載されるものを12で割ったもの)に比べて、業務委託契約等収入が50%以上減少した月(以下「対象月」という。)があること
・2019年以前から被雇用者※又は被扶養者ではないこと
・2019年の確定申告において、確定申告書第一表の「収入金額等」の「事業」欄に記載がない(又は「0円」)こと
出典:「持続化給付金」事務局ホームページ

対象者の例として以下のようなものが「持続化給付金」事務局ホームページでは挙げられています。

<対象者の例>
・委任契約に基づき、音楽教室や学習塾の講師など、「生徒を教える」という役割を委任されている方
・請負契約に基づき、成果物を納品されているエンジニアやプログラマー、WEBデザイナー、イラストレーター、ライターなど

・業務委託契約に基づき、化粧品や飲料など、特定取引先の商品を届け、集金する業務を委託されている方など
※上記の職種であっても、会社等に雇用されている方(サラリーマンの方、パート・アルバイト・派遣・日雇い労働等の方を含む)は対象になりません。ただし、2019年中に独立・開業した場合は対象になり得ます。
出典:「持続化給付金」事務局ホームページ

対象になる人は諸々と条件がありますので、自分が当てはまるかどうかわからない場合は、問合せ窓口に連絡して、事前に確認するようにしましょう。

持続化給付金事務局お問い合わせ窓口
・0120ー279ー292
・03ー6832ー6631
8:30~19:00 日曜~金曜(土曜日・祝日を除く)

③2020年1月~3月の間に創業した個人事業者の場合

2020年の1月〜3月にかけて開業届を出した人も持続化給付金対象になる場合もあります。給付条件は以下の通りです。

・2020年1月から3月の間に事業により事業収入(確定申告書第1表における「収入金額等」の事業欄に記載される額と同様の算定方式によるものとする。)(売上)を得ており、今後も事業を継続する意思があること
・2020年4月以降、新型コロナウイルス感染症拡大の影響等により、2020年の開業月から3月までの月平均の事業収入に比べて事業収入が50%以上減少した月(以下「2020新規開業対象月」という。)が存在すること
出典:「持続化給付金」事務局ホームページ

こちらは特例であるため、給付金額の計算式も以下のように異なってきます。

2020年1月から3月の間の事業収入の合計÷開業月から2020年3月までの開業月数×6ー2020年新規開業対象月の月間事業収入×6
出典:「持続化給付金」事務局ホームページ

実際に数字を当てはめて計算してみましょう。

例1.
2020年の1月開業
2020年1月の売上が40万円
2020年2月の売上が60万円
2020年3月の売上が50万円
2020年6月の売上が20万円
150万円÷3ヶ月×6ー20万円×6=180万円
100万円支給(上限が100万円のため)

確定申告書の提出の代わりに申立書を提出する必要があり、月額売上について税理士の署名が必要です。 

個人事業者(フリーランス)が持続化給付金申請するのに必要な書類

持続化給付金を受け取るための必要書類

持続化給付金申請の必要書類を紹介していきます。ここでは、事業所得として確定申告した個人事業者の場合のみに絞って説明していきます。必要書類は以下の通りです。

事業所得として確定申告した個人事業者の場合の必要書類
・2019年分の確定申告書第1表控え(1枚)

・所得税青色申告決算書の控え(青色申告者のみ)
・2020年分の対象月の事業収入が分かるもの(売上台帳等)
・申請者名義が載った通帳のコピー
・本人確認書類
それぞれ見ていきましょう。

2019年分の確定申告書第一表控え(1枚)

2019年分の確定申告時に提出した「確定申告書第一表控え」を用意してください。控えの上部には「令和01年分の所得税及び復興特別所得税の確定申告書B」と書いてあり、その他に事業収入や所得金額、所得税額(もしくは還付額)などが載っているはずです。

また、確定申告をしていれば押してあると思いますが、税務署の収受日付印が押されているかも確認しておきましょう。電子申告をして収受日付印が押されていない人は「受信通知」が必要です(確定申告書に電子申告をした月日や受付番号が記入してあれば省略可)。

受信通知も用意できない場合は「納税証明書(その2所得金額用)」の代用でも可能です。管轄の税務署へ行って、発行してもらいましょう。

所得税青色申告決算書の控え(青色申告者のみ)

青色申告をした人は、上記に加えて2019年分の「所得税青色申告決算書」の控えも用意してください。必要な控えは損益計算書が載っている書面と、毎月の売上金額や青色申告特別控除額などが記入してある書面の2枚です。

忘れないように両方とも準備しましょう。

2020年分の対象月の事業収入が分かるもの(売上台帳等)

仮に2020年4月が対象月であれば、2020年4月の売上が載っている帳簿や集計表を用意する必要があります。給与明細、通帳の写し、レシート、請求書等は認められません。

会計ソフトを使っている人は、売上帳や総勘定元帳などから対象月の売上を抽出すると作業もラクです。その他にエクセルで作成した帳簿や、手書きの売上帳も認められています。ただし、帳簿の内容に不備があると受理されないので気を付けましょう。

申請者名義が載った通帳のコピー

申請者の名前が載った通帳の表紙と、通帳の1,2ページ目(表紙を開くと見開きになっている部分)のコピーも必要です。銀行名、支店番号、支店名、口座種別、口座番号、口座名義人などが明確に見えるデータを準備してください。

本人確認書類

本人確認書類では、以下の書類を利用できます。

・運転免許証の表面と裏面
・個人番号(マイナンバー)カードの表面
・写真が貼ってある住基カードの表面
・在留カード、特別永住者証明書、外国人登録証明書の表面と裏面(特別永住者限定)

上記の証明書を1つも持っていない場合は「住民票のコピー+(健康保険証orパスポートの顔写真が付いているページ)」でも大丈夫です。

個人事業者(フリーランス)が持続化給付金を申請する手順

ここからは、申請手順を見ていきましょう。持続化給付金の申請は、原則オンライン上で、以下のように進めていきます。

持続化給付金の申請手順
①持続化給付金の公式サイトで仮登録をする

②本登録へ進む
③IDパスワードを作成し個人情報を入力する
④書類を添付し申請
⑤給付通知書が届く
順番に見ていきましょう。

①持続化給付金の公式サイトで仮登録をする

持続化給付金の事務局ホームページにアクセスした後に、申請ボタンを押します。仮登録情報入力画面が表示されるので、雇用形態の選択(フリーランスエンジニアの場合は個人事業者)、メールアドレスの入力をしてください。

利用規約などを読んだ後に「全ての事項に同意します」に同意し「次へ」を押します。すると、仮登録の画面へ進みますので、登録してください。

②本登録へ進む

仮登録が完了するとメールが届くので、内容を確認し本登録へ進んでください。

③IDパスワードを作成し個人情報を入力する

本登録画面へ進んだ後に、ID・パスワードを入力してマイページを作成してください。作成後は、個人情報や売上額、口座情報(通帳の写しも添付)などを入力します。

④書類を添付し申請

2019年分の確定申告書類関係、2020年対象月の売上が載った資料、身分証明書などを添付してください(スマホで撮影した画像も一部認められています)。その後、申請ボタンを押せば完了です。

ちなみに申請不備があった時は、登録したメールアドレス宛に届くので修正しましょう。

⑤給付通知書が届く

申請内容の確認作業が完了して、しばらくして給付通知書が届きます(給付されない時は不給付通知が届きます)。

個人事業者(フリーランス)が持続化給付金申請するときの注意点

持続化給付金を申請するときの注意点

最後に持続化給付金を申請する時の注意点を見ておきましょう。

持続化給付金申請の注意点
①1度しか申請できない

②持続化給付金は課税対象になる
③事業を継続する意志がないと対象外
それぞれ見ていきましょう。

①1度しか申請できない

持続化給付金の申請は1度のみです。再申請は認められていません。2度目の持続化給付金については、情報がまだ出ていませんので、2度目を希望する人は最新の情報が公開されるのを待ちましょう。

コロナ関連の補助金は他にもあります。こちらで解説していますのでご覧ください。

②持続化給付金は課税対象になる

持続化給付金は、収入扱いになるので課税対象です。確定申告時に給付金を受け取ったことを申告しなければいけません。以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。

③事業を継続する意志がないと対象外

事業を続ける意思があるのも条件です。廃業を考えている人向けの給付金ではありません。

また、虚偽の申告が発覚すると、持続化給付金の返済&罰金の支払が発生しますので注意してください。

まとめ

持続化給付金の概要
感染症拡大により、営業自粛等により特に大きな影響を受ける事業者に対して、事業の継続を支え、再起の糧としていただくため、事業全般に広く使える給付金

出典:「持続化給付金」事務局ホームページ

持続化給付金の申請ができる条件は、どういう事業形態でビジネスをやっているかによって変わってきます。自分の事業形態に合わせて条件を確認し、申請できるようなら申請しておきましょう。

ただし返済や罰金などの支払いが発生するため、くれぐれも虚偽の申告はしないようにしてください。

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