近年IT業界、Web業界では、フリーランスという働き方が浸透してきており、フロントエンドエンジニアにおいても同様のことが言えるでしょう。現在、会社員のフロントエンドエンジニアとして活動されている方も、フリーランスという働き方に興味を持っている方も少なくありません。
ただ、フリーランスと言われても、具体的にどんな部分が会社員と違うのかをイメージしにくい人も中にはいるでしょう。
そこで、今回は「フリーランスのフロントエンドエンジニアの案件や年収」から「メリット・デメリット」「案件を獲得する方法」などについて解説していきます。
・フロントエンドエンジニアの年収や働き方
・フリーランスのフロントエンドエンジニアのメリット
・フリーランスのフロントエンドエンジニアのデメリット
・フリーランスのフロントエンドエンジニアになるために必要なスキル
・フリーランスのフロントエンドエンジニアの案件獲得方法
フリーランスのフロントエンドエンジニアの年収や案件の動向
これからフリーランスのフロントエンドエンジニアになりたいという方は、どんな働き方で、どのくらい稼げて、どのような案件を獲得できるのか気になりますよね。
そこで、ここではフリーランスのフロントエンドエンジニアの実情について解説していきます。
単価や年収
フリーランスのフロントエンドエンジニアの平均年収は、約864万円(レバテックフリーランスより)となっております。月給にすると約72万円程となるでしょう。中には、月100万円を超える案件もあり、年収1000万円を超えることは十分可能とです。
会社員のフロントエンドエンジニア平均年収は約600万円(求人ボックスより)と比べて250万円ほど多く、フリーランスと会社員の年収の差は大きいと言えます。
スキルにもよりますが、おおよその目安としては、実務経験1〜2年が約40万程、実務経験2〜3年が約50万〜60万程、実務経験3年以上が約60万以上となっていきます。
働き方
フリーランスのフロントエンドエンジニア案件には、常駐案件とリモート案件のどちらもあります。
フロントエンドエンジニアは、リモート環境でも働きやすいといった特徴があるので、他のエンジニア職に比べて、リモート案件が比較的多くなると言えるでしょう。
また、フロントエンドエンジニアの案件には、週5案件以外にも、週2〜週3案件もあり、働く場所や勤務日数などにおいて、比較的に自由に働きやすい職種と言えるのではないでしょうか。
将来性
これからフリーランスのフロントエンドエンジニアになっても、フリーランスとしての需要は担保されていくのでしょうか。
近年Web業界の需要が大きく向上しており、「特定サービス産業動態統計調査」によると、年々Webサービスの拡大は進んでおり、毎年大きく市場の拡大が進んんでいます。
WebサービスやWebサイトを作成する際には、フロントエンドエンジニアは必須になることから、今後とも需要は高まっていくと考えられるでしょう。
また、業界的にフリーランスという働き方がスタンダードになってきていることもあり、フリーランスとして、より働きやすくなっていくことが予想されます。
フリーランスのフロントエンドエンジニアになるメリット4選
フロントエンドエンジニアがフリーランスになるにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、フリーランスのフロントエンドエンジニアになるメリット4選について解説していきます。
収入を大幅に上げることができる
働く時間を自由に決めることができる
満員電車から解放される
自分のやりたい仕事を選ぶことができる
収入を大幅に上げることができる
フロントエンドエンジニアが、会社員からフリーランスになると、収入を大きく上げることができるというメリットがあります。
先ほども紹介したように、フリーランスのフロントエンドエンジニアの平均年収は約864万円(レバテックフリーランスより)で、会社員の平均年収は約600万円(求人ボックスより)よりも約250万円ほど高いです。
また、中には月収100万円以上の高単価案件もあり、年収1000万円を超えることは夢ではありません。
さらに、会社員の場合年収を大きく上げるには、昇給と昇格を繰り替えす必要がありますし、一度の昇給で大きく年収を上げることは難しいです。ただ、フリーランスになると、昇給と昇格は関係なく、自分の働き次第で年収を変動させていくことができるので、比較的短時間で年収を上げていくことができます。
働く時間を自由に決めることができる
フロントエンドエンジニアがフリーランスになれば、自分のライフスタイルに合わせて働くことができます。
会社員の場合には、週5勤務が当たり前ですが、フリーランスのフロントエンドエンジニアは、週5案件はもちろん、週2〜週4で働くことができる案件があります。
週5案件以外の選択肢を取ることができれば、プライベートの時間を多く作れたり、子育ての時間に回すことができたり、起業の準備をしながら働くといったことができるでしょう。
また、週2〜週3の案件を獲得すれば、時間に余裕ができるため、他の案件を受注することもでき、数社の案件に携わるという働き方も実現できます。
満員電車から解放される
フロントエンドエンジニアがフリーランスになれば、比較的自由な働き方を実現することができます。
リモートワークが比較的多いフロントエンドエンジニアでは、自分の好きな場所で働くことができるので、自宅やコワーキングスペース、カフェなどお気に入りの場所で働くことができるでしょう。
そのため、満員電車に乗る必要がなくなるので、無駄なストレスや疲労を感じることがなく働けますし、通勤で時間を無駄にする必要がなくなるでしょう。
自分のやりたい仕事を選ぶことができる
フロントエンドエンジニアがフリーランスなれば、自分の好きな仕事だけを選んで働くことができるようになります。
会社員では、自分のやりたい仕事以外の仕事も任されることもあり、時には自分のキャリアアップに関係ない仕事もやらなくてはいけないなんて場面が出てきてしまいます。
フリーランスは、自分から案件を獲得しにいくので、自分の条件や合った仕事だけを選択することができるので、キャリアプランに繋がる仕事や興味がある仕事だけをすることができます。
自分のやりたい仕事だけを選択することができれば、仕事をより楽しむことができ充実感も増しますし、自分の理想のキャリアプランを最短で実現していくことができるでしょう。
フリーランスのフロントエンドエンジニアになるデメリット3選
フリーランスがフロントエンドエンジニアになるには、メリットだけではなく、もちろんデメリットも存在します。
ここでは、フリーランスがフロントエンドエンジニアになるデメリット3選について解説していきます。
収入が不安定になる
税務処理を自分でする必要がある
困った時に誰かに頼ることができない
収入が不安定になる
フロントエンドエンジニアがフリーランスになると、収入が不安定になってしまう可能性があります。
会社員では、毎月に収入が決められていて、毎月同じ給料を得ることができますが、フリーランスは毎月の収入が約束されておらず、自分の働き次第で収入が大きく変わってしまいます。
逆にいうと、自分の働き次第で大きく年収を上げることができるとは言えますが、毎月の収入が大きく変わってしまっては、来月はどのくらい稼げるのかなと不安になってしまうでしょう。
ただ、フリーランスにも収入を安定させる方法はあり、継続案件を獲得することや長期契約を結ぶことで収入が安定していきますし、複数のクライアントと仕事をすることで、1つの案件がなくなっても収入が大きく変動することがなくなります。
税務処理を自分でする必要がある
フロントエンドエンジニアがフリーランスになると、税務処理を自分で行う必要があるというデメリットがあります。
フリーランスは、確定申告をし自分の所得を確定して、税金を納める必要があり、会社員では会社側がやってくれていたことなので、今まで経験したことがないことをやることになります。
会社員の時には、税金の知識がほとんどなくても生活できますが、フリーランスになると税金の知識は必須になるので、仕事以外にもきにすることが増えてしまいます。
ただ、税金の知識さえ身につけてしまえば、効率的な節税方法も身につくので、会社員の時に比べて税金を抑えることができる可能性もあります。
困った時に誰かに頼ることができない
フロントエンドエンジニアがフリーランスになると、困った時に誰かに助けを求めにくいというデメリットがあります。
会社員とは違い、フリーランスには上司や先輩がいません。そのため、何か困った時に相談する相手や頼ることができる相手がいなくなり、もしトラブルに巻き込まれた時には自分で解決をしていく必要があります。
ただ、上司や先輩がいないことで、指示されたり管理されることもなく、人間関係のストレスなども大きく軽減はされるという見方もできます。
フリーランスでも、人脈を広げていけば、困った時に相談できる相手は見つかるので、積極的に人脈構築をすることをおすすめします。
フリーランスのフロントエンドエンジニアになるために必要なスキル
フロントエンドエンジニアがフリーランスになるには、どのような経験やスキルが必要になってくるのでしょうか。
ここでは、フリーランスのフロントエンドエンジニアになるための必要なスキルや経験4選について解説していきます。
フロントエンドエンジニアとして1年以上の実務経験
コーディングスキル
UI/UXに関する知識
高いコミュニケーション能力
フロントエンドエンジニアとして1年以上の実務経験
フリーランスになるには、まずフロントエンドエンジニアとして1年以上の実務経験を積んでいく必要があります。
フリーランスになるには、豊富な知識や長い実務経験が必要と思われがちですが、実は経験が1年でも参画できるような案件は多くあります。
実際にテックビズでも、実務経験が1年以上あれば、基本的に案件獲得をすることができております。
ただ、実務経験1年が理想というわけではなく、より高単価な案件を目指し、多くの案件を獲得していくなら実務経験3年以上積んでから、フリーランス として独立することが理想でしょう。
コーディングスキル
フリーランスのフロントエンドエンジニアには、コーディングスキルが必須となります。
言語としては、HTML/CSS、JavaScriptのコーディングスキルを身につけておくといいでしょう。
また、JavaScriptでは優秀なフレームワークがあり、フレームワークを習得しておくことが鍵となります。フレームワークは様々ですが、「React.js」「Vue.js」などのモダンなフレームワークを習得しておくといいでしょう。
UI/UXに関する知識
フリーランスのフロントエンドエンジニアには、UI/UXの知識も必要になります。
WebアプリやWebサイトをユーザーが使いやすく設計するスキルは重宝され、需要が高いスキルになります。実装するだけでなく、そもそもユーザーが使いやすいかという視点での開発をすることができれば、より高単価な案件を獲得することができるでしょう。
高いコミュニケーション能力
フロントエンジニアは、基本的に1人ではなく、チームで働くことになります。
Webデザイナーや、PM、バックエンドの担当者ともコミュニケーションを取ることが多くなります。
そのため、チームのメンバーと円滑なコミュニケーションを取ることができなければ、プロジェクト全体の進行を止めてしまうことになり、全体に影響を与えてしまうことになります。
会社員の時には、普段から同じメンバーと仕事をすることが多いので、コミュニケーションが慣れていますが、フリーランスになると普段関わっていない人とのコミュニケーションが必要になります。
そのため、どんな人とでも円滑にコミュニケーションが取れるスキルを身につけておくといいでしょう。
フリーランスのフロントエンドエンジニアが優良案件を獲得する方法
フロントエンドエンジニアがフリーランスになったら、どのように案件を獲得していけばいいのでしょうか。
案件の獲得方法は、様々で主に5つほどあります。
フリーランスエージェントの活用
クラウドソーシング
直営業
知り合いからの紹介
前職から獲得
案件の獲得方法に正解はなく、自分に合った方法を選んでいくべきですが、おすすめとしてはフリーランスエージェントの活用になります。
フリーランスエージェントは、フリーランスに向け案件を紹介し、案件獲得のサポートをするサービスになります。さらに、企業とフリーランスの間に入り単価の交渉まで行ってくれます。
フリーランスのフロントエンドエンジニアとして独立したばかりでは、どのような案件にあるのか、どのような案件を獲得できるのかがわからないと言う人も少なくないので、案件を見れて自分にマッチした案件を獲得できるエージェントの活用をすることで、最初の案件獲得の大きな近道となります。
また、直契約では企業によっては未払いなどが発生してしまう可能性がありますが、エージェントを活用すれば、報酬の支払いはエージェントからになるので、未払いの心配もなく安心して仕事に集中をすることができます。
フリーランスのフロントエンドエンジニアが高年収を目指すには?
フロントエンドエンジニアがフリーランスとして独立をした後には、どのように高年収を目指していけばいいのでしょうか。
ここでは、フリーランスのフロントエンドエンジニアが高年収を目指す方法2選について解説していきます。
上流工程を担当する
バックエンドの知識も身につける
上流工程を担当する
フリーランスのフロントエンドエンジニアが年収を上げていく方法のとして、「上流工程を担当する」という方法があります。
プロジェクト進行の舵をしていく上流工程の案件では、高単価になる傾向にあります。
上流工程に案件に参画していくには、フロントエンドエンジニアとしての知識やスキルはもちろん、高いコミュニケーション能力や、マネジメント能力が必要になってきます。
普段の仕事の中でも、プロジェクトをどう進行していくのが良いのか、チームメンバーとのコミュニケーションを意識して、上流工程の案件に参画できるような知識やスキルを身につけていきましょう。
バックエンドの知識も身につける
フリーランスのフロントエンドエンジニアが年収を上げていく方法として、「バックエンドの知識も身につける」という方法があります。
フロントエンドエンジニアと親和性の高い、バックエンドの知識も身につけていくことで、フロントエンドエンジニアの案件と合わせてバックエンドの案件も獲得することができ、1案件で多くの収入を得ることができます。
また、WebアプリやWebサイトの開発案件では、フロントエンドとバックエンドどちらの知識もあれば、上流工程としての案件に参画もしやすくなり、年収を向上させやすくなります。
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