Rubyの将来性について解説!今後需要を上げる方法も紹介!

「現在Rubyエンジニアだが、将来性はあるのか?」
「Ruby以外のプログラミング言語の方がいいのか?」
「将来性のあるRubyエンジニアになるにはどうすればいい?」

上記のように、Rubyの将来性や需要に関してお悩みの方は少なくないのではないでしょうか。

本記事では、「Rubyの需要や将来性から懸念点」「他プログラミング言語との比較」「将来性のあるRubyエンジニアになる方法」について解説していきます。

今回の内容を参考にして、自分のエンジニアとしてのキャリアについて考えていきましょう。

  • Rubyに将来性はあるのか
  • Rubyに需要がある理由
  • Rubyに需要関する懸念
  • 将来性の高いRubyエンジニアになる方法
  • 他言語との将来性の比較

データから見るRubyの将来性と需要

TIOBEプログラミングコミュニティーインデックスによる人気度の推移

オランダのTIOBEソフトウェアが発表する「TIOBEプログラミングコミュニティーインデックス」では、それぞれのプログラミング言語がどれだけ話題になっているか、人気なのかといったランキングを掲載しております。

「TIOBEプログラミングコミュニティーインデックス2023年2月」によると、Rubyのランキングは16位となっており、世界的に見ると人気度が高くないと言った結果になっております。

Rubyと近いプログラミング言語のランキングは、「PHP:10位」「Go言語:11位」「Python:1位」となっており、Rubyよりもランキングが高いという結果がみて取れるでしょう。

ただ、Rubyの順位は昨年のランキングから変動はなく、近年需要や将来性に関する変化はあまりないとも捉えることができます。

RedMonkによるデータ

ソフトウェア開発関連の調査会社RedMonkによる人気プログラミング言語ランキングも見ていきましょう。RedMonkは「GitHub」上のプロジェクト数と、開発者フォーラムの「Stack Overflow」で交わされる議論の数に基づいて、半年ごとにプログラミング言語ランキングを発表しております。

RedMonkのプログラミング言語ランキングの2022年版によると、Rubyは9位となっており、TIOBEソフトウェアのランキングと比較するとランキングが高いことがわかるでしょう。

RedMonkの場合、「GitHub」上のプロジェクト数も考慮しているということで、TIOBEソフトウェアのランキングに比べてRubyのランキング高いのは、実際にRubyが現場でよく活用されているという証拠になるのではないでしょうか。

また、他言語と比較すると、「PHP:4位」「Python:2位」「Go言語:15位」となっており、TIOBEソフトウェアのランキングに比べるとGo言語よりもランキングが高いといった結果が出ております。

Rubyが将来性と需要が今後も続くと言われる理由

先ほど紹介したデータを見ると、Rubyの将来性に関して疑問点を持つ方もいるのではないでしょうか。人気度から見ると、Rubyは将来性が低い言語なのではないかと推測する方も多いはずです。

確かに、TIOBEプログラミングコミュニティーインデックスやRedMonkのデータを見ると、人気度は低いですが、Rubyの将来性や需要は今後も続くと言われております。

ここでは、今後もRubyの将来性や需要が続くと言われている理由について解説していきます。

汎用性が高い

今後もRubyの将来性や需要が続くと言われている理由の1つ目は「汎用性が高い」ことです。

RubyはWeb開発で活用されることが多いため、Web開発専門のプログラミング言語というイメージを持っている方もいるでしょう。実は、Web開発以外でも活用されております。

理由としてRubyは、LinuxやmacOS、Windowsなどさまざまな環境で動作が可能という点が挙げられます。

また、フレームワークやライブラリが充実していることや、メタプログラミングが可能という点もRubyの汎用性が高いポイントと言えます。

ライブラリが充実していたり、メタプログラミングが可能であれば、シンプルなコードで複雑な処理も行えるので、開発工数を大きく下げることができるでしょう。

日本発祥ということもあり国内でのコミュニティが活発

今後もRubyの将来性や需要が続くと言われている理由の2つ目は「日本発祥ということもあり国内でのコミュニティが活発」なことです。

プログラミング言語には、それを取り巻くコミュニティが存在しております。プログラミング言語の発展には、コミュニティが大きく影響を与えていきます。

コミュニティが活発であれば、ライブラリやフレームワークの機能追加やアップデートが頻繁に行われることになります。

その点、Rubyはコミュニティが活発であり、世界中にコミュニティが存在しています。とくに、Rubyは日本発祥のプログラミング言語ということもあり、日本のコミュニティはより活発です。

そのため、日本語の質疑応答を受け付けてくれるようなチャネルも存在しています。

スタートアップやベンチャーに人気

今後もRubyの将来性や需要が続くと言われている理由の3つ目は「スタートアップやベンチャーに人気」なことです。

先ほど紹介したように、Rubyは汎用性が高く、開発工数やコストを大きく削減することができるプログラミング言語と言えます。

そのため、リソースや開発コストが潤沢にあるわけではない、スタートアップ企業やベンチャー企業で積極的に活用されております。

また、日本発祥ということもあり、公式ドキュメントも日本語で確認することができたり、日本人にとっては直感的にコードを書きやすいという特徴があります。

したがって、比較的学習コストが低いプログラミング言語とも言えるでしょう。ベンチャー企業やスタートアップ企業では、採用への予算も多くないことから、学習コストが低いということは魅力的と言えるのではないでしょうか。

既にRubyを活用して開発されたものが多い

今後もRubyの将来性や需要が続くと言われている理由の4つ目は「既にRubyを活用して開発されたものが多い」ことです。

Rubyは、1995年に日本で開発されてからさまざまな開発現場で活用されてきました。また、現状人気度が下がっているとはいえ、Rubyは多くの開発現場で活用されております。

そのため、Rubyを活用して開発したシステムやWebアプリは非常に多くあります。

すでにRubyを活用して開発を行ったシステムやWebアプリが多くあるということは、保守運用のニーズが非常に多いと言えるでしょう。

今後Rubyを利用して開発をするシステムが少なくなったとしても、保守運用の案件数が激減することはないと考えられるので、Rubyを活用した仕事は無くならないと言えます。

Webサービスユーザーの増加

Webサービスの売上高は年々増加傾向です。経済産業省の「特定サービス産業動態統計調査」によると、2020年のWebサービスの売上高は約1兆9256億円で前年の約1兆7478億円から前年比110.2%の増加をしていると記録されています。

また、個人でWebサービスを開発する人も、Rubyであれば他のプログラミング言語に比べて学習コストが小さく済むため、Rubyを学び始める人が増えています。

Rubyは習得すればすぐに開発できるようになるため、需要が増えているWeb系サービスの開発業務で活躍できるでしょう。

Rubyが将来性に対する懸念点

先ほどは、Rubyには将来性があるという理由について紹介していきました。ただ、やはりRubyには将来性があるという点だけでなく、懸念点も存在します。

懸念点があるからと言って、Rubyの案件がなくなることはありませんが、ひとによっては、自分の求めている需要とは異なるといった場合もあります。

そのため、これからもRubyを活用して仕事をしていきたいと考えている人は、Rubyの懸念点を確認して、自分のキャリアとRubyがマッチしているのか確認しておくことがおすすめです。

技術志向の高い会社では別言語がチョイスされることが増えている

Rubyの将来性や需要に関する懸念点の1つ目は「技術志向の高い会社では別言語がチョイスされることが増えている」ことです。

Rubyは確かに人気で需要の高いプログラミング言語ですが、現在では他のプログラミング言語でも置き換えることが可能となっており、Rubyじゃないとできないといったものが少なくなってきていることも事実でしょう。

そのため、今までRubyがファーストチョイスとなっていた現場でもPythonやGo、PHPと言った別のプログラミング言語を選択することも増えてきており、シェアを分ける形となっております。

そういった背景から、今後一部の分野ではRubyという選択肢がなくなる可能性もあるのではないでしょうか。

保守性に懸念点がある

Rubyの将来性や需要に関する懸念点の2つ目は「保守性に懸念点がある」ことです。

Rubyは柔軟性が高いプログラミング言語です。そのため、同じ動作をしていても記述するコードにはさまざまな記述方法があります。

保守の面からすると、人によってコードの記述方法にばらつきがあることで、他の人がコードを見た時に読み解きにくいというデメリットとなってしまう場合があるでしょう。

そのため、マニュアルを用意しておかなければ、保守をすることが難しくなります。

処理速度が遅い

Rubyの将来性や需要に関する懸念点の3つ目は「処理速度が遅い」ことです。

プログラミング言語には、「インプリンタ方式」と「コンパイル方式」といった分類をすることができます。それぞれメリットとデメリットがありますが、「処理速度」という面で比較をすると「コンパイル方式」のプログラミング言語の方が処理速度が速いと言えます。

Rubyは「インプリンタ方式」のプログラミング言語なので、「コンパイル方式」のプログラミング言語に比べると処理速度が遅いプログラミング言語となってしまいます。

そのため、大規模システムを開発する際には不向きなプログラミング言語となってしまいます。

Rubyの高単価案件が減る可能性もある

Rubyの将来性や需要に関する懸念点の4つ目は「Rubyの高単価案件が減る可能性もある」ことです。

先ほど紹介したように、Rubyがファーストチョイスではなくなってきている分野もあります。また、近年では、Go言語やPythonといったプログラミング言語が人気で需要も高く、高年収になる傾向にあります。

先ほど紹介したように、Rubyも年収が低いわけではないですが、高単価な案件はGo言語や、Pythonといった人気なプログラミング言語に偏る傾向にあるので、Go言語やPythonに比べると高単価な案件は少なくなってしまう可能性があるでしょう。

Rubyが好きといった場合は問題ないですが、高単価な案件を獲得して年収を大きく上げたいと言った場合には、Go言語やPythonを習得する方が近道になるのではないでしょうか。

Rubyと他言語の将来性を比較!

先ほどまで、Rubyに将来性があると言った理由や、Rubyの将来性に関する懸念点に関して解説をしていきました。ただ、他のプログラミング言語と比較して将来性があるのかを知りたいといった方も少なくはないでしょう。

そこで、本項ではRubyと他のプログラミング言語の将来性に関する比較をしていきます。今は、Rubyを活用しているが他のプログラミング言語にも興味があるといった方はぜひ参考にしてみてください。

RubyとPHP

PHPは世界中の企業で利用されており、既に開発されたサービスも多いため信頼性が高く、将来性も高いです。PHPはRubyと同じようにWeb系の開発現場で使用されています。

世界中で使われているため、インターネットや本でPHPに関する情報をすぐに手に入れられるため、開発がしやすいです。

一方でPHPで作ったサービスはコードを適当に書いても動いてしまうというデメリットがあり、誤ったコードで動くサービスが作られる可能性があります。PHPは多くの企業で活用されており、既存の開発されたWebサービスも多く信頼性が高いですが、Rubyに置き換えた方が簡単にWebサービスの開発ができるという場合もあります。

そのため、今後RubyとPHPどちらかしか使用されないという可能性は低く、使い分けをされ続けることが予想されるので、PHPとRubyはどちらも将来性がある言語と言えるでしょう。

RubyとGo

Rubyは日本で開発されたプログラミング言語であり、日本語の情報が多いため、プログラミング初心者の方でも学びやすいプログラミング言語です。RubyはWeb開発を得意としており、Ruby on Railsというフレームワークを使用することで、開発をスムーズに行うことができます。

また、コード記述もシンプルであり、エラーやバグを発見しやすいのもRubyの特徴です。

Rubyを使って開発されているサービスは豊富にあり、Huluやクラウドワークスなど、さまざまな企業でRubyが使用されています。

RubyもGo言語も将来性が高いプログラミング言語ですが、レバテックフリーランスでRubyとGo言語の案件数を比較してみると、Rubyが2261件(2022年11月28日現在)と、Go言語の1353件(2022年11月28日現在)を上回っています。

一方でGeeklyの調査によると、Rubyに比べてGo言語の方が平均年収は高めであると報告されています。

Rubyが開発されたのは1995年であり、Go言語の開発より10年ほど前に公開されています。現状ではRubyを使った案件数が多いものの、Go言語の案件数もまだまだこれからも増えていくと予想されます。

RubyとPython

Pythonは開発スピードも速くWebサービスの開発現場で使われることも多いですが、Rubyの方が開発がしやすいという違いもあります。PythonはRubyと違い、データサイエンスやAIなど注目の分野で使用されています。

Webサービス開発で使われることも多く、Pythonのコーディングルールはシンプルなため開発スピードが速いです。一方で学習コストの面やフレームワークを使った効率的な開発においてはPythonよりRubyの方が優れています。

Webサービスの開発において、PythonとRubyは開発者がどのように開発したいかによって選ばれています。

Rubyエンジニアが将来性を高めるには?

Rubyには将来性がある面と、懸念される面の両面があることを本記事では紹介していきました。今後も活躍し続けるRubyエンジニアになるには、将来を見越して今のうちにスキルアップをしておくことがおすすめになります。現状のスキルに満足していてはいけません。

本項では、Rubyエンジニアが将来性を高めるための方法について解説していきます。ぜひ参考にして、長く活躍することができるRubyエンジニアを目指してください。

親和性の高い言語も学ぶ

Rubyエンジニアが将来性を高める方法1つ目は「親和性の高い言語も学ぶ」です。

Rubyを活用する現場では、Ruby以外にもさまざまな技術や知識が必要になります。例えば、JavaScriptやフレームワーク、SQLなどが挙げられるのではないでしょうか。

そのため、Ruby以外にも親和性の高いプログラミング言語を習得しておくことで、獲得できる案件の幅や対応できる業務の幅が広がります。

対応できる業務の幅が広がれば、今までよろも案件を獲得すうることができたり、今まで獲得することができなかった高単価な案件を獲得することができるようになるでしょう。

Rubyから置き換えられる人気言語の習得

Rubyエンジニアが将来性を高める方法2つ目は「Rubyから置き換えられる人気言語の習得」です。

親和性の高いプログラミング言語だけではなく、先ほど紹介したPythonやGo言語といった人気なプログラミング言語も習得しておくことがおすすめになります。

先ほど紹介したように、今までRubyを活用して行われていた開発もPythonやGo言語を活用するケースも増えてきているので、PythonやGo言語を習得しておけば、今までと同じような案件を獲得し続けることができるのではないでしょうか。

上流工程へのキャリアアップ

Rubyエンジニアが将来性を高める方法3つ目は「上流工程へのキャリアアップ」です。

Rubyエンジニアといっても、対応する業務は同じではありません。中でも実際に手を動かしコーディングをするだけの下流工程を担当するエンジニアは単価が低い傾向にあり、上流工程を行うPMなどのポジションの方が年収は高くなる傾向にあります。

現在下流工程しか担当していないという方は、今後年収を上げていくためにも、マネジメントスキルやコミュニケーションスキルを向上させて、徐々に上流工程のエンジニアへとキャリアアップを目指していくのがおすすめになります。

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