フリーランスのCOBOLエンジニアの働き方や年収、案件動向を知りたい!

会社員で終身雇用が当たり前の時代から、フリーランスという自由な働き方が日本でも多くなってきています。
エンジニア業界においては、IT領域の需要拡大に対して人材が不足しており、プロフェッショナルなフリーランス人材の活用に対する需要も高まっています。

現在、COBOLエンジニアとして正社員で働いている方やCOBOLエンジニアをこれから目指していきたい方も、フリーランスといった働き方に興味を持っているのではないでしょうか?

とはいえ、COBOLの案件はどれくらいあるのか、フリーランスになるためにはどうすればいいのか、わからないことも多いはずです。

そこで、本記事では「フリーランスのCOBOLエンジニアの案件や年収」から「メリット・デメリット」「案件を獲得する方法」などについて解説していきます。

  • COBOLエンジニアの年収や働き方
  • フリーランスのCOBOLエンジニアのメリット
  • フリーランスのCOBOLエンジニアのデメリット
  • フリーランスのCOBOLエンジニアになるために必要なスキル
  • フリーランスのCOBOLエンジニアの案件獲得方法

これからフリーランスのCOBOLエンジニアとして独立をしたいと考えている人は「【決定版】フリーランスになるには?必要な手続きや準備や「【6ステップ】フリーランスエンジニアになるには?」をぜひ読んでみてください。

フリーランスのCOBOLエンジニアになる前に準備しておくことや必要なスキルから、独立した後の成功の秘訣や案件獲得方法についてまで、独立前に知っておくべきことの全てをまとめてあるので、ぜひ参考にしてみてください。

フリーランスのCOBOLエンジニアの年収や案件の動向

これからフリーランスのCOBOLエンジニアになりたいという方は、どんな働き方で、どのくらい稼げて、どのような案件を獲得できるのか気になるでしょう。

本章では、フリーランスのCOBOLエンジニアの実態について解説していきます。

COBOLエンジニアが関われる案件

フリーランスのCOBOLエンジニアが関われる案件の代表例として、企業や行政機関、金融機関などの基幹システムに活用されることが多いです。

COBOLは、1950年代からある歴史が長く信頼性が高いプログラミング言語です。特徴として、事務処理能力にたけていることと、コードの可読性が高くわかりやすいため、バグが起きにくいなどの特徴があるため、堅牢性や安全性を求める企業からは評価をされています。

COBOLの持つこれらの特徴から、新規の開発案件というよりは、既存案件の保守運用が需要としては多くなっているのも事実です。

単価や年収

フリーランスのCOBOLエンジニアは、どのくらい稼げるのでしょうか。

記事執筆時点のレバテックフリーランスによるデータでは、フリーランスCOBOLエンジニアの平均単価は約60万円で、年収にすると約720万円となります。

会社員のCOBOLエンジニアの平均月収(求人ボックスより)は約40万円となっており、フリーランスCOBOLエンジニアとは、20万ほど差があることがわかります。

レバテックフリーランスによる単価相場としては、50万円台が最も多く、次に60万円台、その次に少し差を開けて70万円台の案件が多く、その他の言語と比較すると少し劣りますがフリーランスでも十分に稼ぐことができます。

需要や将来性

結論、フリーランスCOBOLエンジニアは、将来性があるわけではないが、需要はすぐにはなくならない職種と言えます。

理由として、前述したとおりCOBOLは新規開発の案件が多いわけではなく、既存案件の保守運用になります。既存案件は少しづつ減っている傾向にありますが、急になくなるわけではないためCOBOLで開発されたシステムが存在する限り、仕事はあるでしょう。

実際の案件数に関して、記事執筆時点のレバテックフリーランスではCOBOL案件は366件掲載されていました。Javaが9002件、PHPが5728件、Rubyが2230件、Pythonが2818件と他の主要言語と比較すると案件数は少ないことが分かります。

とはいえ、案件の減少に比べて、COBOLを扱えるエンジニアの減少傾向の方が大きいと言われています。そうなると、COBOLを扱えるエンジニアの希少価値が上がるため、COBOLエンジニアは重宝されるでしょう。

働き方

COBOLエンジニアは、常駐型が主な働き方です。

どちらの案件が多いか、レバテックフリーランスの案件検索で確認したところ、全体案件が366件ある中でリモートワーク可能な案件は104件と総数に対して28%程度の含有率になります。

その他の言語ではリモートワーク案件も増えてはきているものの、COBOLエンジニアの案件全体から見ると、常駐案件の方が多い傾向にあるでしょう。

フリーランスのCOBOLエンジニアになるメリット4選

COBOLエンジニアがフリーランスになるにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

ここでは、フリーランスのCOBOLエンジニアになるメリット4選について解説していきます。

  • 会社員に比べて収入を上げることができる
  • 時間に自由を持たせられる
  • 案件を自分で選ぶことができる

会社員に比べて収入を上げることができる

COBOLエンジニアが、会社員からフリーランスになると、収入を大きく上げることができるというメリットがあります。

先ほども紹介したように、フリーランスのCOBOLエンジニアの平均月収は約60万円(レバテックフリーランスより)で、会社員の平均月収は約40万円(求人ボックスより)よりも約20万円ほど高いです。中には月収90万円以上の高単価案件もあるため、実力があれば年収1000万円も目指せる可能性があります。

時間に自由を持たせられる

COBOLエンジニアがフリーランスになれば、時間に自由を持たせられるます。

会社員の場合には、週5勤務が当たり前ですが、フリーランスのCOBOLエンジニアは、週2〜週4案件など自ら選択できます。週5案件以外の選択肢を取ることができれば、プライベートを充実させたり、他の言語を習得するための時間などに投資ができたり、資格取得など将来につながる時間を使えます。

COBOLエンジニアで安定的に稼ぎながらも、他の言語のエンジニアを目指したい人にもおすすめです。

案件を自分で選ぶことができる

COBOLエンジニアがフリーランスなれば、案件を自分で選ぶことができます。

会社員の場合、会社に与えられた仕事をこなしていく必要があります。大規模システムの保守運用が多いCOBOLエンジニアの方であれば、基本的に同じシステムの同じような仕事を継続的に行っていくケースが多いでしょう。

フリーランスになれば自分から案件を獲得しにいくので、自分の希望条件や合った仕事を選択することができ、得意なジャンルの仕事や興味がある仕事だけに集中することもできます。

結果的に、ストレスフリーで働けたり、自分の理想のキャリアプランに向けた仕事を取っていけたりする可能性があるでしょう。

フリーランスのCOBOLエンジニアになるデメリット3選

フリーランスがCOBOLエンジニアになるには、メリットだけではなく、もちろんデメリットも存在します。

ここでは、フリーランスがCOBOLエンジニアになるデメリット3選について解説していきます。

  • 税務処理を自分でする必要がある
  • 収入が不安定になる
  • 困った時に誰かに頼ることができない

税務処理を自分でする必要がある

COBOLエンジニアがフリーランスになると、税務処理を自分で行う必要があるというデメリットがあります。

フリーランスは、自分で確定申告や税金を納める必要があります。

会社員では会社側がやってくれていたことなので、税金の知識がほとんどなくても生活できますが、フリーランスになると税金の知識は必須になるので、仕事以外にも気にすることが増えてしまいます。

税理士へ相談すれば、税務周りの助言を受けることができますが相談料など費用は掛かります。また、フリーランスの場合、会社が半分負担してくれていた保険料や年金などの支払い額も増えてしまう傾向があります。

ただ、税金の知識さえ身につけてしまえば、効率的な節税方法も身につくので、会社員の時に比べて税金を抑えることができる可能性もあります。

収入が不安定になる

COBOLエンジニアがフリーランスになると、収入が不安定になってしまう可能性があります。

会社員では、毎月に収入が決められていて、毎月同じ給料を得ることができますが、フリーランスは毎月の収入が約束されておらず、自分の働き次第で収入が大きく変わってしまいます。

逆にいうと、自分の働き次第で大きく年収を上げることができるとは言えますが、毎月の収入が大きく変わってしまっては、来月はどのくらい稼げるのかなと不安になってしまうでしょう。

ただ、フリーランスにも収入を安定させる方法はあり、継続案件を獲得することや長期契約を結ぶことで収入が安定していきますし、複数のクライアントと仕事をすることで、1つの案件がなくなっても収入が大きく変動することがなくなります。

困った時に誰かに頼ることができない

COBOLエンジニアがフリーランスになると、困った時に誰かに助けを求めにくいというデメリットがあります。

会社員とは違い、フリーランスには上司や先輩がいません。そのため、何か困った時に相談する相手や頼ることができる相手がいなくなり、もしトラブルに巻き込まれた時には自分で解決をしていく必要があります。

ただ、上司や先輩がいないことで、指示されたり管理されることもなく、人間関係のストレスなども大きく軽減はされるという見方もできます。

フリーランスでも、人脈を広げていけば、困った時に相談できる相手は見つかるので、積極的に人脈構築をすることをおすすめします。

フリーランスのCOBOLエンジニアになるために必要なスキル

COBOLエンジニアがフリーランスになるには、どのような経験やスキルが必要になってくるのでしょうか。

ここでは、フリーランスのCOBOLエンジニアになるための必要なスキルや経験3選について解説していきます。

  • コミュニケーション能力
  • COBOL案件が多い業界の知識
  • Javaに関する知識とスキル
  • 上流工程やマネジメント経験

コミュニケーション能力

COBOLエンジニアとしてフリーランスを目指すうえで、当然ながらコミュニケーション能力が必要になります。

COBOLの案件は大規模案件が多く、必然的にプロジェクトはチームで行います。プロジェクトを進めるうえで、チームメンバーとのコミュニケーションがスムーズに取れるということは大事になります。

また、より高単価案件の獲得を目指す場合、ヒアリング能力や交渉力といった折衝スキルに関するコミュニケーション能力も必要になります。クライアントがITに関する知識が浅い場合の説明能力も必要になります。

COBOL案件が多い業界の知識

次に、COBOLエンジニアとしてフリーランスを目指すならば、COBOL案件が多い業界の知識が必要になります。

COBOLの案件は特に、官公庁や金融機関、保険会社などの業界に多いため、業界に関する知識が求められます。特に、金融や保険業界はお金にまつわる業務も多く、リスクは極力つぶしておく必要があるため、ルールなど守らなければいけないことも多く、業界の掟や作法を覚えておきましょう。

また、業界に関する知識があることで、システム設計の段階で無知のエンジニアに比べて差をつけることができるため、重宝されるでしょう。

Javaに関する知識とスキル

次に、フリーランスのCOBOLエンジニアとして高単価案件の獲得を目指したければ、Javaに関する知識とスキルもつけておきましょう。

理由としては、COBOLからJavaに移行するような案件も多くなってきており、その場合Javaに関する知識やスキルが求められます。中には大規模案件も存在しており、高単価の案件を獲得するうえでJavaを理解していると優位になるでしょう。

上流工程やマネジメント経験

最後に、フリーランスのCOBOLエンジニアとして高単価案件の獲得を目指すならば、上流工程やマネジメント経験をつけましょう。

上流工程に関わることで、担当できる範囲の幅が広がるため、案件も獲得しやすくもらえる報酬も上がっていきます。
上流工程の案件獲得を目指すならば要件分析や与件定義、設計書の作成スキルが求められます。また、クライアントの業界知識やビジネスサイドの知見も十分につけていく必要があります。

また、COBOL案件は大規模案件も多く、PMとしての経験が求められるケースもあります。

フリーランスのCOBOLエンジニアが優良案件を獲得する方法

COBOLエンジニアがフリーランスになったら、どのように案件を獲得していけばいいのでしょうか。

案件の獲得方法は、様々で主に5つほどあります。

  • フリーランスエージェントの活用
  • クラウドソーシング
  • 直営業
  • 知り合いからの紹介
  • 前職から獲得

案件の獲得方法に正解はなく、自分に合った方法を選んでいくべきですが、おすすめとしてはフリーランスエージェントの活用になります。

フリーランスエージェントは、フリーランスに向け案件を紹介し、案件獲得のサポートをするサービスになります。さらに、企業とフリーランスの間に入り単価の交渉まで行ってくれます。

フリーランスのCOBOLエンジニアとして独立したばかりでは、どのような案件にあるのか、どのような案件を獲得できるのかがわからないと言う人も少なくないので、案件を見れて自分にマッチした案件を獲得できるエージェントの活用をすることで、最初の案件獲得の大きな近道となります。

また、直契約では企業によっては未払いなどが発生してしまう可能性がありますが、エージェントを活用すれば、報酬の支払いはエージェントからになるので、未払いの心配もなく安心して仕事に集中をすることができます。

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