近年、Webサービスの需要が増加したことで、Webエンジニアの需要が高まってきています。ただ、今のままWebエンドエンジニアとして働き続けるべきか、別の道があるのかと考えている人も中にはいるでしょう。
そこで、今回は「Webエンジニアのキャリアパス」から「Webエンジニアがキャリアパスを決める方法」について解説していきます。
- Webエンジニアのキャリアパス
- Webエンジニアがキャリアパスを決めるには
- Webのキャリアパスの描き方
Webエンジニアをキャリアパスを描くことがおすすめ
Webエンジニアは、キャリアパスをたてておかないと将来的に働きにくいでしょう。
実際に35歳で定年になるわけではありませんがIT業界では35歳定年説というものがあり、このような噂がでてくるのには理由があります。
- 体力的な問題
- 技術者から管理者側に移行
- 時間的な拘束の増加
ライフスタイルが変わり、Webエンジニアの仕事ができなくなるのではなくキャリアチェンジを考える人が多いのが現実です。
キャリアパスを意識せずに働き続けるとライフステージに応じた柔軟な働き方ができず、Webエンジニアとして挫折するおそれがあります。
また、IT業界は流行り廃りの変化が激しく、常にアンテナをはっておく必要があります。Webエンジニアも例外ではなく、成長のない人材は淘汰されていくでしょう。
Webエンジニアのキャリアパスを紹介!
先ほど紹介したようにWebエンジニアは、幅広いキャリアパスを描くことができ、様々な職種を目指すことができます。ただ、どのようなキャリアパスが自分に合っているのか、具体的にどのようなキャリアパスがあるのか気になると思います。そこで、ここではWebエンジニアのキャリアパス選について紹介していきます。今後のキャリアパスを決める際に、ぜひ参考にしてみてください。
- フリーランス
- ITアーキテクト
- ITスペシャリスト
- テックリード
- フルスタックエンジニア
- CTO
フリーランス
Webエンジニアのキャリアパスとして、「フリーランス」という選択肢があります。フリーランスは職種ではないですが、正社員とは違った働き方をすることができます。フリーランスは、正社員とは違い下記のようなメリットがあります。
- 収入を大きく上げることができる
- 働く場所や働く時間が自由になる
- プライベートとの両立を図りやすい
- 好きな仕事だけを選ぶことができる
フリーランスは、正社員とは違い自由度が高い働き方と言えます。好きな場所で働くことができますし、週5の8時間をする必要もありません。そのため、自分のライフスタイルに合わせて仕事ができるので、プライベートや家庭との両立を図りやすくなるでしょう。さらに、自分の好きな仕事を選ぶことができるので、自分のキャリアパスに合わせて仕事を獲得することができ、理想のキャリアパスを最短で実現しやすいと言えるでしょう。
また、フリーランスには昇給や昇格をする必要がないので、比較的短時間で収入を上げることができますし、自分の頑張りが収入に直結するので、収入を大きく上げることができます。
必要なスキル
フリーランスには、即戦力のスキルが求められるので、スキルの専門性を高める必要があります。また、フリーランスは正社員とは違い自分で様々な業務をこなしていく必要があります。仕事を自分で獲得したり、自分でスケジュールを管理、税務処理を必要があります。そのため、仕事を取るための営業力やコミュニケーション能力、スケジュール管理能力、税金の知識など幅広い知識がなくてはいけません。
ITアークテクト
ITアーキテクトとは、ITシステム全体を把握し、長期間に渡って安全に運用できるようなシステムの設計・管理を担当する上級の職種です。
ITシステム全体を管理する立場なので、偏った知識やスキルではなく、フロントエンドやバックエンド、インフラといった各方面の業務はもちろん、開発しているWebアプリ自体にも精通しておく必要があります。
さらに、Webアプリを販売する営業の人間とのやりとりや、クライアントとの折衝などにも関わるため、その職域は非常に幅広いものとなっています。
その分IT人材としての価値はかなり高く、非常に高い将来性がある職種と言えます。
ITスペシャリスト
ITスペシャリストとは、職種というより、高いITスキルを持ったITの専門家のことです。
IPA(情報処理推進機構)が、IT人材のスキルを定義した「ITSS」という指標を満たす人材が、ITスペシャリストを名乗れます。
具体的には、以下の6つの分野でレベル3以上となるエンジニアです。
- プラットフォーム
- ネットワーク
- データベース
- アプリケーション共通基盤
- システム管理
- セキュリティ
前述の通り、ITスペシャリストは職種ではなく「スキルの証明」という意味合いが強いので、保有しているスキルを活かして更なる上位のキャリアパスを描いていくべきでしょう。
テックリード
テックリードとは、主に以下の二つを兼任する役割を担う職種です。
- 開発チームにおける技術面のリーダー
- 「自分の開発チーム」と「他部署やクライアント」とを繋ぐ組織の窓口
テックリードを目指すためには、大前提として他を圧倒する技術力が求められます。
そのため、とにかくプログラミングが好きで、好奇心が強く新技術が登場した際にはすぐ身につけたくなってしまうような人に向いています。
また、組織の窓口としての役割も果たすため、高いコミュニケーション能力も求められます。
日本ではまだそこまでメジャーな職種ではありませんが、欧米ではテックリードの存在が常識となっています。
基本的に欧米の動きに追随するのが日本ですので、日本のWeb業界でも今後はどんどんテックリードという職種が認知されていくでしょう。
CTO
CTOはChief Technology Officer、またはChief Technical Officerの略で、最高技術責任者と呼ばれています。
企業の規模によって業務内容は異なりますが、高い技術力が必要とされる職種です。
WebエンジニアがCTOを目指す具体的なキャリアパスは、以下のとおりです。
- 技術的なスキルを身につける
- 少人数のマネジメントと並行し、フルスタックスキルを活かした開発をおこなう
- 経営戦略やブランディングにもかかわっていく
中企業以上の企業CTOであれば経営陣の上層部に相当する場合が多く、小規模・スタートアップ企業ではテックリードのような役割を担うケースが多いでしょう。
経験が豊富になってくるとマネジメント色も強くなるため、CTOには柔軟なコミュニケーション能力も必要とされます。
フルスタックエンジニア
Webエンジニアのキャリアパスとして、「フルスタックエンジニア」という選択肢もあります。
フルスタックエンジニアとは、フロントエンドやバックエンドだけでなく、全ての工程を担当するエンジニアになります。幅広い知識やスキルが必要になるので、市場価値が高い職種とも言えるでしょう。プロジェクトの一部だけでなく、全体に関わりたいと思っている人はフルスタックエンジニアへの転職がおすすめです。
必要なスキル
フルスタックエンジニアは、全行程を担当するので非常に幅広いスキルを身につける必要があります。プログラミングスキルにおいては、HTML/CSS、JavaScriptなどのフロントエンド寄りのスキルから、PHPやRubyなどのバックエンド寄りのスキルが必要になってくるでしょう。また、WebデザインスキルやPhotoshopやIllustratorのような周辺ツールの知識、プロジェクト全体を管理するためのスケジュール管理能力やマネジメント能力なども必要です。
Webエンジニアがキャリアパスを決める方法
先ほど、具体的なWebエンジニアのキャリアパスを紹介していきました。ただ、どのキャリアパスが自分に合っているかわからないという方も少なくないでしょう。
自分に合ったのキャリアパスを決めるには、まず自己分析をしておく必要があります。自己分析をしなければ、自分に何が合っているのかがわからず、自分に合ったキャリアパスを描くことができません。まずは、自分は何を求めているのか、どんな仕事をしていきたいのかなど今後のどうなりたいのか明確にすることが重要になります。
Webエンジニアには将来性があるのか
2018年から2019年にかけて実施された経済産業省の「IT人材需給に関する調査」によると、調査年時点でIT人材は約22万人不足しています。また、同調査では、2030年時点には約45万人(※)のIT人材が不足するとの試算も出されました。
今後、Webサービスが増え、スマートフォンアプリの開発が進むなかで、Webを介したサービスの需要はさらに高くなっていくでしょう。
経済産業省の調査結果にもあるとおり、Webサービスに欠かせないWebエンジニアの需要は、今後も高まると予想できます。そのため、Webエンジニアは将来性のある職業だといえるでしょう。
Webエンジニアがキャリアパスを実現する4つのポイント
Webエンジニアのキャリアパスはたくさんあるため、自分に合った選択をすることが重要です。最適な選択をすれば、モチベーションも高まりますし、それに伴って収入も増えていくことでしょう。
ここからは、理想のキャリアパスを実現するためのポイントとして下記の4点をご紹介いたします。
- しっかりスキルアップをしておく
- 履歴書などを整理しておく
- 面接対策を万全に行う
- 副業で実務を経験しておく
1つずつご説明します。
必要なスキルを習得しておく
キャリアパスを実現するためには、それぞれのキャリアパスに必要となるスキルをしっかりと習得しておく必要があります。
今回ご紹介した職種は、いずれもWebエンジニアよりも高度なスキルや経験が必要です。スキルの習得には時間がかかるため、少しずつスキルや経験を積み増しておくことが大事です。
まだキャリアパスを決めかねている場合は、プログラミングスキルやマネジメントスキル、ネットワークやセキュリティなど、できるだけ幅広いスキルを身につけておいた方が、将来の選択肢は広がります。
一方、スキルが低いままでは、希望したキャリパスを実現できなくなってしまうリスクもあります。
プライベートな時間に学習をしたり、最新の技術動向を常にキャッチアップするなどして、日々のスキルアップを心がけましょう。
ポートフォリオを作成・更新する
エンジニアとしての実績を示すためには、ポートフォリオを用意する必要があります。優れたポートフォリオは企業側にスキルや実績をアピールすることができます。
Webエンジニアであれば、オリジナルのWebサイトやWebアプリケーションなどをいくつか開発して、ポートフォリオとして提出するようにしましょう。その際、
- どこにこだわったか
- 苦労したポイントと解決方法
などを、自分の言葉で話せるようにしておくと良いです。
履歴書や面接の対策をしておく
履歴書や面接の対策も万全に行いましょう。
転職活動を行うためには必ず履歴書を書き、面接を受ける必要があります。その際、企業に対して、下記のポイントを中心に自分の魅力とやる気をアピールしましょう。
- 志望動機
- 開発実績
- 得意な開発分野
- 今後のキャリアプラン
とはいえ、こうしたポイントを客観的に見て、履歴書や経歴書に書いたり、面接の場で伝えたりするのは簡単なことではありません。
最近の転職エージェントでは、書類添削や面接対策、ビジネスマナーの教育といったサポートをしているところも多いので、利用してみるのもおすすめです。
案件の紹介、企業とのやりとり代行なども対応してくれるので一石二鳥です。
副業で実務を経験しておく
副業で実務を経験しておくこともおすすめです。
今回ご紹介した職種の中には、副業で実務を経験できるものもあります。そういった仕事をあらかじめ副業として経験しておくことで、仕事の進め方や必要なスキルとレベル感など、自分が考えていたギャップを埋めることができま、実際にキャリアパスを実現する際の貴重な経験値となります。
人から聞いた話やインターネットで調べた情報だけでは、その職種についてすべてを知ることはできません。目指す職種が、自分が考えていたような仕事であるかを確認するためにも、副業で実務を経験しておくようにしましょう。
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