SESと調べると「SESはブラック」「SESはやめとけ」と目にしたことがある人も少なくないのではないでしょうか。中にはブラック企業も存在しますが、SES企業全てがブラック企業なわけではなく、ホワイト企業も存在します。
そこでここでは、「SESがやめとけと言われる理由」から「やめとけと言われるSES企業」「やめとけと言われるSES企業を見極める方法」について解説していきます。
・SESとは?
・SESはやめとけと言われる理由
・やめとけと言われるSES企業の特徴
・やめとけと言われるSES企業を見極める方法
SESとは?
SESとは、システムエンジニアリングサービスという正式名称で、ITエンジニアの契約形態の1種になります。エンジニアとSES企業で準委託契約を行い、クライアント企業にエンジニアを常駐させるというサービスになります。
SESの大きな特徴としては、常駐先の案件やクライアントの職場環境によって依頼される仕事が異なり、開発を任されるプロジェクトもあれば、保守運用を任されることもあります。
「SES」とインターネットで調べると「SESやめとけ」「SESブラック」など印象の良くない検索をしばしばされてしまっています。上記の検索の通りに、「やめとけ」「ブラック」と言われるSES企業も実際には存在し、エンジニアを搾取している企業があります。
ただ、理解しておくべきこととしては、「SES」という働き方が悪いというわけではなく、「ブラックなSES企業が存在している」ということでしょう。「SES」というサービス自体は悪いサービスではありません。
SESはやめとけと言われる5つの理由
「SESはやめとけ」「SESブラック」とインターネットでよく検索されてしまったり、巷で言われてしまう原因は何でしょうか。SES企業には、自社開発企業や受託開発企業とは、働き方や給料、キャリアが異なってきて、大きな違いがあります。そこで、ここでは「SESはやめとけ」と言われる理由5つを紹介して行きます。
給料が低い
案件によってはスキルアップしにくい
キャリア形成をしにくい
自分が入りたい案件を選べない
商流が深い
給料が低い
SESでは、自社開発企業や受託開発企業に比べると年収が低くなってしまう傾向にあります。理由としては、営業コストなどが差し引かれてしまうことが挙げられます。
また、給料が低いSES企業の特徴としては、ボーナスもなく福利厚生があまり整っていない可能性があります。ただ、大手のSES企業では、比較的給料が高く、ボーナスも支給しており、福利厚生も整っていることから、SES全体の給料が低いとは言えません。
ブラックなSES企業に入社してしまうと搾取されてしまい、給料が低くなってしまう可能性が高いことを理解しておきましょう。
案件によってはスキルアップをしにくい
SESは「案件ガチャ」と言われてしまうように、案件によって良し悪しが大きく変わります。数ヶ月で職場が変わってしまうSESでは、職場によって任される仕事も変わりますし、職場の雰囲気も変わってきます。また、案件を自分で選ぶことができないため、自分のスキルアップに直結した案件に入れるかはわかりません。
例えば、開発の案件に入りたいのに、保守運用の案件ばかりに参画させられるなんてこともあります。
SESは自分で案件を選ぶことができないということから、スキルアップをしにくい環境と言えるでしょう。
キャリア形成をしにくい
SESでは、先ほど紹介したように案件ガチャがあります。そのため、そこまで経験を積むことができない案件にばかり参画させられてしまうとその後のキャリア形成をしにくくなります。
また、転職をするとなってもスキルアップをできていない、大した実務経験を積むことができていないなどの状況だと、希望した企業に転職をすることが厳しくなってしまいます。
ずっとSESとしてキャリアを積んでいくのでしたら問題ないですが、将来のキャリアプランが別にある場合には、不利に働いてしまう可能性があります。
自分が入りたい案件を選べない
SESでは、フリーランスエンジニアのように自分が入りたい案件を選ぶことができません。職場によって任される仕事や職場の雰囲気が異なるのに、自分が入りたい案件を選ぶことができなければ、もし自分と合わない職場に派遣されてしまうと数ヶ月間ストレスを抱えながら仕事をすることになってしまいます。
SES企業によっては、案件を変更してもらうことができるホワイトな企業もありますが、案件の変更を取り扱ってくれない企業も存在します。
自分が入りたい案件を選べず、ストレスと抱えながら仕事をし続けていく可能性があります。
商流が深い
SES企業の中には、三次請けや四次請けなどの商流が深い案件ばかりにエンジニアを派遣している企業があります。
商流が深ければ深いほど、SES企業の利益は少なくなってしまい、エンジニアへの報酬を少なくせざるを得なくなってしまいます。「やめとけ」と言われるようなSES企業ほど、保有している案件の商流が深い傾向にあります。
逆に商流が浅い案件や、エンド案件を保有しているSES企業であれば、SES企業が得られる利益が大きくなることから、エンジニアへの報酬を増やすことができ、エンジニアの待遇を手厚くしてくれる傾向にあります。
SES企業は、どこでも保有している案件が一緒ではなく、商流の違いがあり、それに伴ってエンジニアの収入や待遇に直結してくるということを理解しておきましょう。
やめとけと言われるSES企業の特徴
先ほどは「SESはやめとけ」と言われる理由を解説していきました。ただSESというサービスが悪いのではなく、エンジニアを搾取しているブラックな企業もあるということが「やめとけ」と言われる真実になります。実際に、SES企業にもホワイトな企業は存在し、エンジニアへの待遇もしっかりしている企業があります。SES企業に入ろうと考えているなら、まずは「やめとけ」と言われている企業への入社を避けることが重要になります。そこで、ここでがはブラックなSES企業を見極めるために、「やめとけと言われるSES企業の特徴」について解説していきます。
従業員の平均年齢が低い(定着率が低い)
SES事業しか行っていない
商流が深い案件しか取り扱っていない
従業員の平均年齢が低い
やめとけと言われるSES企業の特徴として、従業員の平均年齢が低いという特徴があります。従業員の平均年齢が低いからといって必ずブラックな企業という訳ではないですが、ベテラン社員がいないという可能性があり、離職率が高いという可能性もあります。
離職率が高く、長期間仕事を続けることができない職場であれば、ブラックな企業の可能性が高いでしょう。また、平均の勤続年数が少ないSES企業は多くの人材を格安で集めている可能性もあり、年収が低くなってしまったり福利厚生が整っていない可能性があります。
上記の理由から従業員の平均年齢が低いSES企業には、注意してしていきましょう。
SES事業しか行っていない
SES事業しか行っておらず、自社開発や受託開発を行っていないSES企業には注意しましょう。自社開発や受託開発を行っていない場合、自社開発や受託開発へのキャリアパスに進むことはできないですし、エンジニアの技術力も低いという可能性も高いです。
また、SES事業しか行っていないと会社全体の利益率が低くなってしまい、エンジニアへの報酬が低くなってしまう可能性があります。そのため、過去ではなく現役で自社開発や受託開発を行っているSES企業なのかを確認しておくといいでしょう。
商流が深い案件しか取り扱っていない
先ほども紹介したように、SES企業によって保有している案件の商流が異なります。商流が深ければ深いほど、企業が得られる利益は少なくなり、エンジニアへ支払う報酬が少なくなってしまいます。
そのため、エンド案件を保有しているのか、商流の浅い案件も保有しているのかを確認しておくといいでしょう。商流の浅い案件を保有しているSES企業dであれば、エンジニアの待遇がよく、報酬が高く福利厚生もしっかり整っている可能性が高まります。
やめとけと言われるようなSES企業を見極める方法
先ほどは「やめとけ」と言われるSES企業の特徴を紹介していきました。次に重要なのは、「SES企業の特徴をどのように見極めていくのか」になります。ブラックなSES企業の特徴を知っているだけではなく見極め方まで理解しておくことで、ブラックなSES企業への入社を避けることができます。そこでここでは、「やめとけ」と言われるようなSES企業を見極める方法について解説していきます。
口コミを確認
SES企業のことを調べる際には、口コミを確認していきましょう。Openworkなどの口コミサイトで、SES企業の社名を記入して口コミを見ていきましょう。また、近年ではツイッターなどのSNSでも口コミを見ることができるので、ぜひチェックしていきましょう。
口コミが全てという訳ではないですが、勤務状況や勤続年数など企業ホームページや求人票には書いていないことを知ることができます。企業ホームページや求人票にはないリアルな口コミを見て、どのような企業なのかを見極めていきましょう。
公式ページを確認
SES企業のことを調べる際には、公式ホームページを確認することもおすすめです。調べることとしては、「SES事業以外にも受託開発は自社開発などの事業も行っているのか」「取引先はどのようなところなのか」などを確認していきましょう。
SES事業以外にも開発を行っているのであれば、SES以外にもキャリアパスを選択することができますし、SESとして派遣される企業のイメージも着くと思います。
ホワイトな企業であれば、具体的な実績を公開している企業が多く、1つの目安となります。
求人を確認
実際の求人もどのようなSES企業なのかを確認するための指標となるでしょう。
「交通費や残業代がしっかりと支給されるのか」「昇給の回数」「未経験OKのようなやすく人材だけを確保しようとしていないか」などを確認するといいでしょう。
定着率が悪い会社は、様々な求人媒体に求人を出していますし、「未経験OK」などのいかにも未経験でもエンジニアとしてのキャリアを十分に積むことができるような記載をしてあることが多いです。
求人の内容のいい部分ばかりを見るのではなく、よくない部分にも目を向けていきましょう。
面接で確認
1番会社のことを知るには、面接には直接面接官に質問をすることがいいでしょう。確認する内容としては、公式ホームページや口コミには載っていない内容を確認していきましょう。
例えば、「自社開発、受託開発、SESの割合」「保有している案件の商流や取引先」「平均の勤続年収」「評価制度」などを聞いておくといいでしょう。ホワイト企業であれば、上記を隠すことなく公開してくれる可能性が高いでしょう。
逆に、上記のことを公開せず隠している場合には、何かしら隠さなければいけない理由があるということでブラック企業の可能性があると考えておくといいでしょう。
SESからキャリアアップしたいならフリーランスがおすすめ
SESから脱却したい、キャリアアップしたいと考えている人はフリーランスエンジニアとして独立することがおすすめです。フリーランスエンジニアとなれば、自分の好きな案件に参画することができますし、収入も大きく向上させることができます。また、リモートワークという働き方もとれ、自由に働くことが可能となります。
ただ、いきなりフリーランスエンジニアになろうと思っても不安なことも多いはずです。そこで、テックビズでは、「フリーランスエンジニアになりたい」「フリーランスエンジニアに今のスキルでなれるのか」「実際に案件を紹介してほしい」などのお悩みに対してキャリア面談を行なっております。
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