フリーランスの職種20選!!年収や業務内容についても詳しく解説

・フリーランスにはどんな職種があるのか
・フリーランスの職種ごとの年収の違いは
・フリーランスの職種ごとの業務内容は

フリーランスとしてのキャリアを考えているけれど、どの職種を選ぶべきか迷っている方も多いのではないでしょうか?「各職種を一つずつ調査するのは大変」と感じる方や、「一覧で比較したい」という方のために、この記事を用意しました。
こちらでは、フリーランスとして人気の職種を20種類ピックアップして紹介します。それぞれの職種についての年収や業務内容も併せて掲載しているので、これを参考にして、自分に合った職種を見つける手助けとしてください。

フリーランスの働き方は大きく分けると2種類ある

フリーランスには主に独立系と副業系の二つのタイプがあります。

独立系フリーランスは、雇用関係なしに完全に自立して働いています。業務委託の形で仕事を受けるのが一般的で、副業系フリーランスと比較すると、働く時間や場所における自由度が高いです。

一方で、副業系フリーランスは、一つまたは複数の企業と雇用関係を持ちながら業務委託での仕事も行います。このタイプのフリーランスは、自由に働ける部分が制限されることがありますが、雇用保険や労災保険などに加入することが可能で、より安定した働き方ができます。

どちらのタイプが適しているかは、個人の働き方への要望によります。自分の裁量で自由に働きたいという人は独立系フリーランスを、収入の安定を優先する人は副業系フリーランスを選ぶことが一般的です。

フリーランスの職種ごとのおおよその年収

フリーランスの年収は職種によって大きく異なってきます。
「フリーランス白書2023」の調査結果によると、年収が400万以上の回答割合が高かった上位5職種は「エンジニア」「技術開発系」「コンサルティング系」で約8割でした。

出典:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書2023
年収が比較的高い職種は取引先が法人相手であるという共通項があります。スキルや人脈、立場などによっても年収はもちろん変わってきますが、年収が比較的高くなりやすい職種を覚えておくといいでしょう。

フリーランスの職種20選!業務内容も紹介

フリーランスの職種を20個紹介していきます。以下の7分野に分けて説明していきます。

フリーランスの職種
1.ビジネス系

2.IT・エンジニア系
3.文筆系
4.コンサルタント・カウンセラー系
5.職人・アーティスト系
6.専門・士業系
7.接客・作業系
それでは早速見ていきましょう。

1.ビジネス系

ビジネス系には主に以下のような職種があります。

・人事
・経理・財務
・営業
・広報
・マーケター

それぞれ見ていきましょう。

人事

人事というと、社内の人材を管理する役割という印象が強いかもしれませんが、最近ではフリーランスの外部人材を取り入れる企業が増加しています。この流れから、フリーランスとして人事業務に従事することも十分可能です。
主に採用活動を中心に業務を行うことが多く、採用や制度設計、教育プログラムの策定など、自分の得意とする分野での活動が求められます。
多くのフリーランスの人事は、1つの企業に対して週1回や月数回の関与という形で、複数の企業と同時に契約し、業務を進めるケースが多いようです。

経理・財務

フリーランスとしての経理・財務の業務は、主に領収書や伝票の整理、仕訳の入力、決算書の作成などを担当することが一般的です。月初や月末などの繁忙期に、業務委託契約の形で仕事を依頼したい企業からの需要が増える傾向があります。

この職種の特徴として、繁忙期が比較的予測しやすいため、自分で働き方を調整しやすいという点が挙げられます。簿記の資格を持っている場合や業務経験がある場合、案件の獲得がより容易になるでしょう。

多くの企業が時給制や固定給で採用するため、収入の計画も立てやすく、フリーランスとしての安定した働き方が期待できます。

営業

フリーランスの営業職では、顧客向けの商品やサービスの販売が主な業務となります。正社員の営業職との違いは、自分の興味や得意分野に特化して活動できる点です。
多くのフリーランス営業は、歩合制の報酬形態を採用しています。歩合制とは、実際の成果に基づいて報酬が決まる方式で、売上や新規顧客の獲得数に応じて、収入が増減します。
この職種は、自らの努力や成果に直結した報酬を得られるため、頑張り次第で収入を大きく伸ばすことが可能です。

広報

フリーランスの広報業務は、企業や商品のプロモーションに重点を置くことが多いでしょう。具体的な業務としては、メディアやSNSでの発信、PRに必要な情報の収集、プレスリリースなどの文書作成が挙げられます。

この職種では、発信力と文章作成能力だけでなく、メディアに関する深い知識、人脈の構築、戦略の策定などの能力も必要とされることが一般的です。フリーランスとして働く利点は、自分の専門分野に特化して、より集中的に経験と実績を積むことができる点でしょう。さらに、PR対象となる企業や商品に対する理解を深化するために、一部の案件では週に数日出社する必要がある場合もあります。このことからも、フリーランスの広報業務が多岐に渡るスキルと専門知識を必要とする職種であることがわかります。

マーケター

フリーランスのマーケターと一口に言っても、様々な案件があります。例を挙げると以下のようなものです。

  • コンテンツマーケティング
  • データアナリスト
  • SEOコンサルタント
  • 市場調査(リサーチャー)
  • リスティング広告運用
  • SNS運用
  • ECサイトコンサルタント
  • etc……

どの案件に取り組む場合でも、現代のトレンドや市場のニーズ、消費者の潜在的な欲求を理解する能力が必要です。自分の得意とする分野を明確にし、その領域での専門知識を深めることで、案件の獲得も容易になります。
実績を積み重ねたり、特定の業務に特化することで、収入も順調に増やしていくことができるでしょう。

2.IT・エンジニア系

IT・エンジニア系には主に以下のような職種があります。

・ITエンジニア
・Web/グラフィックデザイナー

それぞれ見ていきましょう。

ITエンジニア

フリーランスのITエンジニアと言っても、様々な種類があります

  • システムエンジニア
  • セールスエンジニア
  • サーバーエンジニア
  • フロントエンジニア
  • ネットワークエンジニア
  • etc……

獲得しているスキルに応じて、フリーランスとして参加できるプロジェクトや業務の種類は変わります。例えば、デザインやマーケティング、マネジメントのスキルを高めれば、より高単価の案件に取り組むチャンスが増えるでしょう。

特にエンジニアとしてのフリーランスを検討している方へ、この記事ではエンジニアの各分野ごとの業務内容と必要なスキルについて詳しく説明しています。フリーランスエンジニアとしてのキャリアを目指す方にとって、有益な情報が盛りだくさんですので、ぜひご一読ください。

Web/グラフィックデザイナー

「Webデザイナー」とは、主にWebページのデザインに専門化した職種で、一方「グラフィックデザイナー」は、Webに留まらず、ポスター、チラシ、看板などの紙媒体のデザインも行う職種です。

Webデザイナーとして働く場合、デザインの技術と共にコーディングの知識も重要となります。対してグラフィックデザイナーは、デザインの対象となる媒体が多岐にわたるため、より幅広いクリエイティブな思考が求められるでしょう。

フリーランスとしてどちらの道を選ぶ場合でも、報酬は主に案件ごとに設定されます。収入は、どれだけ高単価の案件を多く手がけられるかによって変動するため、スキルの向上と効率的な案件管理が収益を上げるカギとなります。

3.文筆系

文筆系には主に以下のような職種があります。

・ライター
・イラストレーター
・編集者

それぞれ見ていきましょう。

ライター

フリーランスのライターが書く文章の種類は様々です。

  • SEO
  • コラム
  • 取材
  • メルマガ
  • キャッチコピー
  • LP
  • ブログ
  • etc……

執筆する際の媒体は人それぞれで、雑誌や新聞などの紙媒体を中心に活動する人もいれば、Web記事の執筆を専門とする人もいます。もちろん、文章を書く力は基本ですが、SEOに関する知識や、取材時のヒアリング技術、情報を収集する能力なども重要となります。
デザイナーと同じく、高い単価で多くの案件をこなす能力があれば、収入もそれに応じて増加するでしょう。

イラストレーター

「イラストレーター」という職種は、文字通りイラストを描く仕事で、多岐にわたる業務があります。具体的には、企業のロゴデザイン、ウェブページや冊子に使用されるキャラクターの制作、SNSやYouTubeのサムネイルに使うイラストの作成などが挙げられます。

フリーランスのイラストレーターとして活躍するためには、「Illustrator」「Photoshop」などのグラフィックソフトウェアの知識が不可欠です。また、自身の特技や特色をクライアントに理解してもらうための営業力も重要な要素となります。

この職種は、自分の作業量と直接収入が連動するため、手を動かすほど収益が増加します。つまり、技術力と努力が収入に直結する職種であると言えるでしょう。自分のクリエイティビティを活かして、多岐にわたるプロジェクトに参加するチャンスが広がっています。

編集者

雑誌、書籍、漫画などのメディアの企画や運営を手がけるのが編集者の主な業務です。フリーランスの編集者として活動するには、未経験では難しく、一定の経験と実績が必要とされる職種です。
企画のスキルや広い人脈、そして高いコミュニケーション能力が求められます。依頼内容にもよりますが、フリーランスとしては、自らが良いと感じる企画を追求する自由があり、これが会社勤務の編集者との大きな違いとなります。
成功する企画を立案し実現することで、収入も順調に増やしていくことが期待できます。

4.コンサルタント・カウンセラー系

コンサルタント・カウンセラー系には主に以下のような職種があります。

・コンサルタント
・カウンセラー
・コーチ

それぞれ見ていきましょう。

コンサルタント

コンサルタントは、特定の分野における専門的な知識、技術、経験を活用して、クライアントが抱える課題の解決を支援する専門家のことを指します。コンサルタントには多岐にわたる種類が存在し、そのいくつかを以下に挙げます。

  • 経営コンサルタント
  • 戦略コンサルタント
  • システムコンサルタント
  • 起業コンサルタント
  • キャリアコンサルタント
  • etc……

基本的に、特定の分野での経験や一定の実績がないと、フリーランスとしての活動は難しいと言えます。自分の専門分野を深め、他者に指導やアドバイスができるレベルになれば、フリーランスのコンサルタントとしての道も開けます。
個人よりも法人をクライアントとする場合、収入の面で有利になることが多いですが、それに伴い、必要とされる知識や経験も高まるでしょう。

カウンセラー

フリーランスのカウンセラーは、多くの場合、医療機関や教育機関と業務委託契約を結び、仕事を行います。そのためには、国家資格か民間資格の取得が必要不可欠となります。

国家資格では、「公認心理師」が一例であり、民間資格では「臨床心理士」や「産業カウンセラー」などが考えられるでしょう。これらの資格を持っていれば、複数の医療機関や教育機関と契約が可能となり、フリーランスのカウンセラーとして安定した職業生活が送れると言えるでしょう。

カウンセラーの業務だけでなく、講演活動なども手がけることが可能になります。このような多岐にわたる活動を展開することで、年収の向上も期待できるでしょう。フリーランスのカウンセラーとして成功するためには、専門的なスキルと知識のほか、多様な機関との連携が鍵となるのです。

コーチ

コーチは、個人の目標達成をサポートするために、対話を中心としたセッションを行う職種です。多くは個人を対象としたセッションを提供していますが、法人との業務委託契約を結んで活動する方や、講演の依頼を受ける方もいます。
コーチとして活動するための特定の資格は必須ではありませんが、一定のスキルや実績がないと、継続的にクライアントからの依頼を受けるのは難しい状況となるでしょう。

5.職人・アーティスト系

職人・アーティスト系には主に以下のような職種があります。

・カメラマン
・調理師
・美容師

それぞれ見ていきましょう。

カメラマン

フリーランスのカメラマンの職業は、クライアントからの写真撮影依頼を受け、撮影した写真を納品することで報酬を得るものです。多くの場合、単発の依頼や業務委託契約を通じて、継続的に仕事を行っています。

一部のフリーランスカメラマンは、自分で撮影した写真を販売して収益を上げる方法も取っていますが、これには一定の技術が求められるでしょう。撮影だけではなく、編集作業も自分で行えるカメラマンは、単価の高い依頼も受けられる可能性があります。

個人クライアントと比較して、法人からの依頼を受けるフリーランスのカメラマンの方が収入が高い傾向が見られることも多いです。企業とのコネクションを築くことや、多岐にわたる技術を持つことは、フリーランスとして成功するための重要な要素と言えるでしょう。

栄養士

栄養士は、栄養学に関する専門家として、フリーランスとしても多岐にわたる活動が可能です。飲食店のメニュー開発のサポートや、企業の新商品開発に関わることで収入を得ることができます。ただし、栄養に関する深い知識だけでなく、実際の調理技術も求められることが多いです。
また、料理教室の講師やセミナーでの講演者として活動する栄養士も増えています。人気が高まれば、Webメディアや書籍での執筆の機会も増えるでしょう。
栄養士としての知識を活かし、多様な仕事に挑戦することで、収入の向上も期待できます。

美容師

フリーランスの美容師には大きく分けて2種類あります。

  1. 自分で店舗を持つ美容師
  2. 業務委託契約を結び既存の美容室で働く美容師

自分の店舗を持つ場合、会社との契約が一切ないため、非常に自由に働けることが特徴です。しかし、固定報酬が存在しないため、完全歩合制になります。このため、お客様の数に直結した収入の変動があるため、収入が安定しない場合もあるでしょう。
業務委託契約を結ぶ場合は、特定の店舗と契約し、その契約に従って美容師として働きます。契約内容によっては、フリーランスというよりも会社員に近い働き方となることもあります。しかし、スキルや人気がある美容師であれば、複数の店舗と契約を結び、より高額な報酬を得ることも可能です。

両方の働き方には、自分のライフスタイルやキャリア目標に合わせて選ぶ必要があります。自分で店舗を持つ場合は、自由度が高く独立したビジネスが可能ですが、リスクも伴います。一方、業務委託契約の場合は、より安定した収入が期待できる一方で、契約内容によって働き方に制約があることも考慮する必要があります。

6.専門・士業系

専門・士業系には主に以下のような職種があります。

・弁護士
・税理士

それぞれ見ていきましょう。

弁護士

フリーランスの弁護士は、独自の事務所を構えて活動する人がほとんどです。多くは、まず法律事務所などで数年間のキャリアを築いた後、独立を選ぶケースが多いです。
フリーランスとして独立する際には、事務所の開設にかかる資金や、顧客獲得のための広報・営業活動など、多岐にわたる業務を自ら担当する必要があります。
しかし、顧客基盤をしっかりと築き、事務所を拡大していくことで、収入は会社勤務の弁護士を上回る可能性も高まります。

税理士

フリーランスの税理士は、フリーランスの弁護士と同様に、自分で事務所を開設して働くケースが一般的です。多くの場合、ある程度のキャリアを税理士事務所などで積んだ後に独立するという道が選ばれることが多いです。
フリーランスの税理士として成功するためには、顧客獲得の戦略が非常に重要です。広報や営業などの業務をどう上手くこなすかが、継続的な活動の鍵となります。具体的な手段としては以下のような戦略が挙げられるでしょう。

7.接客・作業系

接客・作業系には主に以下のような職種があります。

・一般事務
・現場作業

それぞれ見ていきましょう。

一般事務

文書の作成やデータの入力、資料の整理、電話対応、書類の整理などの業務を委託ベースで行うことで、一般事務のフリーランスとして活動できます。特別な専門知識は必要ないものの、Officeソフトの基本的な操作は必須となります。
多くの場合、中小企業や専門職の事業者が主なクライアントとなります。これらの企業や事業者の代表との関係性を築いておくことで、業務の依頼が増える可能性が高まります。
フリーランスとしての活動を開始する前に、しっかりとした人脈を構築しておくことで、安定した収入の基盤を築くことができるでしょう。

現場作業

現場監督、土木作業員、施工管理技士など、建設現場の業務をフリーランスとして手がける人が増えています。多くは工事の期間やプロジェクトごとに報酬を定めて活動しています。
安定して仕事を確保するためには、高度な専門知識や技術が求められます。全国的に建設関連の作業員は不足しており、そのため、現場業務を担当するフリーランスの需要は高まっています。
適切なスキルとネットワークを持っていれば、会社員としての勤務よりも良好な収入を期待できるでしょう。

まとめ

収入の多いフリーランスの職種
①ビジネス 系
②IT・エンジニア系
③専門・士業系

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