・フリーランスの職種ごとの年収の違いは?
・フリーランスの職種ごとの業務内容は?
フリーランスとして働きたいけど、どんな職種に就こうか悩んでいませんか?「職種ごとに一つ一つ調べるのはめんどくさい」、「一覧で確認したい」と思われているかもしれません。
この記事では、フリーランスの主な職種を20個選びまとめています。職種ごとに年収や業務内容もまとめていますので、参考にして、職種選びに失敗しないようにしましょう。
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フリーランスの働き方は大きく分けると2種類ある
フリーランスの働き方には、大きく分けると2種類あります。
一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会が公表している「フリーランス白書2021」では、「独立系フリーランス」と「副業系フリーランス」の2種類に分類されています。
出典:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書 2021」
独立系フリーランスは、一切雇用関係なく働いているフリーランスです。基本的には業務委託で仕事を受注しているため、副業系フリーランスに比べると時間や場所など自由に働けます。
一方副業系フリーランスは、雇用関係をどこかと結びつつ業務委託で仕事を受けたり、雇用関係を結ぶ企業が複数に渡るフリーランスのことを指します。雇用契約を結んでいる分自分で自由に働ける部分は少なくなりますが、雇用保険や労災保険などに加入でき、安心して働けます。
どちらの方がいいかは、その人が求めている働き方によって変わってきます。なるべく自分の裁量で働きたい人は独立系フリーランス、収入を安定したい人は副業系フリーランスを選ぶ場合が多いようです。
フリーランスの職種ごとのおおよその年収
フリーランスの年収は職種によって大きく異なってきます。
一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会が2018年の10月から12月にかけて869名般(法人経営者、個人事業主、すきまワーカー)を対象に行った「フリーランス白書2019」の調査結果によると、年収(個人年収・経費控除前の売り上げ)が比較的高いのは「ビジネス 系」「IT・エンジニア系」「専門・士業系」のフリーランスであることがわかりました。
出典:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書2019」
年収が比較的高い職種は取引先が法人相手であるという共通項があります。スキルや人脈、立場などによっても年収はもちろん変わってきますが、年収が比較的高くなりやすい職種を覚えておくといいでしょう。
フリーランスの職種20選!業務内容も紹介
フリーランスの職種を20個紹介していきます。以下の7分野に分けて説明していきます。
1.ビジネス系
2.IT・エンジニア系
3.文筆系
4.コンサルタント・カウンセラー系
5.職人・アーティスト系
6.専門・士業系
7.接客・作業系
1.ビジネス系
ビジネス系には主に以下のような職種があります。
・経理・財務
・営業
・広報
・マーケター
それぞれ見ていきましょう。
人事
人事は社内の人材でというイメージが強いかもしれませんが、フリーランスの外部人材を活用する企業が増えています。そのためフリーランスの人事として働くことも十分できると言えます。
採用活動の業務を担うことが多いようです。採用、制度、教育など自分の得意な分野を選択して働くといいでしょう。
1社につき週に1回〜月に数回ほどの関わり方になることが多いので、複数企業と契約して同時進行で働いている人がフリーランスの人事には多いです。
経理・財務
フリーランスの経理・財務は、主に領収書・伝票の整理やチェック、仕訳の入力作業、決算書の作成などの業務に携わることが多いでしょう。月初や月末など、繁忙期の時期だけフリーランスに業務を依頼したい企業が業務委託契約でフリーランスに依頼をする傾向にあります。
ある程度繁忙期がわかりやすい職種でもあるため、自分で働き方を調整しやすい職種です。簿記の資格を保有していたり、業務経験があると案件を獲得しやすいでしょう。
時給制や固定給で採用している企業が多いため、ある程度収入の目処が立ちやすいです。
営業
営業のフリーランスは、顧客への商品・サービスの販売業務が多いでしょう。会社員の営業マンと違い、自分が興味のあるものであったり、得意なものに絞って働けます。
多くのフリーランスの営業マンは歩合制で働いています。歩合制とは実績によって報酬が決定する制度で、売上額(顧客獲得数)が増えれば、報酬もその分増えます。
自分の頑張り次第で、年収はいくらでも上げていくことができる職種でしょう。
広報
フリーランスの広報の業務は企業や商品のPRが多いでしょう。具体的には、メディアやSNSでの発信業務やPRに必要な情報収集、プレスリリースなどの文書作成などがあります。
発信力や文章作成能力はもちろん、メディアに関する知識、人脈、戦略立案能力などが求められる職種です。フリーランスであれば自分の得意分野でのみ働け、実績を積んでいけます。
PRするための企業や商品についての理解を深めるため、週に何日かは出社する必要がある案件もあるでしょう。
マーケター
フリーランスのマーケターと一口に言っても、様々な案件があります。例を挙げると以下のようなものです。
- コンテンツマーケティング
- データアナリスト
- SEOコンサルタント
- 市場調査(リサーチャー)
- リスティング広告運用
- SNS運用
- ECサイトコンサルタント
- etc……
どの案件に取り組むにしても、現代の流行やニーズ、消費者の潜在的欲求を把握するスキルが求められます。自分の得意分野を確立して専門的な知識を見つけていけば、案件も獲得しやすくなるでしょう。
実績や取り組む業務によって収入をどんどん上げていくことも可能です。
2.IT・エンジニア系
IT・エンジニア系には主に以下のような職種があります。
・Web/グラフィックデザイナー
それぞれ見ていきましょう。
ITエンジニア
フリーランスのITエンジニアと言っても、様々な種類があります。
- システムエンジニア
- セールスエンジニア
- サーバーエンジニア
- フロントエンジニア
- ネットワークエンジニア
- etc……
習得しているスキルによって、携われる種類は異なります。デザインやマーケティング能力、マネジメント能力を身につけていくと、比較的高単価の案件を獲得しやすくなるでしょう。
こちらの記事では、エンジニアの種類ごとに業務内容や必要なスキルを解説していますので、フリーランスエンジニア志望の人は読んでみてください。
Web/グラフィックデザイナー
「Webデザイナー」は、名前の通りWebページを中心にデザインする職種で、「グラフィックデザイナー」は、Web以外にもポスターやチラシ、看板など紙媒体のデザインも手がける職種です。
Webデザイナーの場合には、デザインの知識だけではなく、コーディングの知識も必要になってきます。グラフィックデザイナーはデザインする対象のものが多いため、よりクリエイティブな発想が求められるでしょう。
フリーランスの場合、どちらも案件単位の報酬が多く、どれだけ高単価でより多くの案件を手がけることができるかで収入が変わってきます。
3.文筆系
文筆系には主に以下のような職種があります。
・イラストレーター
・編集者
それぞれ見ていきましょう。
ライター
フリーランスのライターが書く文章の種類は様々です。
- SEO
- コラム
- 取材
- メルマガ
- キャッチコピー
- LP
- ブログ
- etc……
執筆する媒体も雑誌や新聞などの紙媒体がメインの人もいれば、Webに載せる文章を中心に書く人もいます。文章力はもちろん、SEOに関する知識や取材のヒアリング能力、情報収集能力などが求められます。
デザイナーと一緒で、どれだけ高単価でより多くの案件をこなせるかで収入が変わってくるでしょう。
イラストレーター
イラストレーターは名前の通り、イラストを描く仕事です。企業のロゴやHPや冊子に出てくるキャラクター、SNS発信に使うイラスト、YouTubeのサムネイルなどを作成する業務があります。
フリーランスとして活動するなら、「Illustrator」「Photoshop」などの知識は必ず必要です。また自分の強みをアピールする営業力も必要になってくるでしょう。
自分が手を動かせば動かすほど収入が増えていく職種です。
編集者
雑誌や本、漫画などを作成する、メディアの企画・運用などを行うのが編集者の仕事です。未経験でフリーランスになるのは難しく、ある程度の経験と実績を積んだ人のみがフリーランスとして活動できる職種でしょう。
企画力や人脈、コミュニケーション能力などが求められます。クライアントから依頼される案件にもよりますが、自分で良いと思う企画を追求できる点が会社員の編集者との違いです。
ヒットする企画を打ち立てることができれば、収入を上げていくこともできるでしょう。
4.コンサルタント・カウンセラー系
コンサルタント・カウンセラー系には主に以下のような職種があります。
・カウンセラー
・コーチ
それぞれ見ていきましょう。
コンサルタント
コンサルタントは、ある特定分野の専門的な知識や技術、経験をもとに、クライアントが抱える課題を解決していく人のことです。コンサルタントには様々な種類があり、代表的なものを挙げると以下のようなものがあります。
- 経営コンサルタント
- 戦略コンサルタント
- システムコンサルタント
- 起業コンサルタント
- キャリアコンサルタント
- etc……
基本的には、何かしらの分野で経験がありある程度の実績を積んでいないと、フリーランスとして活動するのは難しいでしょう。自分の特定分野を磨き、人に教えることができるようになれば、フリーランスのコンサルタントして活動もできるようになります。
個人を相手にするよりも法人を相手にする方が収入は高くなりやすいですが、その分知識や経験も必要になるでしょう。
カウンセラー
フリーランスのカウンセラーは、主に医療機関や教育機関から業務委託契約で仕事を受けることがほとんどです。活動するためには、国家資格もしくは民間資格を取得する必要があります。
国家資格であれば「公認心理師」、民間資格であれば「臨床心理士」「産業カウンセラー」などが挙げられるでしょう。複数の医療機関や教育機関と契約が結べるとフリーランスのカウンセラーとして安定して働けます。
カウンセラーとしての仕事だけではなく、講演の仕事などができるようになると、年収も上がっていきます。
コーチ
コーチは、個人の目標達成に向けて対話を通してサポートをしていく仕事です。主に個人に向けてセッションを行うことで働いている人がほとんどです。
中には法人と業務委託契約で働いていたり、講演の依頼を受け働いているコーチもいます。活動するために特別な資格は必要ありませんが、スキルや実績がないと継続して仕事を受けるのは難しいでしょう。
5.職人・アーティスト系
職人・アーティスト系には主に以下のような職種があります。
・調理師
・美容師
それぞれ見ていきましょう。
カメラマン
フリーランスのカメラマンは、クライアントから依頼された写真を撮影し、納品することで報酬を得ています。単発依頼もしくは業務委託契約を結び、継続的に依頼を受け働いている人が大半です。
自分で撮影した社員を販売して、収益をあげているフリーランスのカメラマンもいますが、それなりの技術が必要でしょう。撮影だけでなく、編集作業もできると単価も上がりやすくなります。
また個人からの依頼よりも法人からの依頼を受けるフリーランスのカメラマンの方が、収入は高い傾向にあります。
栄養士
栄養士は栄養に関するプロで、フリーランスの場合、飲食店の新メニューの相談に乗ったり企業の新商品開発に携わったりすることで仕事を得ています。栄養に関する知識だけではなく、実際に調理するスキルも必要になるでしょう。
料理教室やセミナーでの講演などの仕事を受け持つフリーランスの栄養士もいます。また人気が出てくれば、Webメディアや書籍などでの執筆活動をする人もいます。
栄養に関する知識を生かして幅広い仕事をすると、収入も増えていく傾向にあります。
美容師
フリーランスの美容師には大きく分けて2種類あります。
- 自分で店舗を持つ美容師
- 業務委託契約を結び既存の美容室で働く美容師
自分で店舗を持つ場合は、会社との契約が全くない状態なので、自由に働けます。とはいえ、決められた報酬などがないため完全歩合制になり、収入が安定しない場合も出てくるでしょう。
業務委託契約の場合には、実際に運営している店舗と契約を結び、その契約に則り美容師として働くことになります。契約の内容によってはフリーランスではなく会社員に近いような働き方になる場合もありますが、スキルや人気のある美容師なら複数の店舗と契約を結び、高額な報酬を得ている人もいます。
6.専門・士業系
専門・士業系には主に以下のような職種があります。
・税理士
それぞれ見ていきましょう。
弁護士
フリーランスの弁護士は、自分で事務所を開設して働いている人が大半です。まず会社でキャリアを3〜5年ほど積んだあとに、独立する傾向にあります。
フリーランスの弁護士として働く人はほとんどが店舗を持っているので、開業する際にそれなりの資金が必要です。また顧客を獲得するための広報や営業なども自分で行う必要があります。
顧客が増え事務所を拡大していけると、収入は会社員の弁護士より増やせるようになるでしょう。
税理士
フリーランスの税理士も、フリーランスの弁護士のように自分で事務所を解説して働いている人が大半です。ある程度税理士事務所でキャリアを積んだあとに独立する傾向にあります。
顧客獲得のための広報や営業などの業務をいかに上手くこなせるかが、フリーランスの税理士として継続的に活動できるかどうかの鍵と言えるでしょう。
「節税対策が得意」、「金融機関との付き合い方も教えられる」など自分の強みを把握してうまく打ち出せるようにすると、顧客を継続して獲得できる可能性が高くなります。
7.接客・作業系
接客・作業系には主に以下のような職種があります。
・現場作業
それぞれ見ていきましょう。
一般事務
文書作成やデータ入力業務、資料作成、電話応対、書類の仕訳などを業務委託で受けることで、一般事務のフリーランスとして活動できます。専門的なスキルや知識などは不要ですが、Officeソフトなどはある程度使える必要があります。
主には50名以下の小規模企業や士業の事業者がクライアントになることが多いようです。これらの社長や代表とのつながりがあると、仕事を受けやすくなります。
フリーランスとして働く前から人脈作りをしておくと、ある程度安定した収入を得られるでしょう。
現場作業
現場監督や土木作業員、施工管理技士などの現場作業をフリーランスとして受けて仕事をしている人もいます。工事日数や現場ごとで報酬を受け取り働いている人が多いようです。
途切れずに仕事を獲得するためには、専門的なスキルや知識が必要になります。全国的に現場での作業員の数は減少傾向にあり、現場作業を受け持つフリーランスは求められています。
仕事をうまく獲得できれば、会社員として働くよりも高い収入を得られるでしょう。
まとめ
①ビジネス 系
②IT・エンジニア系
③専門・士業系
IT・エンジニア系のフリーランスを目指すなら「テックビズフリーランス」をご検討ください。独立経験のあるプロのコンサルタントからアドバイスを受け、自身に合う仕事を探してみませんか?