フリーランスのスキルシートの書き方!案件が獲得しやすくなるポイントを7つ紹介

・スキルシートとは?
・スキルシートの書き方は?
・スキルシートで注意すべき点は?

ITエンジニアやデザイナーなどの案件の中には、応募時にスキルシートが必要になるケースもあります。とはいえ、スキルシートとはそもそもどなもので職務経歴書や履歴書と何が違うの?と疑問に持っているかもしれません。

スキルシートの書き方によって、案件が獲得できたり、できなかったりが決まることもあるため非常に重要な資料です。

今回は、スキルシートの書き方や注意点を詳しく解説します。自分の希望に合った案件が獲得できるように、内容が充実したスキルシートを作りましょう。

スキルシートとは?職務経歴書や履歴書との違い

スキルシートとは?

スキルシートとは、職務経歴書や履歴書などと同じで自分のスキルを記入した資料のことです。主にITエンジニアやデザイナーなどの技術者が仕事の案件に応募する時に提出します。

職務経歴書や履歴書と大きな違いはありませんが、スキルシートは技術者のスキルを提示するのに特化した資料だと思っておけばいいでしょう。そのため単に過去にどのような仕事をしたかだけではなく、どのようなスキルやツールを用いてどこからどこまでの業務を担当したかなどを書くといいでしょう。

決められたフォーマットがあるわけではありませんが、クライアントからフォーマットを指示される場合もあるため、状況に応じて作り方を変えていく必要があります。

スキルシートの書き方~準備~

スキルシートの書き方

準備をせずにスキルシートを書き始めると、途中で息詰まる場合があります。それを防ぐには、書き始める前に2つのことを行うのが大事です。

スキルシートを書く前の準備
①どのような仕事をしてきたのか全て書き出そう
②一番最近のものから並べて整理をしていこう
それぞれ見ていきましょう。

①どのような仕事をしてきたのか全て書き出そう

まずは今までやってきた仕事を全て書き出すようにしましょう。参画していた企業名や案件名だけではなく、以下のような情報も合わせて書き出すようにしてください。

・参画していた期間
・担当していた業務内容
・使用したツールや身についた技能スキル
・取得した資格
・IT系以外のスキル(コミュニケーションスキルやマネジメントスキルなど)

頭の中だけで考えると、抜け漏れが起こりやすくなります。また一度書き出しておくと、今後スキルシートを何度か書くときに利用できるため、手間が減ります。

ここでは「これはスキルシートには載せなくてもいいや」と思わずに、とにかく全部書き出すことに集中しましょう。

②一番最近のものから並べて整理をしていこう

全て書き出したら、一番最近のものから並べて整理をしていきましょう。採用担当者は、応募者の半年〜1年ぐらいの直近の業務を見て、採用するかどうか決めることが多いためです。

また直近のもので参画したものが複数ある場合は、応募している案件に関係が濃いものを一番上に持っていくようにしてください。採用担当者にアピールしたいものをなるべく上に持っていき、目立つようにするといいでしょう。

スキルシートの書き方~7つのポイント~

スキルシートの書き方

ここからは、スキルシートの具体的な書き方のポイントを7つ紹介します。

スキルシートの書き方のポイント
①A4で2枚〜3枚におさめる
②自分のプロフィールも書く
③経験やスキルが一目でわかる要約した内容も載せておく
④自己PRも載せておく
⑤業務内容は具体的にかつ簡潔に書く
⑥定量的な表現を使う
⑦書き方は統一しておく
順番に見ていきましょう。

①A4で2枚〜3枚程度におさめる

スキルシートはA4で2枚〜3枚程度におさめるようにしましょう。多くなってもA4で4枚までにおさめておく方が無難です。

あまりに長くなってしまうと、採用担当者が確認するのに時間や労力がかかり、手間になってしまいます。限られた枚数でも自分の情報が読む人にしっかりと伝わるように、工夫して書くことが必要です。

②自分のプロフィールも書く

スキルシートには、自分のプロフィールも書くようにしましょう。スキルシートは、職務経歴書や履歴書と一緒に出す場合もありますが、単体で出すことが多いためです。

自分のプロフィールとしては以下のような情報を記載しておくといいでしょう。

・氏名(ふりがな)
・生年月日
・住所
・最寄駅
・メールアドレス
・電話番号
・最終学歴
・保有資格
・etc…..

特に常駐案件の場合には、住所や最寄駅は必要な情報になるため、書き忘れることのないようにしてください。

③経験やスキルが一目でわかる要約した内容も載せておく

スキルシートには詳細の情報ももちろん必要ですが、経験やスキルが一目でわかる要約した内容も載せておくと、採用担当者に好印象を持たれるでしょう。採用担当者は多くの応募者のスキルシートを読まないといけないため、一人ひとりにそれほど時間をかけていられません。

そのため詳細をじっくり読み込まないと応募者のことがわからないスキルシートでは、採用担当者に手間を取らせることになります。「活かせる経験やスキル」という項目を作って、自分の経験やスキルが求人のどの部分に役立てられるのかを簡潔に記載しましょう。

④自己PRも載せておく

スキルシートには、自己PRも載せておくようにしましょう。自己PRはスキルシートの中でもある程度自由に書ける部分です。

経験や実績だけではわかりづらい自分のアピール点があれば書くようにしてください。具体的には以下のような情報を載せておくようにします。

・得意分野
・得意技術
・得意業務
・今後の目標
・キャリアプラン
・etc……

ネガティブな印象を与えるようなことは避け、案件に対してポジティブな印象を与えるようなことを記載するようにしましょう。

⑤業務内容は具体的にかつ簡潔に書く

案件ごとの業務内容は具体的にかつ簡潔に書くように心がけましょう。ざっくりとした内容では採用担当者にどんな経験やスキルがあるのかがうまく伝わりませんし、冗長すぎる内容だとかえって読みづらく採用担当者に読んでもらえない可能性が高くなります。

業務内容は箇条書きなどで書き、以下のような内容を記載しておくといいでしょう。

・参画した案件名
・期間
・案件概要
・開発環境、言語
・使用ツール
・役割
・担当工程
・開発規模
・コメント(成果、意識したポイント、身についたスキル)
・etc……
担当工程などは表にして、一目でわかるようにしておくとよりわかりやすいスキルシートになるはずです。

⑥定量的な表現を使う

スキルシートに載せる経験や実績などは、なるべく定量的な表現を使いましょう。「何件のクライアントと関わったことがある」「何名のチームの統括をやっていた」など数字を用いて表すとよりわかりやすくなります。

案件によっては数字で表すのが難しい場合もあると思いますが、わかる場合は必ず数字を用いて表すように意識してください。

⑦書き方は統一しておく

スキルシートで複数の案件の経験を書く際は、書き方を統一しておきましょう。この案件では文章で、この案件では箇条書きでとなると読みづらく採用担当者に負担を強いることになります。

また語尾にも注意が必要です。「です・ます調」で書くのか、「である調」で書くのか、ひとつのスキルシート内で混合しないようにしてください。

スキルシートの書き方で注意すべき2つのこと

スキルシートの書き方で注意すべき2つのことをお伝えします。

スキルシートの書き方の注意点
①企業名は伏せた方がいい場合もある
②ある企業だけで使われている用語は避ける
③できれば第3者に一度確認してもらう

それぞれ見ていきましょう。

①企業名は伏せた方がいい場合もある

情報漏洩防止の観点から、企業名は伏せた方がいい場合もあります。案件より変わってきますが、守秘義務を負っている場合もあるためです。

特にリリースされていないサービスなどの案件を担当したことがある場合は注意しましょう。守秘義務が必要だと思う案件に関しては、「大手通信会社」「中堅メーカー」などの書き方でスキルシートに載せるようにしてください。

⑤ある企業だけで使われている用語は避ける

ある企業だけで使われている用語は、違う言葉に置き換えてスキルシートに書くようにしましょう。ある企業だけで使われている用語をスキルシートに載せてしまうと、採用担当者は何のことを言ってるかわからず、正しく評価できなくなってしまいます。

広く使われている用語で、同業者が見ればわかる専門用語であれば問題ありません。略語などもできるだけ避け、正式名称で誰にでもわかるように書くようにしてください。

③できれば第3者に一度確認してもらう

スキルシートを書き上げたら、できれば第3者に一度確認してもらうようにするといいでしょう。自分だけの視点で書いていると、間違いやわかりづらいポイントになかなか気づくことができません。

できれば第3者に見てもらい、伝わりづらい点を指摘してもらうとより良いスキルシートになります。可能であれば同業者である人にお願いすると、より的確なアドバイスがもらえるはずです。

まとめ

スキルシートの書き方のポイント
①A4で2枚〜3枚におさめる
②自分のプロフィールも書く
③経験やスキルが一目でわかる要約した内容も載せておく
④自己PRも載せておく
⑤業務内容は具体的にかつ簡潔に書く
⑥定量的な表現を使う
⑦書き方は統一しておく

スキルシートには決まったフォーマットはなく、自分が獲得したい案件によって変わってきます。一度作って終わりにするのではなく、案件ごとに最適な内容になるように修正していくようにしてください。

スキルシートをしっかりと作り込み、自分がやりたい案件を獲得できるようにしていきましょう。