・フリーランスエンジニの単価はどうやって決めればいい?
・フリーランスエンジニアの単価を上げるためには?
フリーランスエンジニアの単価相場:年収600万円程
フリーランスエンジニアの単価は、個人のスキルや実績、案件、トレンドなど様々な要素が絡んで決まります。個人や環境によって決まることが多く、収入の幅はそれなりに広くなります。
一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリアフリーランス協会が、2018年10月〜12月にかけてフリーランス869名を対象にして行った調査「フリーランス白書2019」によると、IT・エンジニア系198名のうち年収が600万円以上ある人が40.9%いるという結果が出ています。
出典:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリアフリーランス協会「フリーランス白書2019」
また、レバテック株式会社が2015年4月から2016年3月にかけて行った調査によると、フリーランスエンジニア向け業務委託案件における契約単価60〜69万円の割合が39.4%にも及ぶという結果も出ています。
出典:レバテックフリーランス
このことから、フリーランスエンジニアの単価の相場は、年収で言うと大体600万円ほど、月収に換算すると50万ぐらいになることが予想できます。
ライターやカメラマンなどのフリーランスよりも平均的には単価が高くなるとも言えるでしょう。
なぜフリーランスエンジニアの単価は他のフリーランスよりも高いのか?
なぜフリーランスのエンジニアの単価が他のフリーランスよりも高いのかというと、市場が拡大していて慢性的に人手不足であることが一つの原因として挙げられます。また専門的な知識が必要であることも理由のひとつです。
IT業界は次々と最新の技術が生まれていて、それに合わせて多種多様な分野が広がっています。
そのため、人手が常に足りない状況で、専門的な知識やスキルを有する人は企業からの需要が高く、単価も上がっていく傾向にあります。リモートワークが進んでいく中、ますますフリーランスエンジニアの需要は高まります。これからも単価は上がっていくでしょう。
フリーランスエンジニアの単価の決め方
フリーランスエンジニアはどうやって単価を決めたらいいのか、2つのポイントを確認していきましょう。
①取り組む時間や工数を考えてみる
②発注側の立場で考えてみる
①取り組む時間や工数を考えてみる
取り組む時間や工数を考えて、単価を決めるようにしましょう。報酬額が良かったとしても、時間がかかりすぎる、工数が多すぎる場合は労力に見合わない可能性が高くなります。
とはいえ、取り組む時間や工数は案件をある程度こなしてみないとわからない点も多いはずです。そのため、まだ経験が浅いフリーランスの場合は、一度経験をしてみることも大切です。
経験をしてみたときに、どれくらいの時間をかけたか、どれくらいの工数がかかったかなどはメモをしておき、次の案件で生かせるようにしておきましょう。
②発注側の立場で考えてみる
発注側の立場になって単価を考えてみることも大切です。受注側としては、単価は高ければ高いほどいいと思いますが、発注側にしてみれば単価が高いなら、それだけの質を求めるようになります。
そのため単価が高い案件はクライアントに求められる期待値も高くなりやすいことは覚えておくようにしてください。自分の知識やスキルで、クライアントが求めてくるレベルの制作物は作れるのか考えるようにしましょう。
もしまだ知識やスキルが足りないのであれば、自分が苦しくならない程度の単価の案件から受注して、経験を積んでいくことをおすすめします。
自身がついてきてから、高単価の案件に挑戦してみましょう。
フリーランスエンジニアの単価を上げるコツ
フリーランスエンジニアの単価を上げる5つのコツを紹介していきます。
①良いエージェントを使う
②スキルアップする
③実績を積み重ねる
④上流工程に関わるようにする
⑤クライアントと良好な関係を築く
⑥単価交渉をしてみる
①良いエージェントを使う
フリーランスエンジニアにとって、「高単価の案件を見つけてくること」が単価を上げる上で一番重要です。しかしながら、ご存知の通り、高単価の案件を見つけて、アサインしてもらうには相応のスキルと労力が必要です。
誰にでもおすすめできる単価を上げるための方法があります。それは、信頼できる良いエージェントに案件を紹介してもらうことです。
高単価の案件は市場に出回っているわけではなく、一部のエージェントや紹介会社を介して、フリーランスエンジニアに伝えられます。
またエージェントはあなたのことを丁寧にヒアリングし、あなたにフィットした案件を紹介します。
高単価で高難易度の案件を紹介されるだけでなく、労働時間や労働環境、あなたが求める会社像にあった案件まで様々です。
もし、エージェントを使いたい場合は、弊社のテックビズフリーランスを検討してみてください。
エージェントを利用すれば、フリーランスエンジニアとして独立するために必要なことや独立してから安定して働くための方法などを、客観的な視点でアドバイスしてもらえます。
「平均年収720万円」「案件登録数5,000件以上」「案件継続率97%超」など、フリーランスエンジニアには嬉しい実績を残しています。
②スキルアップする
単価を上げるためにはスキルアップは欠かせません。特にIT業界は、最新の技術が次々と生まれるため、定期的にキャッチアップしておくことは大切です。
そういった最新のスキルをいち早く身につけていけば、他の人にはできない案件を獲得できるため、単価も上がりやすくなるでしょう。また既存の言語を扱う場合でも、クライアントが求める以上の成果物を提出できるようになれば、単価も上がるはずです。
できることだけをやっているといつまで経っても単価は上がりませんので、今の自分ができないことができるようになるために定期的にスキルアップをしていくようにしましょう。
今いる環境だけに甘んじず、新しい環境にチャレンジしていくことをおすすめします。
③実績を積み重ねる
実績を積み重ねていけば、単価は上がっていきます。というのもクライアントはできるだけ経験のある人に仕事を依頼したいという思いがあるからです。
クライアントにきちんとした成果物を提出できることが証明できるような実績があれば、高単価の案件を獲得しやすくなるでしょう。
また幅広い仕事をした実績が提示できれば、既存で受けているクライアントから新しい仕事を振ってもらえる可能性も出てきます。
フリーランスになったばかりでまだ実績がそれほどない場合は、まず実績を積み重ねることを優先して、案件を受注していきましょう。
④上流工程に関わるようにする
上流工程に関わるような仕事をすれば、仕事の単価も上がっていくでしょう。例えばシステムエンジニアで言えば、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーのような仕事もできれば、高い単価で案件を受注できます。
再委託可能な案件であれば、戦略や進捗管理を自分がして、作業は外注に任せるようにすると、より多くの案件をこなすことができるため、収入も上がっていきます。
上流工程に関わるには、ある程度の経験が必要になりますので、この領域のことなら自信があると言えるまで、ひとつの領域を極めていくといいでしょう。
⑤クライアントと良好な関係を築く
クライアントと良好な関係を築いていくことも単価を上げていく上で大切です。スキルや実績、業務内容も単価が上がる要因にはなりますが、前提としてクライアントと良好な関係でなければなりません。
ここは会社員と同じような感じかもしれませんが、いくら実力があっても、一緒に仕事をする上で信頼関係は非常に大切です。
納期を守る、クライアントの求める成果物を出す、ホウレンソウを細めにするなどして、クライアントと良好な関係を築いていくようにしましょう。
クライアントに認めてもらえれば、新しいプロジェクトのアサインや、別クライアントの紹介など様々な恩恵を受けることができるでしょう。
⑥単価交渉をしてみる
クライアントから単価を上げる旨を伝えられることはありますが、稀です。待っているだけでは、なかなか単価は上がっていきません。
そのため自分からクライアントに対して単価交渉をすることが大切です。
とはいえ、闇雲に単価をあげて欲しいと伝えても単価が上がることはありませんし、変なタイミングに単価交渉をしてしまうと、クライアントとの関係を壊しかねません。
タイミングを見極めて、単価交渉しやすいときにクライアントに言うようにしましょう。
フリーランスエンジニアが単価交渉をするタイミング
フリーランスエンジニアが単価交渉をするタイミングは以下の2つです。
①継続依頼が来たとき
②仕事量が増えたとき
①継続依頼が来たとき
クライアントから継続して仕事を任せたいと、継続依頼がきたときは単価交渉をする良いタイミングです。
継続して仕事を依頼してもらえるということは、クライアントから信頼されている証拠になり得るためです。
また、クライアントにとって手放したくない人材であるとも言えるため、単価交渉をしても応じてくれる可能性が高いと言えます。継続して依頼を受ける場合には、今までと同じ条件で受けるのではなく、単価交渉をしてより良い条件で働けるようにしましょう。
②仕事量が増えたとき
仕事量が増えたときも単価交渉の良いタイミングと言えます。作業量が増えると、質を担保しつつ納期を守って成果物を納品する負担が重くなります。
負担が重くなることはクライアントも十分わかることだと思いますので、単価交渉をすると提案が通りやすくなると言えるでしょう。またクライアントから依頼されることが増え、作業量も増えているため、クライアントから信頼されている可能性も高くなります。
作業量も増え、単価もそのままだと仕事をするのがしんどく感じてしまうので、自分が苦しくならないように、単価交渉は積極的にしていきましょう。
まとめ
フリーランスエンジニアの単価は個人の知識やスキル、働く環境により大きく変わってきます。そのため、一概にこれぐらいの単価感ならOKということはなく、自分が納得できるかどうかが最も大切です。
とはいえ、自分都合だけで単価を決めてクライアントに提案したとしても、なかなか受け入れてもらえないこともあるでしょう。クライアント目線に立って考えることも大切です。
そのため、自分が納得できるかどうか、クライアントに単価を上げてもらえるだけの成果や貢献ができるかどうかのバランスを考えた上で単価を決めるようにしてください。実績を積み重ね、クライアントと良好な関係が築ければ単価も上げやすくなるはずですので、少しずつ経験を積んでいきましょう。
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