社内SEは、社内のITシステムの導入〜運用保守を行う重要な職種です。近年さまざまな企業が業務のDX化を進めており、社内SEの需要は高まってきております。
ただ、「現状需要があっても将来的に長いキャリアを形成できるのか」「巷ではなぜやめとけと言われてしまっているのか」など不安なことも多いはずです。
そこで、本記事では、「社内SEは将来性があるのか」や「将来性のある社内SEになる方法」について解説していきます。
今後も社内SEとして働いていこうと考えている方はぜひ参考にして見てください!
- 社内SEには将来性が高い理由
- 社内SEがやめとけと言われてしまう理由
- 社内SEが避けるべき将来性のない企業
- 将来性のある社内SEになる方法
- フリーランスの社内SEに将来性があるのか
社内SEには将来性が高い理由
近年IT企業意外にも、業務のDX化やIT化が進んでおり、さまざまな企業でITエンジニアの需要が高まっております。これらの、ITシステムを開発し運用をするには、社内SEが必要になることから、社内SEの需要と将来性は非常に高いと言えるでしょう。ここでは、そんな社内SEの将来性が高い理由を3つ紹介していきます。
- リモートワークの増加により需要も向上している
- DX化を進めている企業が増えている
- 社内システムを内製化する企業が増えてきている
リモートワークの増加により需要も向上している
社内SEの将来性が高い理由の1つ目は「リモートワークの増加により需要も向上している」です。
令和2(2020)年1月以降、新型コロナウイルス感染症が増大した影響により、多くの企業でリモートワークが導入されております。総務省の「令和2年通信利用動向調査の結果」によると、リモートワークを導入した企業の割合は2019年の20.2%から2020年8月末には47.5%へと増加しています。
また、厚生労働省の『テレワークを巡る現状について』でも、雇用型テレワーカーの人口割合は、平成28年は7.7%でしたが令和2年には15.4%に増加しております。また、テレワークを導入した企業も、平成24年の11.5%から、令和2年には34.5%と大幅に増加しており、さまざまな企業でリモートワークの導入が進められていることがわかるでしょう。
ただ、リモートワークが進む中でさまざまな課題が出てきております。
厚生労働省の『テレワークを巡る現状について』では「ネットワーク環境の設備」が一番の課題として挙げられており、リモートワークをする際のIT環境が大きな課題となっている企業は多いでしょう。
リモートワークを導入するためには、情報漏洩のリスクを防ぐためのセキュリティ対策やクラウドの設備などが必要になりますし、このような業務は社外に依頼しにくい業務でもあります。そのため、社内SEが重要になり、社内SEがいないと仕事が成り立たないといった企業も多いでしょう。
DX化を進めている企業が増えている
社内SEの将来性が高い理由の2つ目は「DX化を進めている企業が増えている」です。
情報処理推進機構(IPA)の『DX白書2021(第2部 DX戦略の策定と推進 P2)』によるとDXに取り組む企業は、55.8%となっており、多くの企業でDX化を進めていこうと感じていることがわかります。
また、DX化はIT企業だけでなく、さまざまな企業や業界で行われております。
その際に、社内SEがいなければ、DX化を進めることができません。そのため、社内SEはIT企業だけでなく、今後さまざまな業界や企業から求められるような人材となる可能性が高いでしょう。
社内システムを内製化する企業が増えてきている
社内SEの将来性が高い理由の3つ目は「社内システムを内製化する企業が増えていている」です。
先ほど紹介したように、近年さまざまな企業がDX化を進めております。また、多くの企業では社内システムの内製化が進んでおります。
内製化は大手企業で主に進んでおり、情報処理推進機構(IPA)-IT人材白書2020によると、63.9%の会社がシステムの内製化をしています。
現状は、大手企業が多いですが、今後はより多くの企業が社内システムの内製化を進めていくと考えられているので、より社内SEの需要は高まっていく可能性が高いと言えるでしょう。
将来性があるにも関わらず社内SEがやめとけと言われる理由
先ほどは社内SEに将来性があると紹介していきました。ただ、インターネットやSNSでは「社内SEはやめておけ」と言われてしまっている光景を目にしたことがあるのではないでしょうか。
社内SEは需要も高く将来性も高いことから、仕事がなくなる可能性も低いですし、高年収を目指すこともできますが、なぜ「やめておけ」と言われてしまうのでしょうか。
ここでは、将来性があるにも関わらず社内SEがやめとけと言われてしまう理由について解説していきます。
企業によって携われる開発が異なる
社内SEがやめとけと言われてしまう理由1つ目は、「企業によって携われる開発が異なる」です。
社内SEの仕事としてシステムの企画・開発も含まれますが、実際には開発部分だけ外注化する企業も多くあります。そのため、マネジメントの仕事や保守運用がメインの仕事になると、現場で開発がしたいという方や開発の経験を積んでいきたいという人によっては、満足することのでいない仕事となってしまいます。ただ、企業によって、システム開発のを外注するか社内で行うかは異なります。開発スキルや開発の経験を身に付けたいと考えている方は、社内SEにも開発業務に携われる企業を目指すといいでしょう
社内調整がストレスになりやすい
社内SEがやめとけと言われてしまう理由2つ目は、「社内調整がストレスになりやすい」です。
社内SEは自社のITシステム関連に関して幅広く携わることになります、そのため同じ事業部内だけでなく、他の事業部や部門の人ともコミュニケーションが必要になります。また、多くの人と良い関係を築いたり、関係者へ適切な指示をするなどのヒューマンスキルも求められます。
そのため、多くの人ともコミュニケーションや関係性を築いていくことが苦手であったり好きではない人にとっては、ストレスになりやすい職種と言えるでしょう。
また、他の部門ともコミュニケーションをとることが多いので、ITリテラシーがない人とのコミュニケーションをとる必要があります。そのため、社内SEの仕事や伝えたい内容がうまく伝わらず、社内の理解を得られないなんてこともあり、ストレスになってしまうことがあるでしょう。
社内SEは、ITスキルはさることながら、コミュニケーションが好きな人でなければ、長く続けることができない仕事と言えます。
社内SEが避けるべき将来性のない企業の特徴
社内SEは将来性が高い職種ではありますが、どの企業でもい同じような扱いを受けるわけではありません。まだまだ、社内SEをはじめとしたITエンジニアという職種に対しての理解が深くない企業も少なくありません。
ここでは、社内SEが避けるべき将来性のない企業の特徴について解説していきます。ここで紹介する企業の特徴をよく理解し、できるだけ避けられるようにしていきましょう。
利益や売上がでていない企業
利益や売上がでていない企業では、社内SEの将来性ないと言えるでしょう。経営状況がよくないと、「ITへの投資ができない」「リストラをされてしまう可能性がある」「市場への対応が遅い」などのデメリットが挙げられます。
経営状況が良くないと、人件費の削減に走るケースが多いのですが、社内SEは真っ先にリストラの対象になりやすいです。
過去には、大手企業が業績不振により、社内情報システム部門の3分の2に当たる従業員を大幅リストラしたケースもあります。
そのため、社内SEとして企業に参画するのであれば、まずは売上と利益をチェックしておくべきでしょう。上場企業であれば、「有価証券報告書」を確認することで売上と利益を把握することができます。
社内SEの扱いが雑な企業
企業によって社内SEの扱いは大きく異なります。
社内SEを重要な職種と捉えている企業もありますが、社内SEを人件費のかかるコストとして捉えている企業もあリます。
社内SEを人件費のかかるコストとして捉えているような企業では、下記のようなデメリットがあります。
- 自分の成果を適切に評価されない
- 自分の頑張りが給与に反映されない
- 立場が弱く発言力がない
このような企業に入らないためにも、社内SEに対してどのようなことも求めている企業なのかを確認しておくと良いでしょう。
将来性のある社内SEになるには
社内SEは将来性が高い職種ではありますが、市場で求められているのは「スキルのある社内SE」となります。そのため、社内SEであれば、誰でも需要が高く高年収を得られるわけではありません。
では、今後の社内SEにはどのようなスキルが求められていくのでしょうか。ここでは、将来性のある社内SEとなるために身につけておくべきスキルを3つ紹介していきます。
- ソフトウェア・ハードウェアに関する知識
- サーバー・インフラ・セキュリティに関する知識
- コミュニケーション能力
ソフトウェア・ハードウェアに関する知識
将来性のある社内SEに求められるスキル1つ目は「ソフトウェア・ハードウェアに関する知識」です。
ソフトウェアやハードウェアに関する知識は、社内システムの構造や仕様、設計の意味を理解するために必要になります。ソフトウェアやハードウェアに関する知識がなければ、システム改修や新たな開発要件に対応できなくなります。また、社内システムは企業によって、使われるものが異なります。
サーバー・インフラ・セキュリティに関する知識
将来性のある社内SEに求められるスキル2つ目は「サーバー・インフラ・セキュリティに関する知識」です。
サーバーやインフラに関する知識も社内SEには必要です。社内SEの業務には、サーバーの増強や社内ネットワークの構造変更などの業務を任せられることがあります。またサーバー機器、ネットワーク機器のリプレイスも社内SEが行うべき業務です。そのため、新たなネットワークインフラの構築をする際にも、サーバーのスペックを検討できるだけの十分な知識が必要になるでしょう。
コミュニケーション能力
将来性のある社内SEに求められるスキル3つ目は「コミュニケーション能力」です。
先ほども紹介したように、社内SEはITの知識や技術だけでなく、社員や関係者との円滑なコミュニケーションスキルも必要です。社員からのシステムの問い合わせなど、社内SEは社員と接する機会が多くあります。また経営層とも、ITシステムの相談や導入提案を求められることもあります。このような場面で、コミュニケーションスキルがあると物事が円滑に進みます。
フリーランスの社内SEには将来性があるのか?
現在会社員の社内SEとして活躍している方も、今後フリーランスとして活躍したいと考えている人もいるではないでしょうか。
現状社内SEという職種自体の将来性が高いことから、フリーランスの社内SEの将来性も非常に高いと言えるでしょう。
近年働き方改革が進んでおり、フリーランスを受け入れる企業が増えてきており、以前よりもフリーランスとして独立するハードルが下がってきております。したがって、需要の高い社内SEであれば、比較的簡単に案件を獲得することができるでしょう。
また、フリーランスとなることで会社員時代では得られなかった高年収を得られたり、比較的自由な働き方ができたりと、大きなメリットもあります。
現在会社員の社内SEとして働いているが、現状に不満があるという方はぜひフリーランスにチャレンジしてみてください。
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