テックビズのサービス「HRBIZ」の責任者を務める藤村さんは、人材系メガベンチャーで採用担当や採用マネージャーを経験したのち、日本たばこ産業(JT)のコーポレート人事としてタレントマネジメント・人材開発・組織開発などを歴任した“採用と人事のプロ”です。
これまで多くの採用の場に立ち会ったり、さまざまな人事に携わってきた藤村さんに、「顔採用の実態」について話を聞きました。
顔採用は採用の場で起こりうる?採用と人事のプロの見解とは
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ーー「顔採用」という言葉が現代にはありますが、バイト・就活・フリーランスの採用の場において本当に起こりうるものなのでしょうか?
藤村さん:いわゆる“造形の美醜”での顔採用は、ないと思っています。
一方で、表情や清潔感、画面越しから伝わる“人間性”が表出するという意味においての顔採用というのは、存在するのではないかなと思います。
顔の表情や、身振り手振りのようなノンバーバルは、非言語のコミュニケーションの最たるものだと感じています。前回のインタビューでもお話ししたヒューマンスキルに直結するようなものですよね。
たとえばスキルや人柄が同じようなフリーランスの方が二人並んだとき、最終的な決め手って「どちらの方と一緒に働きたいか」という部分だったりします。この際、明るい表情か・適度な相槌があるか・清潔感・Q&A時の顔つきなどは、コミュニケーション能力の担保として見られると思っています。
とくに、素直さや柔軟さを感じさせる表情や“笑顔で元気に挨拶ができること”は、面談の場において強力な武器になると考えています。逆説的に言えば、それとは反対の表情や対応をしてしまうと、見送りになってしまう確率も高くなる気がしていますね。
ーーなるほど。とはいえ、現代にはさまざまな面接・面談スタイルがあるので、“その環境下での見られ方”のような難しさもあると思います。その点についてはどのように見ていますか?
藤村さん:そうですね。今の時代でいうと、オンライン面談特有の難しさみたいなものもあると思っています。
たとえば画面上だと、相手の顔や表情などの視覚から得る情報の割合が非常に多いので、カメラで映ったときの画面全体の暗さや、無表情での対応などは、「チームになじめるかな」「テキスト以外のコミュニケーションは円滑にできるのかな」といった懸念を企業側に抱かせてしまう可能性があるので、注意が必要です。
オンラインという状況下においては、暗く見えるよりは明るいほうがよいですし、自然に笑顔でコミュニケーションできたほうが、その場においては印象が良いと思います。企業側に「ホスピタリティ(奉仕)が低いな…」と思われないよう、ぜひ点検していただきたいことの一つです。
顔採用は本当にないのか?表情や身振り手振り以外で起こりうる「顔採用」の正体
ーー採用側は、表情や身振り手振りなどもチェックしていることが分かりました。しかしなぜ、面談においてそれが重要視されるようになったのでしょうか?
藤村さん:表情や身振り手振りって、ある種、コミュニケーション能力の担保……という位置づけだと感じています。採用側からすれば、それを見てコミュニケーション能力の有無を判断したりすることもあると思っています。
あとは心理学でいえば、「ハロー効果」という認知バイアスに関する言葉があります。これは、ある対象を評価するとき、目立ちやすい特徴に引きずられて他の特徴も高く評価してしまうというものです。今回でいうなら、“外見の魅力に引きずられてスキルなども高く評価してしまう”のようなことですよね。
面談のような短い時間においては、“身なりが整っている=自己管理ができている”や、“ハキハキと明朗に受け答えしてくれるから仕事ができそう”といった“無意識の錯覚”が面接官の中に発生することがあり、実際のスキル以上に高く評価されることがあるともぜひ覚えておいていただきたいです。
ーーお話を聞いて、ますます相手からの“見え方”は重要だと思いました。ただ……それでもやはり、インターネットやSNSなどを見ると「顔採用があった・なかった」のような話はいまだにあったりします。その原因に、表情や身振り手振り以外の要素があるとするならば、それは何だと思いますか?
藤村さん:一つ思い当たるのが、「カルチャーフィット」という言葉です。これは“同じような性質を持った人がほしい”のような側面がある言葉だと思っています。
とくにスタートアップ企業や、デザインやクリエイティブ系の企業、若年層向けのサービス展開をしている企業だと、自社のカルチャーに合うかを重要視することがあります。要は、“自分たちと似た雰囲気を持っているか”をチェックするんですよね。
なのでたとえばですが、自社のカラーが強かったり、働いている人に特徴や傾向がある企業であれば、見た目の印象やファッションのセンスなどもカルチャーの一部と見なしていたりします。そこから外れると、「優秀だけどウチっぽくないね」のように見送りになる場合もあると思います。
ーーとても納得できる見解だと思いました。最後に、これから面接にいどむ方やフリーランスの方へ、採用の場や面談を成功に近づけるポイントをぜひ教えていただけますか?
藤村さん:基本は、“相手側の目線に立つ”というところなのかなと。
この面談の場が、評価をされる場なのか、アトラクトの場なのか。どういう職種や期待値で、企業側は自分のことを見極めようとしているのか……などといったところを察知して、自身の振る舞いを変容するのが大切だと思います。
自分自身の振る舞いがどうなのか、自分ではきちんと分かっていないこともあるので、オンラインの面談録画を見てみるのも良いかと。「こんな表情で話していたのか」といった気づきがあると思います。
“良い顔”というのは、採用の場においては、目鼻立ちの美しさのみを指すものではないと思います。表情など、ほかの人と接するときの顔は意識次第で改善ができると思うので、これから大切な面談にいどむ方は試しに点検をしてみるとよいかもしれませんね。
・顔採用は、基本的にはない。しかし、表情や清潔感、“人間性”などが採用に影響をすることはある
・よい表情や身振り手振りは非常に重要。採用側が抱く印象が変わる
・ただし、カルチャーフィットという面から、採用・不採用が決まる場合もある
顔採用=身だしなみ・清潔感とするならば、選考に大きな影響がある
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前段での藤村さんさんのコメントに“表情や清潔感、画面越しから伝わる“人間性”などにおいての顔採用というのは、存在するのではないか”とありましたが、実のところ清潔感や身だしなみは採用の場で非常に重要です。
たとえば2019年のPRTIMESの配信では、株式会社マンダムの調査を紹介していました。そこでは、9割以上の採用担当者が「”身だしなみから受ける印象”は選考に影響する」と回答したという調査結果が出ています。

※出典:「身だしなみは選考に影響」9割以上!面接で重要となるのは「礼儀」と「清潔感」 清潔感を感じ取るポイント1位は「髪型」 企業新卒採用担当者に聞いた!就活生の身だしなみと態度に関する調査<面接編> (株)マンダム
また、2018年の日本経済新聞では、“声や表情から性格や感情を分析するAI”を採用・人事評価・研修などで活用を目指し、ソフトバンクや東京海上日動火災保険ら8社が実証実験を始める……と報じられていました。
当時から年月が経ち、2026年となった現在、こうしたAIの活用に踏み切った企業が増えていても不思議ではありません。
このことから、以前から大切とされてきた面接の場での表情や身だしなみが、より重要なものになったと考えて間違いはなさそうです。
とはいえ、いくら気をつけていたとしても、「自分ではおかしなポイントになかなか気づけない」ことも珍しくはありません。
とくにフリーランスの方であれば、「表情や身だしなみをうまく整えきれなかったせいで悔しい思いをするのは嫌だ」と考える方は少なくないと思います。そんなときは、優秀なエージェントにキャリアの相談をし、自分を見つめ直してみるのはいかがでしょうか?
TECHBIZであれば、キャリアや案件の相談をすることができます。もし現在、自分の状況に少しでも不安があるのであれば、一人で悩まず思い切って相談をしてみてもいいかもしれません。
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