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ゼネラリストは時代遅れ?いらない?スペシャリストと比べて今後どうなるのか。「役に立たないかも」と不安になる前に

#学び

【記事概要】

5月を迎え、TECHBIZ MEDIAでは、フリーランスとして注目の職種について継続的に取り上げてきました。今や、次々に新しい職種が誕生し、その中には市場からの高いニーズを得て、独立しやすいものもあります。

一方で、中には「ゼネラリストの自分は市場から求められないのではないか」。そんな不安を感じたことのある人もいるのではないでしょうか。ジョブ型雇用の広がりとともに、スペシャリストが優遇される時代に、幅広い知識や経験を持つだけでは通用しないのではと感じる人が増えています。しかし、その不安の正体はスキル不足ではありません。自分の強みを言語化できていないことにあります。ゼネラリストとして積んできた経験は、今後も十分に武器になります。

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「ゼネラリストは時代遅れではないか」。そんな不安を感じたことはありませんか。ジョブ型雇用の広がりとともに、スペシャリストが優遇される時代に、幅広い知識や経験を持つだけでは通用しないのではと感じる人が増えています。

しかし、その不安の正体はスキル不足ではありません。自分の強みを言語化できていないことにあります。ゼネラリストとして積んできた経験は、今後も十分に武器になるでしょう。

ゼネラリスト「時代遅れ説」「不要論」を加速させたジョブ型雇用の拡大

ゼネラリスト「時代遅れ説」「不要論」を加速させたジョブ型雇用の拡大

「自分には、これといったスキルがない」。そんな言葉を、キャリアの相談の場でよく耳にします。

長年、日本企業では「メンバーシップ型雇用」と呼ばれる働き方が主流でした。入社後に職場を転々とし、営業も経理も企画も経験する。特定の専門性を深めるというよりも、会社全体を広く知ることが求められてきました。いわゆるゼネラリストは、この雇用システムが生み出した人材像といえます。

ところが近年、その前提が揺らいでいます。注目されているのが「ジョブ型雇用」です。担当する職務をあらかじめ明確に定め、そのスキルを持つ人を採用するという欧米型の働き方で、日本でも大企業を中心に導入が広がっています。ジェイ エイ シー リサーチの調査(2025年)によると、従業員1,000人以上の企業でのジョブ型雇用の導入率は36.0%に達し、前年から6.5ポイント増加しました(※1)。

この流れは、ゼネラリストにとって大きなプレッシャーになっています。「専門スキルで勝負する時代に、自分はどこで戦えばいいのか」。そういう問いを、自分に向ける人が増えているのです。

とはいえ、少し立ち止まって考えてみてください。ジョブ型雇用が広がったからといって、ゼネラリストとして積んできた経験の価値が消えるわけではありません。問題の本質は別のところにあります。次章では、その「不安の正体」を掘り下げていきます。

ゼネラリストの「時代遅れかも」「役に立たないかも」という不安の正体

では、ゼネラリストの不安の正体はどこにあるのでしょうか。スキルが低いから、でしょうか。必ずしもそうではないと思います。

わかりやすい例が、商社出身の人材です。商社パーソンは、複雑な利害関係を持つ関係者をまとめ、プロジェクトを前に進める力に長けています。社内の意見を調整し、取引先との交渉をまとめ、複雑な座組みをつくり上げる。どの業界・企業でも必ず発生する業務を、高い水準でこなせる人たちです。ビジネスの基礎スキルという観点では、むしろ優れた人材が多い

しかし、以前取材した業界トップのキャリアコンサルタントも「実際にはどの業界でも通用するポテンシャルがあるのに、転職時に自信をなくす商社出身者は多い」と話していました

理由はシンプルで、調整力や推進力は、成果物として表現しにくいからと言います。デザイナーであればポートフォリオがあります。エンジニアであればコードがあります。しかしゼネラリストが発揮してきた力は、プロジェクトのプロセスの中に埋め込まれていて、組織の外に持ち出した瞬間に見えなくなってしまいます。

一方で、同じような問題は、クリエイターにも広がっているように感じます。AIを使って文章やデザインを生成できる環境が広がる中、「何をつくったか」だけでなく「なぜそうしたのか」という判断の根拠を説明できるかどうかが、差別化のポイントになりつつあります。つまり、スキルそのものより、スキルを言語化できるかどうかが問われる場面が増えているのです。

ゼネラリストが感じている不安は、スキル不足のサインではありません。言語化の経験が少ないまま、キャリアを積んできた結果です。では、どうすればその言語化が身につくのでしょうか。

フリーランスという立場が、言語化を鍛える。「時代遅れかも」と悩む前に

フリーランスという立場が、言語化を鍛える。「時代遅れかも」と悩む前に

ゼネラリストの言語化力が育ちにくい理由は、じつは環境にあります。組織の中にいる限り、調整力や判断力は「空気」として機能します。成果が出ても、それが誰のどんな力によるものかは曖昧なまま処理されます。言語化しなくても、仕事は続くのです。

では、どうすればいいのか。いきなり独立を目指す必要はありません。まずは今の仕事と並行して、社外の小さなプロジェクトに参加してみることをおすすめします。副業でも、ボランティアでも、規模は問いません。大事なのは「今の会社以外の場所に出てみる」ことです。

環境が変わると、見えてくるものが変わります。商社にいると当たり前すぎて気づかなかった調整力も、異なる組織や人間関係の中では「この人がいると話がまとまる」という形で浮き彫りになります。自分では当然のことだと思っていたスキルや知識が、外の目線では明確な強みとして映ることは珍しくありません

社外のプロジェクトは、自分の言語化を鍛える実験の場でもあります。組織の看板がない分、「自分はこういう動き方ができる」と伝えなければ、動き始めることすらできません。その小さな経験の積み重ねが、自分に何ができるのかをクリアにしていきます。ゼネラリストとしての不安は、スキルを疑うことではなく、スキルを試す場所を変えることで、少しずつ解消されていくものかもしれません。

自分のスキルを言葉にするところから、始めてみませんか

社外のプロジェクトに飛び込んでみたいけれど、「自分に何が提供できるのかわからない」という方は少なくありません。ゼネラリストとしての経験が豊富であればあるほど、かえって言葉にしにくいと感じることもあるでしょう。

テックビズでは、フリーランスを目指す方や、副業・独立を検討している方のキャリア相談を受け付けています。これまで積み上げてきた経験や知識を棚卸しし、自分の強みをどう伝えるかを一緒に整理することができます。「自分には特別なスキルがない」と感じている方ほど、話してみると意外な強みが見つかることがあります

また、幅広い経験を持つフリーランスと協力関係を築きたい企業・チームの方も、ぜひテックビズにご相談ください。専門性だけでなく、調整力や推進力を持つ人材は、プロジェクト型の仕事において特に力を発揮します。一度きりのマッチングではなく、長期的に信頼できる関係づくりの場として、テックビズをご活用いただけます。

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鈴木光平

鈴木光平

10年にわたって、フリーライターとして活動。テックビズのライターとしても活動中。主にスタートアップ界隈を中心に起業家や投資家などを取材、記事の執筆などを行ってきました。貴重な話を聞いてきた経験から、少しでも役に立つ情報をお届けします。

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