フリーランスのアプリケーションエンジニアの働き方や年収、案件動向を知りたい!

近年、IT業界の人手不足によりIT人材の需要が高まっており、正社員でも雇用だけでなくフリーランスの活用も急務となっています。
働き手のエンジニア側にとっては、チャンスが大きくなったといえるでしょう。

現在、アプリケーションエンジニアとして働いている方や、これからアプリケーションエンジニアを目指したいという方も、将来的にはフリーランスで自由に働きたいと考えているのではないでしょうか。

ただ、これまでフリーランスとして働いたことがない場合、「フリーランスは会社員と具体的に何が違うのか」「どのように会社員からフリーランスになればいいのか」などイメージしにくい人も中にはいるでしょう。

そこで、今回は「フリーランスのアプリケーションエンジニアの案件や年収」から「メリット・デメリット」「案件を獲得する方法」などについて解説していきます。

会社員の働き方が性に合わない、フリーランスになって自由に働きたい、と考えているアプリケーションエンジニアの方はこの記事を最後まで読んで、是非とも参考にしてください。

  • アプリケーションエンジニアの年収や働き方
  • フリーランスのアプリケーションエンジニアのメリット
  • フリーランスのアプリケーションエンジニアのデメリット
  • フリーランスのアプリケーションエンジニアになるために必要なスキル
  • フリーランスのアプリケーションエンジニアの案件獲得方法

これからフリーランスのアプリケーションエンジニアとして独立をしたいと考えている人は「【決定版】フリーランスになるには?必要な手続きや準備や「【6ステップ】フリーランスエンジニアになるには?」をぜひ読んでみてください。

フリーランスのアプリケーションエンジニアになる前に準備しておくことや必要なスキルから、独立した後の成功の秘訣や案件獲得方法についてまで、独立前に知っておくべきことの全てをまとめてあるので、ぜひ参考にしてみてください。

フリーランスのアプリケーションエンジニアの年収や案件の動向

これからフリーランスのアプリケーションエンジニアになりたいという方は、どのような案件に関われて、どのような働き方で、どれくらい稼げて、将来性や需要は高いのか気になりますよね。

そこで、この章ではフリーランスのアプリケーションエンジニアの実情について解説していきます。

アプリケーションエンジニアが関われる案件

フリーランスのアプリケーションエンジニアが関われる案件は、メインの業務としてはWebアプリケーションやの設計・開発・テスト・実装・保守メンテナンスなど、一連の流れに関わります。

上流工程はシステムエンジニアが担当することも多く、ヒアリングをおこないクライアントが求めているアプリケーションの要件定義を明確にし、仕様書を作成してアプリケーションの設計をおこないます。設計後の下流工程である開発業務を、アプリケーションエンジニアが担当する流れが多いです。

アプリケーションエンジニアとしてより上流から担当したい場合には、自身でスケジュール管理をおこなうPMのような立ち位置の案件もあります。案件の最適なコスト管理、チームマネジメントなどの経験をつけておくことをおすすめします。

単価や年収

フリーランスのアプリケーションエンジニアは、どのくらい稼げるのではしょうか。

記事執筆時点のレバテックフリーランスによるデータでは、フリーランスアプリケーションエンジニアの平均単価は77万円で、年収にすると924万円となります。

会社員のアプリケーションエンジニアの平均年収(求人ボックスより)は644万円となっており、月収で換算すると約54万円となります。フリーランスアプリケーションエンジニアとは、月収で23万ほど差があることがわかります。

レバテックフリーランスによる単価相場としては、80万円台が最も多く、次に70万円台、その次に60万円台の案件が多くフリーランスでも十分に稼ぐことができます。

需要や将来性

フリーランスアプリケーションエンジニアは、「モバイルアプリケーションの需要増加」「デジタルトランスフォーメーションの推進」「IoTやAI・ブロックチェーンの需要増加」「クラウドサービスの需要増加」などの理由から、需要が高く将来性がある職種と言えます。

スマートフォンの普及により、モバイルアプリケーションの需要が増加しています。とくに、オンラインショッピングやエンターテイメントなどの分野において、モバイルアプリケーションを活用したサービス提供が一般的になっています。このため、モバイルアプリケーションの開発や改修に携わるアプリケーションエンジニアの需要が高まることが予想されます。

企業のデジタルトランスフォーメーション推進に伴い、アプリケーションエンジニアの需要が増加すると予想されます。理由としては、デジタル技術を活用した業務プロセス改善や顧客サービスの向上をおこなうケースも多く、企業はアプリケーションエンジニアによる新しいアプリケーションの開発や既存アプリケーションの改修を進めることが多くなるでしょう。

IoTやAI・ブロックチェーンなどの技術進化による需要増加が増加しています。IoTやAI、ブロックチェーンなどの新しい技術が登場する中で、アプリケーションエンジニアの需要も増加すると予想されるでしょう。これらの技術を活用したアプリケーションの開発や既存アプリケーションへの組み込みなどが求められるようになります。

クラウドサービスの普及による需要増加に伴い、アプリケーションのクラウド化が進んでいます。クラウドサービスプロバイダーが提供するAPIやツールを利用して、アプリケーションを開発・実装するクラウドアプリケーションエンジニアの需要が増加すると予想されます。

働き方

アプリケーションエンジニアには、常駐型とリモート型の2種類の働き方が選択できます。

どちらの案件が多いか、レバテックフリーランスの案件検索で確認したところ、全体案件が1937件ある中でリモートワーク可能な案件は550件と総数に対して28%程度の含有率になります。

アプリケーションエンジニアの案件全体から見ると、リモートワーク案件は多くないですが、案件を選べばリモートワークも可能になるため働き方の自由度も高いと言えるでしょう。

フリーランスのアプリケーションエンジニアになるメリット4選

アプリケーションエンジニアがフリーランスになるにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

ここでは、フリーランスのアプリケーションエンジニアになるメリット4選について解説していきます。

  • 短期的に収入を上げられる
  • 時間に縛られず柔軟に働ける
  • 場所に縛られず柔軟に働ける
  • 自分のやりたい案件を選べる

短期的に収入を上げられる

アプリケーションエンジニアが、会社員からフリーランスになると、自分の努力次第で短期的に収入を上げることができるというメリットがあります。

先ほども紹介したように、フリーランスのアプリケーションエンジニアの平均月収は約77万円(レバテックフリーランスより)で、会社員の平均月収は約54万円(求人ボックスより)よりも約23万円ほど高いです。中には月収100万円以上の高単価案件も他の言語と比較的多くあり、年収1000万円も目指せる言語となっています。

会社員の場合、年収を大きく上げるためには、社内で実績を積んで時間をかけて昇給や昇格を目指すことになるため、短期的に大きく年収を上げることは難しいケースが多いです。それに比べてフリーランスの場合、自分のスキルや実績があれば高単価案件を獲得することができます。もちろん、高単価案件は実績や経験年数など問われるため簡単ではありませんが、レバテックフリーランスの案件を見てみると80万円以上の高単価案件でも3~5年程度の開発経験があれば狙えますし、案件によっては100万円を超えるものも存在しています。

時間に縛られず柔軟に働ける

アプリケーションエンジニアがフリーランスになれば、時間に縛られない柔軟な働き方を実現できます。

会社員の場合、基本的に週5勤務になりますが、フリーランスのアプリケーションエンジニアは、週2~週4案件など自ら選択できます。逆にもっと稼ぐために働きたければ、複数案件を受託するなどの選択肢もあるでしょう。週5案件以外の選択肢を取ることができれば、他の言語を学習したり、資格取得を目指したり将来につながる投資に時間を回すことが可能になります。

また、基準時間は決まっていても、会社員のように標準労働時間などの規定はなく、例えば朝が弱い夜型の方であっても自身の働きたい時間に働くことができるため、会社員として毎日同じ時間に出社しないといけない環境が苦手な方は非常に働きやすくなるでしょう。

場所に縛られず柔軟に働ける

アプリケーションエンジニアがフリーランスになれば、リモートワークなど働く場所にとらわれない比較的自由な働き方を選択することができます。

前述したように、アプリケーションエンジニアはリモートワークが比較的多いため、自分の好きな場所で働くことができる可能性が高くなります。自宅やコワーキングスペース、カフェなど自分に合った環境で働くことができるため、毎日同じオフィスで働くのが息苦しい方にとっては、環境を変えることで気持ちの切り替えができ、仕事の生産性を上げることに繋がるでしょう。

また、通勤時の満員電車に乗る必要がなくなるので、無駄なストレスや疲労を感じることがなく働けますし、通勤で時間を無駄にする必要がなくなるでしょう。完全リモート案件であれば、オフィスに近い家を探す努力も不必要なため、自身の気に入ったエリアに住みたい方にもおすすめです。

自分のやりたい案件を選べる

アプリケーションエンジニアがフリーランスなれば、案件を自分で選ぶことができます。

会社員の場合、自分がやりたい軸で案件を選ぶことは基本的にできません。時には苦手な仕事を任され評価が下がってしまうことや、興味のない案件に関わりモチベーションが維持できないこともあります。

フリーランスになれば自分で案件を獲得するため、希望の条件や合った仕事だけを選択することもでき、得意なジャンルの仕事や興味がある仕事に集中することもできます。

自分のやりたい仕事だけを選択することができれば、モチベーションの維持や、理想のキャリアプランを実現することも可能です。

フリーランスのアプリケーションエンジニアになるデメリット3選

アプリケーションエンジニアがフリーランスになるには、メリットだけではなく、もちろんデメリットも存在します。

ここでは、アプリケーションエンジニアがフリーランスになるデメリット3選について解説していきます。

  • 事務処理を自分で対応しなければいけない
  • 収入が不安定になる
  • 自己成長の機会が少ない

事務処理を自分で対応しなければいけない

アプリケーションエンジニアがフリーランスになると、事務処理を自分で対応しなければいけないというデメリットがあります。

会社員の場合、会社側が多くの手続きを代行してくれているため、税金の知識がほとんどなくても問題ありません。
フリーランスになるとそういった手続きを自身で対応しなければいけないため税金の知識は必須になりますし、毎年対応をしなければいけません。

税理士などに相談すれば、税務周りの助言を受けることができますが相談料など費用は掛かります。
また、フリーランスの場合、会社が半分負担してくれていた保険料や年金などの支払い額も増えてしまいます。

ただ、税金の知識さえ身につけてしまえば、効率的な節税方法も身につくので、会社員の時に比べて税金を抑えることができる可能性もあります。

収入が不安定になる可能性がある

アプリケーシエンジニアがフリーランスになると、収入が不安定になる可能性があります。

正社員の場合、毎月の給料が固定で決まっており、解雇されることは基本的にありません。会社にもよりますが長く勤めていれば、給料は昇給されていったり、会社の業績によってボーナスなども支給されます。

それに比べてフリーランスの場合、同じ会社の案件を継続的に受けられる保証はありませんし、病気やけがなどで働けなくなった際の保証はありません。契約先の会社で報酬をアップすることの難易度も、会社に比べて非常に高くなります。

もちろん、自身の営業活動や既存案件の働き次第で報酬額を上げることや継続的な案件受注もできますが、将来的な保証はないためどうしても不安は拭えないでしょう。フリーランスとして収入を安定させるためには、既存クライアントからの信頼を獲得して長期契約を結ぶことで収入が安定していきますし、複数のクライアントと仕事をすることで、1つの案件がなくなっても収入が大きく変動することがなくなります。

自己成長の機会が少ない

アプリケーションエンジニアがフリーランスになると、自己成長の機会が少ないというデメリットがあります。

会社員の場合、自己成長の機会が多く与えられます。例えば、会社がスキルアップのために研修や育成をしてくれたり、未経験の新たなジャンルを担当させてもらえたり、社内のナレッジや仕組みを共有してもらえたり、多くの機会が与えてもらえます。

フリーランスになると、自己成長の機会というよりは、自分のスキルを企業に提供する側になります。基本的にできない仕事は案件獲得ができませんし、部分的に対応したことのない業務があっても自分で解決しなければいけません。当然、フリーランス向けに企業側が研修をおこなってくれるケースはほとんどありません。

もちろん、さまざまな困難を乗り越えるために自信で学習したり、案件による経験を積むことで、成長することはできます。ただ、待っていても会社が成長の機会は提供してくれないため、主体性が必要になります。研修や教育を受けて成長していきたいと考えている方には非常に難しい環境でしょう。

とはいえ、上司や先輩がいないことで、指示されたり管理されることもなく、人間関係のストレスなども大きく軽減はされるという見方もできます。フリーランスでも、人脈を広げていけば、困った時に相談できる相手は見つかるので、積極的に人脈構築をすることをおすすめします。

フリーランスのアプリケーションエンジニアになるために必要なスキル

アプリケーションエンジニアがフリーランスになるには、どのような経験やスキルが必要になってくるのでしょうか。

ここでは、フリーランスのアプリケーションエンジニアになるために必要なスキルや経験を4つ紹介していきます。

  • アプリケーションの設計・開発スキル
  • プログラミングスキル
  • データベースに関するスキル
  • コミュニケーションスキル

アプリケーションの設計・開発スキル

アプリケーションエンジニアとしてフリーランスになるうえで、アプリケーションの設計・開発スキルが問われます

アプリケーションエンジニアは、アプリケーションの設計や開発スキルが求められます。顧客の要望をヒアリングして、設計段階から開発・テスト・運用まで一連のプロセスをスムーズに進めることが必要です。

正社員のアプリケーションエンジニアでは経験の浅い場合、設計など上流工程を任せてもらえるケースは少なく、最初は下流工程の業務からスタートすることが多いです。設計にかかわったことがない状態でフリーランスを目指すと、比較的低めの単価感の案件からスタートすることになります。できればフリーランスに転向する際は、設計まで経験していくとよいでしょう。

プログラミングスキル

アプリケーションエンジニアとしてフリーランスになるうえで、プログラミングスキルが必要になります

アプリケーションエンジニアにとってプログラミングスキルは基本中の基本です。フリーランスとなる場合、さまざまなプロジェクトに携わることになるため、複数のプログラミング言語に対する熟練度が必要となります。また、新しい技術やフレームワークにも柔軟に対応できるスキルが求められるでしょう。

スマホアプリに関する案件を担当したいのであれば、Android案件はJavaやKotlinを、iOSならSwiftなど開発環境にあわせて習得しましょう。業務系アプリでは、JavaやC・C#などがおすすめです。Web系アプリでは、HTML・CSS・JavaScript・Java・Ruby・PHPなどもおすすめになります。

データベースに関するスキル

アプリケーションエンジニアとしてフリーランスになるうえで、データベースに関するスキルが必要になります

理由としては、アプリケーションはデータベースを利用してデータを管理する必要があるためです。データベースの設計や構築・最適化・セキュリティに関する知識が必要になります。アプリケーションエンジニアとして市場価値を高めていきたいのであれば、データベースも扱えるようになりましょう。

コミュニケーションスキル

アプリケーションエンジニアとしてフリーランスになるうえで、コミュニケーションスキルが必要になります

理由としては、アプリケーションエンジニアはクライアントに対するヒアリングをおこないながら進める必要があるため、コミュニケーション能力が必要になります。また、案件も大規模なものも少なくないため、1人ではなく数人でプロジェクトを進めていきます。その中で、開発メンバーとコミュニケーションをとりながら案件をすすめたりするケースが多く、コミュニケーションを円滑に取りながら進めるスキル必要になるでしょう。

また、より市場価値を高めたいのであれば、PMのような立ち位置でプロジェクトを管理し、周囲のメンバーをマネジメントできるようになるとよいです。

フリーランスのアプリケーションエンジニアが優良案件を獲得する方法

アプリケーションエンジニアがフリーランスを目指すうえで営業活動は自身で取り組まなければいけません。
営業経験がなく、どのように案件を獲得していけばいいかわからない方のために、案件の獲得方法を紹介します。

案件の獲得方法は様々で、主に5つほどあります。

  • フリーランスエージェントの活用
  • クラウドソーシング
  • 直営業
  • 知り合いからの紹介
  • 前職から獲得

案件の獲得方法に正解はなく、自分に合った方法を選んでいくべきですが、おすすめとしてはフリーランスエージェントの活用になります。

フリーランスエージェントは、フリーランスに向け案件を紹介し、案件獲得のサポートをするサービスになります。さらに、企業とフリーランスの間に入り単価の交渉までおこなってくれます。

フリーランスのアプリケーションエンジニアとして独立したばかりでは、どのような案件にあるのか、どのような案件を獲得できるのかがわからないという人も少なくないでしょう。事前に案件を紹介してもらえ、自分にマッチした案件を獲得できるエージェントの活用をすることで、最初の案件獲得の大きな近道となります。

また、直契約では、企業によって未払いなどが発生してしまう可能性があります。エージェントを活用すれば、報酬の支払いはエージェントからもらえるため、未払いの心配もなく安心して業務に集中をすることができます。

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テックビズでは、「フリーランスエンジニアになりたい」「フリーランスエンジニアに今のスキルでなれるのか」「実際に案件を紹介してほしい」などのお悩みに対してキャリア面談を行なっております。

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