会社員で終身雇用が当たり前の時代が終わり、フリーランスという働き方も日本で浸透してきています。
JavaScriptエンジニアにおいても同様のことが言えるでしょう。現在、会社員のJavaScriptエンジニアとして活動されている方も、フリーランスという働き方に興味を持っている方も少なくないでしょう。
ただ、フリーランスと言われても、具体的に何が会社員と違って、どのように会社員からフリーランスになればいいのかイメージしにくい人も中にはいるでしょう。
そこで、今回は「フリーランスのJavaScriptエンジニアの案件や年収」から「メリット・デメリット」「案件を獲得する方法」などについて解説していきます。
・JavaScriptエンジニアの年収や働き方
・フリーランスのJavaScriptエンジニアのメリット
・フリーランスのJavaScriptエンジニアのデメリット
・フリーランスのJavaScriptエンジニアになるために必要なスキル
・フリーランスのJavaScriptエンジニアの案件獲得方法
フリーランスのJavaScriptエンジニアの年収や案件の動向
これからフリーランスのJavaScriptエンジニアになりたいという方は、どんな働き方で、どのくらい稼げて、どのような案件を獲得できるのか気になりますよね。
そこで、ここではフリーランスのJavaScriptエンジニアの実情について解説していきます。
JavaScriptエンジニアが関われる案件
フリーランスのJavaScriptエンジニアが関われる案件の代表例として、Webサービスの開発が挙げられます。
JavaScriptは動的なWebサイトを作成するために必要な言語で、Webサイトを作るうえでは必須と言えるでしょう。
また、スクレイピングやチャットボット、問い合わせフォームの入力チェックなどかなり幅広い範囲で利用されている言語です。
JavaScriptは学習難易度も低く、初心者でも比較的覚えやすい言語だと言われておりますし、活躍できる幅も広いためフリーランスにもおすすめの言語となっています。
単価や年収
フリーランスのJavaScriptエンジニアは、どのくらい稼げるのでしょうか。
記事執筆時点のレバテックフリーランスによるデータでは、フリーランスJavaScriptエンジニアの平均単価は約72万円で、年収にすると約864万円となります。
会社員のJavaScriptエンジニアの平均月収(求人ボックスより)は約47万円となっており、フリーランスJavaScriptエンジニアとは、25万ほど差があることがわかります。
レバテックフリーランスによる単価相場としては、70万円台が最も多く、次に80万円台、その次に60万円台の案件が多くフリーランスでも十分に稼ぐことができます。
需要や将来性
フリーランスJavaScriptエンジニアは、需要が高く将来性がある職種と言えます。
理由としては、JavaScriptはWebサービスのフロント開発において圧倒的なシェアを誇り、世界的にも利用されているからです。また、PHP、Ruby、Javaなどのサーバーサイドの言語とは異なり、JavaScriptに代替しシェアを分けるような言語は出てきておりません。
また、活用の幅や汎用性も高く、案件数も非常に多いです。記事執筆時点のレバテックフリーランスではJavaScript案件は6438件掲載されていました。Javaが9002件、PHPが5728件、Rubyが2230件、Pythonが2818件と他の主要言語と比較しても多くの案件が掲載されていることが分かります。
働き方
JavaScriptエンジニアには、常駐型とリモート型の2種類の働き方が選択できます。
どちらの案件が多いか、レバテックフリーランスの案件検索で確認したところ、全体案件が6438件ある中でリモートワーク可能な案件は2564件と総数に対して40%程度の含有率になります。
リモートワーク案件も近年増えてはきているものの、JavaScriptエンジニアの案件全体から見ると、常駐案件の方が多い傾向にあるでしょう。
フリーランスのJavaScriptエンジニアになるメリット4選
JavaScriptエンジニアがフリーランスになるにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、フリーランスのJavaScriptエンジニアになるメリット4選について解説していきます。
昇給制度に左右されず収入を上げることができる
自由なライフスタイルを実現できる
満員電車から解放される
自分のやりたい仕事を選ぶことができる
昇給制度に左右されず収入を上げることができる
JavaScriptエンジニアが、会社員からフリーランスになると、収入を大きく上げることができるというメリットがあります。
先ほども紹介したように、フリーランスのJavaScriptエンジニアの平均月収は約72万円(レバテックフリーランスより)で、会社員の平均月収は約47万円(求人ボックスより)よりも約25万円ほど高いです。中には月収100万円以上の高単価案件もあり、年収1000万円も目指せない夢ではありません。
会社員の場合、年収を大きく上げるためには、ある程度時間と実績を積んで昇給や昇格を目指す必要があり、一度の昇給で大きく年収を上げることは難しいです。フリーランスの場合、会社都合の昇給と昇格は関係なく、自分のスキルや働き次第で年収を変動させていくことができ、比較的短時間で年収を上げていくことができます。
自由なライフスタイルを実現できる
JavaScriptエンジニアがフリーランスになれば、自由なライフスタイルを実現できます。
会社員の場合には、週5勤務が当たり前ですが、フリーランスのJavaScriptエンジニアは、週2〜週4案件など自ら選択できます。
週5案件以外の選択肢を取ることができれば、プライベートや自己研鑽に時間を回すことができたり、資格取得など将来につながる時間の投資ができます。
また、週2〜週3の案件を獲得すれば、時間に余裕ができるため、他の案件を受注することもでき、数社の案件に携わるという働き方も実現できます。
働く場所にとらわれない
JavaScriptエンジニアがフリーランスになれば、働く場所にとらわれない比較的自由な働き方を実現することができます。
リモートワークが比較的多いJavaScriptエンジニアでは、自分の好きな場所で働くことができるので、自宅やコワーキングスペース、カフェなどお気に入りの場所で働くことができるでしょう。
そのため、通勤時の満員電車に乗る必要がなくなるので、無駄なストレスや疲労を感じることがなく働けますし、通勤で時間を無駄にする必要がなくなるでしょう。
案件を自分で選ぶことができる
JavaScriptエンジニアがフリーランスなれば、案件を自分で選ぶことができます。
会社員の場合、自分のやりたい仕事以外の仕事も任されることもあり、時には自分自身の苦手な仕事を任されストレスフルになってしまったり、ミスを連発して評価が下がったりすることもあります。
フリーランスになれば自分から案件を獲得しにいくので、自分の条件や合った仕事だけを選択することができ、得意なジャンルの仕事や興味がある仕事だけに集中することもできます。
自分のやりたい仕事だけを選択することができれば、仕事をより楽しむことができ充実感も増しますし、自分の理想のキャリアプランを最短で実現していくことができるでしょう。
フリーランスのJavaScriptエンジニアになるデメリット3選
フリーランスがJavaScriptエンジニアになるには、メリットだけではなく、もちろんデメリットも存在します。
ここでは、フリーランスがJavaScriptエンジニアになるデメリット3選について解説していきます。
税務処理を自分でする必要がある
収入が不安定になる
困った時に誰かに頼ることができない
税務処理を自分でする必要がある
JavaScriptエンジニアがフリーランスになると、税務処理を自分で行う必要があるというデメリットがあります。
フリーランスは、自分で確定申告や税金を納める必要があります。
会社員では会社側がやってくれていたことなので、税金の知識がほとんどなくても生活できますが、フリーランスになると税金の知識は必須になるので、仕事以外にも気にすることが増えてしまいます。
税理士へ相談すれば、税務周りの助言を受けることができますが相談料など費用は掛かります。また、フリーランスの場合、会社が半分負担してくれていた保険料や年金などの支払い額も増えてしまう傾向があります。
ただ、税金の知識さえ身につけてしまえば、効率的な節税方法も身につくので、会社員の時に比べて税金を抑えることができる可能性もあります。
収入が不安定になる
JavaScriptエンジニアがフリーランスになると、収入が不安定になってしまう可能性があります。
会社員では、毎月に収入が決められていて、毎月同じ給料を得ることができますが、フリーランスは毎月の収入が約束されておらず、自分の働き次第で収入が大きく変わってしまいます。
逆にいうと、自分の働き次第で大きく年収を上げることができるとは言えますが、毎月の収入が大きく変わってしまっては、来月はどのくらい稼げるのかなと不安になってしまうでしょう。
ただ、フリーランスにも収入を安定させる方法はあり、継続案件を獲得することや長期契約を結ぶことで収入が安定していきますし、複数のクライアントと仕事をすることで、1つの案件がなくなっても収入が大きく変動することがなくなります。
困った時に誰かに頼ることができない
JavaScriptエンジニアがフリーランスになると、困った時に誰かに助けを求めにくいというデメリットがあります。
会社員とは違い、フリーランスには上司や先輩がいません。そのため、何か困った時に相談する相手や頼ることができる相手がいなくなり、もしトラブルに巻き込まれた時には自分で解決をしていく必要があります。
ただ、上司や先輩がいないことで、指示されたり管理されることもなく、人間関係のストレスなども大きく軽減はされるという見方もできます。
フリーランスでも、人脈を広げていけば、困った時に相談できる相手は見つかるので、積極的に人脈構築をすることをおすすめします。
フリーランスのJavaScriptエンジニアになるために必要なスキル
JavaScriptエンジニアがフリーランスになるには、どのような経験やスキルが必要になってくるのでしょうか。
ここでは、フリーランスのJavaScriptエンジニアになるための必要なスキルや経験3選について解説していきます。
JavaScriptやHTML/CSSに関する専門知識
サーバーサイドの知識や経験
UI/UXに関する知識とスキル
JavaScriptやHTML/CSSに関する専門知識
まずJavaScriptエンジニアとしてフリーランスを目指すならば、JavaScriptやHTML/CSSに関する専門知識を積んでいく必要があります。
当然、JavaScriptについては覚える必要がありますが、その他HTML/CSSについても必ず学んでおきましょう。理由としては、JavaScriptでWebサービスを開発する際は単体で使用するのではなく、必ずHTML/CSSを組み合わせて開発を行うからです。
サーバーサイドの知識や経験
次に、JavaScriptエンジニアとしてフリーランスを目指すならば、サーバーサイドの知識や経験を積みましょう。
JavaScriptは主にフロントエンドで活用される言語ですが、当然Webサービスの開発においてはサーバーサイドの開発も必須になります。そういった点から、サーバーサイドの知見がないと思ったように開発が進まないことや、サーバーサイドの知見があれば案件を幅広く担当できることから、案件も獲得しやすくなりますし、高単価案件も目指すことができます。
UI/UXに関する知識とスキル
フリーランスのJavaScriptエンジニアには、UI/UXの知識も必要になります。
Webサービスのフロントエンド開発に関わる、JavaScriptエンジニアにはUI/UXの知識とスキルが求められます。むしろ、JavaScriptエンジニアにとって、最もわかりやすい差別化ポイントはUI/UX設計力と言っても過言ではないでしょう。
なお、UIとはユーザーインターフェイスの略で、デザインやフォントなどユーザーの視覚情報に関する情報のことを指します。UXはユーザーエクスペリエンスの略で、読み込み速度や導線設計などユーザーがサイトを利用した際の体験を指します。
フリーランスのJavaScriptエンジニアが優良案件を獲得する方法
JavaScriptエンジニアがフリーランスになったら、どのように案件を獲得していけばいいのでしょうか。
案件の獲得方法は、様々で主に5つほどあります。
フリーランスエージェントの活用
クラウドソーシング
直営業
知り合いからの紹介
前職から獲得
案件の獲得方法に正解はなく、自分に合った方法を選んでいくべきですが、おすすめとしてはフリーランスエージェントの活用になります。
フリーランスエージェントは、フリーランスに向け案件を紹介し、案件獲得のサポートをするサービスになります。さらに、企業とフリーランスの間に入り単価の交渉まで行ってくれます。
フリーランスのJavaScriptエンジニアとして独立したばかりでは、どのような案件にあるのか、どのような案件を獲得できるのかがわからないと言う人も少なくないので、案件を見れて自分にマッチした案件を獲得できるエージェントの活用をすることで、最初の案件獲得の大きな近道となります。
また、直契約では企業によっては未払いなどが発生してしまう可能性がありますが、エージェントを活用すれば、報酬の支払いはエージェントからになるので、未払いの心配もなく安心して仕事に集中をすることができます。
フリーランスのJavaScriptエンジニアが高年収を目指すには?
JavaScriptエンジニアがフリーランスとして独立をした後には、どのように高年収を目指していけばいいのでしょうか。
ここでは、フリーランスのJavaScriptエンジニアが高年収を目指す方法2選について解説していきます。
上流工程やプロジェクトマネジメントの経験を積む
その他の言語やバックエンドなど関わる領域を広げる
上流工程やプロジェクトマネジメントの経験を積む
フリーランスのJavaScriptエンジニアが高年収を目指す方法として、「上流工程やプロジェクトマネジメントの経験を積む」という観点があります。
上流工程に関わることで、担当できる範囲の幅が広がるため、案件も獲得しやすくもらえる報酬も上がっていきます。
上流工程の案件獲得を目指すならば要件分析や与件定義、設計書の作成スキルが求められます。また、クライアントの業界知識やビジネスサイドの知見も十分につけていく必要があります。
また、プロジェクトマネジメント(PM)ができるようになれば、高額案件の獲得を目指せます。実際に、フリーランススタートによるとPMの最高単価は210万円と高額案件も存在し、単価100万円以上の案件も多数存在しています。
その他の言語やバックエンドなど関わる領域を広げる
フリーランスのJavaScriptエンジニアが年収を上げていく方法として、「その他の言語やバックエンドの知識も身につける」という方法があります。
JavaScriptエンジニアと親和性の高い、バックエンドの知識も身につけていくことで、フロントエンドエンジニアの案件と合わせてバックエンドの案件も獲得することができ、1案件で多くの収入を得ることができます。なお、バックエンドの知識を身につけるうえで、JavaやPHP、Rubyなどのプログラミング言語を覚えておくとよいでしょう。
また、WebアプリやWebサイトの開発案件では、フロントエンドとバックエンドどちらの知識もあれば、上流工程としての案件に参画もしやすくなり、年収を向上させやすくなります。
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