IT業界はブラック企業ばかりって本当?見極め方や特徴について解説!

IT企業にはブラック企業が多いというイメージを持っている人が一定数います。確かに、労働環境が整っていないような企業も中には存在します。ただ、企業によりけりでIT企業にもホワイトな企業は多数存在しています。

そのため、IT業界で、転職やフリーランスになるにはどのような企業なのかを見極める力が重要になります。

そこで、今回の記事では「ブラックなIT企業の特徴」から「ホワイトなIT企業の特徴」「ブラックなIT企業を見極める方法」について解説していきます。

  • IT業界はブラック企業が多いは本当なのか
  • ブラックと言われるIT企業の特徴
  • ホワイトなIT企業の特徴
  • ブラックなIT企業を見極める方法
  • ブラックなIT企業から抜け出すには

「IT企業にブラック企業が多い」は本当なのか?

「IT企業」と調べると「ブラック」や「やめとけ」という検索を目にしたことがあるのではないでしょうか。IT企業はブラック企業が多いと噂されておりますが、本当なのでしょうか。ここでは、IT企業の現状について解説していきます。

長時間労働を強いられる企業もある

IT企業には実際に「残業時間が長く、長時間労働を強いられる企業」、いわゆるブラック企業が存在します。あながち世間の噂は間違ってはいないとも言えるでしょう。

エンジニアは様々な業界や企業で不足しており、会社の利益のために無茶な労働を強いられてしまう可能性もあります。ただ、労働環境は企業によりけりであり、ブラックな企業ばかりではなく、ホワイト企業も多く存在します。

IT企業に入る場合には、ブラックな企業とホワイト企業なのかを見極める必要はあるでしょう。

ホワイトなIT企業もある

先ほど紹介したブラックなIT企業も存在しますが、ホワイトなIT企業も多く存在します。

ホワイトなIT企業では、エンジニアがオーバーワークにならないように、労働時間やワークバランスに気を使ってくれ、安心して働くことができるでしょう。

ただ、大手企業や名の知れは企業であれば、ワークバランスが整っているという訳ではありません。そのため、本当にホワイト企業なのかを見極めていく必要はあるでしょう。

ブラックと言われるIT企業の特徴5つ

ブラックと言われるようなIT企業に入らないためにも、どのようなIT企業がブラックと言われるのかを知っておくといいでしょう。また、いま自分が勤務している企業が、ブラックと言われる特徴に当てはまらないかを確認しておくこともいいでしょう。そこで、ここではブラックと言われるIT企業の特徴5つを紹介していきます。

  • 残業時間が多く、労働時間が長い
  • 労働時間に見合った給料が得られない
  • スキルアップができない
  • 評価制度が明確でなく昇給できない
  • 多重請負構造の孫請け

残業時間が多く、労働時間が長い

残業時間が多く、労働時間が長くなってしまいライフワークバランスを十分に考慮されていないIT企業は、ブラックの可能性があります。

IT業界は急成長をしている一方で、深刻なエンジニア不足に陥っています。したがって、人手不足が深刻な企業では会社の利益を求めて、エンジニアに過度な労働をさせてしまうことがあります。「IT企業の8.5%が80時間を超える残業を従業に強制している」とも言われており、企業によっては長時間労働を強制されてしまう可能性があるでしょう。

長時間労働を続けていると、プライベートとの両立をはかれないだけでなく、体調を崩してしまい働けなくなってしまう可能性もあります。

労働時間に見合った給料が得られない

ブラックIT企業では、上記のような残業時間を強制され、長時間労働をしなくてはならない一方で、労働時間に見合った給料が得られない可能性があります。

労働時間も長く、給料が少ないという状態では長く勤務することは厳しくなり、平均勤続年数が短くなってしまう傾向にあります。そのため、安い給料で常に求人を募集し、人がいなくなったらまた採用するという傾向にあるでしょう。

スキルアップができない

ブラックなIT企業では、勤続年数が短く教育に時間を取りません、人がいなくなれば新しく採用するという傾向にあることが原因と考えられるでしょう。

そのようなブラックIT企業では、実際にスキルアップに繋がるような仕事を任されず、雑務のような仕事や開発に全く関係ないような仕事をさせられるなんてことがあります。

そのため、スキルが身につかないことから、経験を生かしてキャリアアップをするということが難しくなってしまうでしょう。

評価制度が明確でなく昇給できない

ブラックIT企業には、評価制度が明確でなく昇給をすることができないなんてことがあります。ブラックIT企業では、勤続年数が短く、人がいなくなれば新しい人を採用するとう傾向にあるため、「エンジニアの給料をあげよう」「評価をしよう」という考えを持たない可能性があります。

上記のようなIT企業に入社してしまうと、どんなに頑張って成果を上げたとしても給料に反映されず、やりがいを持つことができない可能性が高いでしょう。

多重請負構造の孫請け

IT業界では、商流が多重請負構造化していることはしばしばあります。商流が深ければ深いほど、企業が得られる利益が少なくなってしまいます。商流が深いものになると、3次請けや4次請けになることもあります。

3次請けや4次請けになると、企業が得られる利益が少ないので、エンジニアに支払う報酬も必然的に少なくなってしまう可能性が高くなってしまいます。そのため、労働時間の割に収入が低いといったブラックIT企業では、3次請けや4次請け、いわゆる孫請けやひ孫請けの案件ばかりを請け負っている可能性があります。

このような業界背景があることが、ブラックIT企業が生まれてしまう原因ともなっているでしょう。

ホワイトなIT企業の特徴

先ほどは、ブラックIT企業の特徴を紹介していきました。ただ、IT業界にはライフワークバランスが取れているようなホワイト企業も多く存在します。そこで、ここではホワイトなIT企業の特徴3つについて解説していきます。ホワイトなIT企業に入社したいという方は、ぜひ下記のような企業に入社するといいでしょう。

  • 自社開発や直請けをしている企業
  • 人材育成を行っている企業
  • 評価制度が明確な企業

自社開発や直請けをしている企業

自社開発を行っていたり、直請けで受託開発をしている企業はホワイト企業の確率が上がります。自社開発であれば、クライアントから納期を迫られることがないので、エンジニアがハードワークになりにくく、ライフワークバランスを取りやすくなりますし、直請けで受託開発をしている企業であれば、直請けということでエンジニアの年収が上がりやすく、待遇がしっかりと整っている可能性が高くなります。

人材育成を行っている企業

人材を使い捨てにするのではなく、入社したエンジニアをしっかりと育成してくれる企業はホワイト企業の可能性が高くなるでしょう。

入社したエンジニアを育成している企業は、エンジニアがスキルアップをすることができ、社員1人1人の技術力も高いため、安定した開発環境を整えることができます。また、教育をしてくれるということで、基本的に勤続年収が長くなる傾向にあり、長く会社に勤めることができるでしょう。

長く勤めることができるような会社であれば、キャリアアップに繋がるスキルを身につけることができるため、その後のキャリアアップにも繋がるでしょう。

評価制度が明確な企業

評価制度が明確で、成果を出したエンジニアをしっかりと評価してくれるIT企業はホワイトの可能性が高いでしょう。

エンジニアを使い捨てにするようなブラックIT企業では、明確な評価制度を作りエンジニアを評価していく必要はありませんが、エンジニアを大切にし長く働いてもらおうと考えているホワイトIT企業では、評価制度が明確なため、自分の頑張りを正当に評価され昇給に繋がるので、モチベーションのアップにつながります。

ブラックなIT企業を見極める方法とは

先ほどブラックなIT企業の特徴を紹介していきました。ただ、特徴を知っているだけでは、ブラックなIT企業なのかホワイトなIT企業なのかを見極めることはできません。そこで、ここでは「ブラックなIT企業を見極める方法」について解説していきます。下記の内容を参考にして、ブラックIT企業に入らないようにしていきましょう。

  • 求人情報の確認
  • 勤続年数や平均年齢を確認
  • 評価制度や福利厚生は充実しているか

求人情報の確認

ブラックIT企業を見極めるには、常に求人を募集しているのかを確認していきましょう。常に募集しているような企業は、平均勤続年数が低く、エンジニアがすぐにやめてしまい、人手不足の可能性があります。したがって、常に募集している企業は長く働く環境が整っていない企業の可能性が高いと言えます。

また、求人情報に「未経験OK」や「研修あり」などの謳い文句を入れて、求人の敷居を下げているSES企業も上記と同じように、平均勤続年数が低く、エンジニアがすぐにやめてしまうため、人をとりあえず多く採用しようという企業です。このようなIT企業もブラックな可能性が高いので気をつけましょう。

勤続年数や平均年齢を確認

勤続年数や平均年齢は、ブラック企業なのかを測る1つの指標になります。平均勤続年数が短かったり、平均年齢が若かったりすると100%ブラック企業という訳ではないですが、長く働きにくい会社の可能性があります。そのため、長期的な視点で教育をしてくれず、スキルアップをしにくい可能性があるでしょう。

勤続年数は、会社によっては公開していますが、公開していない企業も多いので、面接の際に聞いてみましょう。ホワイトな企業であれば包みくさず平均勤続年数を教えてくれますし、ブラックな企業ほど平均勤続年数を隠す傾向にあります。

評価制度や福利厚生は充実しているか

最後に、評価制度や福利厚生が充実しており働きやすい環境が整っているのかを確認していきましょう。

エンジニアを大切にするIT企業ほど、評価制度や福利厚生を整えてますし、モチベーション高く仕事をしているエンジニアが多いでしょう。

福利厚生はある程度インターネットで調べることができますが、評価制度はインターネットで調べてもわからないことが多いので、実際の面接で聞いてみることをおすすめします。

ホワイト企業であれば、どのような制度で昇給するのか、どのような人がどのくらい昇給しているのかなど教えてくれます。

ブラックなIT企業から抜け出すには

先ほどまでブラックIT企業の特徴やブラックIT企業の見極め方などについて解説していきましたが、今ブラック企業で勤務してしまっているという方も中にはいるでしょう。ブラックIT企業で働いている方は、早めに行動を起こしブラックIT企業を抜け出しましょう。ブラックIT企業にいては、デメリットが大きくその後のキャリアにも大きく影響を与える可能性があります。ここでは、具体的にブラックなIT企業から抜け出す方法について解説していきます。

  • 転職エージェントに相談
  • フリーランスエージェントに相談

転職エージェントに相談

まずは転職を目指しましょう。そのために、転職サイトを活用するのもいいですが、ホワイトIT企業に転職するなら転職エージェントを活用することがおすすめです。

転職エージェントを活用すれば100%ホワイトIT企業に転職できる訳ではないですが、ホワイトIT企業への転職をできる可能性が高まります。転職エージェントでは、求人サイトに乗っていないような情報を教えてくれたり、ブラック企業は排除しているような転職エージェントもあります。

どのような企業に入りたいのかを決めたら、まずは自分のキャリアでどのような企業に入れるのかを知るためにも転職エージェントに相談してみましょう。

フリーランスエージェントに相談

ブラックなIT企業から抜け出すには、フリーランスエンジニアとして独立をするという選択肢もあるでしょう。フリーランスエンジニアになれば、自分の好きな仕事を選ぶことができますし、労働時間も自分で制限をすることができます。また、年収も会社員時代よりも増えることが多く、フリーランスエンジニアになって会社員時代の年収から2倍に増えたなんていう事例もあります。

ただ、会社員からいきなりフリーランスエンジニアになるといっても、「どのように案件を獲得していけばいいのかわからない」「営業なんてしたことがない、、」「今のスキルでフリーランスエンジニアになれるのかがわからない、、、」などの悩みがあるでしょう。

上記のような悩みがある方は、フリーランスエージェントに相談してみることをおすすめします。フリーランスエージェントでは、案件を紹介し、案件の獲得をサポートしてくれるサービスなので、スキルだけあれば、フリーランスエージェントからフリーランスエンジニアとして独立することは十分可能と言えるでしょう。

ブラックIT企業から抜け出すならテックビズに相談

テックビズでは、「フリーランスエンジニアになりたい」「フリーランスエンジニアに今のスキルでなれるのか」「実際に案件を紹介してほしい」などのお悩みに対してキャリア面談を行なっております。

テックビズでは、ただ案件を紹介するだけでなく、キャリア面談をし、最適な案件をご紹介できるので、「平均年収720万円」「稼働継続率97%超」という実績を出しております。

フリーランスエンジニアに興味がある人は、ぜひテックビズのキャリア面談を活用してみてください。

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