フリーランスが抱えやすい15個の悩み&解決方法

・フリーランスのよくある悩みってどんなものがある?
・会社員の悩みと比べて、どう違う?
・フリーランスは悩みが出た時にどうやって解決している?

フリーランス転身後に発生する悩みについて、考えている人もいるでしょう。

確かに会社員からフリーランスに転身する際に、何かしらの悩みは発生します。しかし、事前にフリーランスが抱えやすい悩みと解決法を知っておけば、悩みが発生しても慌てずに済みます。

そこで今回は、リーランスの悩みを「仕事編、生活編」の2つに分けて、発生しやすい悩みと解決法を解説していきます。

フリーランスとして働くことに不安があるのなら
フリーランスには様々な悩みがあり、一人で解決するのは難しい場合もあります。その際はエージェントを利用してみるのもひとつの手です。テックビズフリーランスを利用すれば、独立経験のあるコンサルタントに仕事面、生活面、税務面などの相談できます。

フリーランスの7つの悩みと解決方法:仕事編

はじめに、仕事に関するフリーランスの悩みを見ていきましょう。

【仕事編】フリーランスの悩み
①仕事をなかなか獲得できない
②継続的な仕事が受注できない
③仕事を受注したものの条件が合わない
④自己管理が難しい
⑤仕事の幅が広がっていかない
⑥仕事を断われない
⑦継続的に成長していかないと生き残れない

それぞれ見ていきましょう。

①仕事をなかなか獲得できない

フリーランスとして独立したのはいいものの、仕事をなかなか獲得できないという人もいます。当たり前ですが、仕事を獲得できないと継続的にフリーランスとして活動することはできません。

独立した後に、1から仕事を獲得しようとすると思ったよりも時間がかかってしまったり、焦って条件の悪い仕事を受注してしまったりすることが多いです。出来るだけ独立前からどれくらいの仕事を獲得できそうか、仕事を獲得するルートはどのようなものがあるかなどを考えておくようにしましょう。

解決方法
・クラウドソーシングサイトなどに登録しておいて、具体的にどんな案件があるのかを確認しておく
・知り合いに仕事を依頼してもらえそうな人がいれば声をかけておく

②継続的な仕事が受注できない

仕事を受注できたとしても単発で終わってしまう仕事が多く、継続的な仕事を受注できなくて悩むフリーランスもいます。継続的な案件は、実績やスキルのある人のところに集まりやすく、独立したての人が獲得するのは比較的難しくなります。

まずは単発案件でもしっかりと取り組んで、実績を積んでいくことが大切です。また単発案件でクライアントから一定の評価を得られれば、継続的に仕事を依頼してもらえる可能性もあります。

報酬が安いからといって手を抜いてしまうと単発で終わってしまうだけでなく良い実績にもならないので、与えられた仕事は全力で取り組むようにしましょう。

解決方法
・単発案件や報酬の安い仕事であっても、全力で取り組み実績を積む
・単発案件を依頼してくれたクライアントに継続依頼の打診をしてみる

③仕事を受注したものの条件が合わない

受注した仕事が、予想以上に大変で悩むフリーランスもいます。たとえば、以下のようなパターンです。

  • 報酬は良いけど時間がかかる
  • 自分がやりたくない仕事である
  • クライアントとの関係性が上手くいかない
  • etc……

報酬だけで案件を選んでしまうと、自分には合わないと感じてしまう可能性が高くなります。報酬だけではなく、仕事内容や工数、クライアントの人柄なども案件を受ける前に確認しておくといいでしょう。

解決方法
・自分はどんな条件であれば受注するのかを明確にしておく
・クライアントに報酬だけではなく他の条件も詳細に聞いて、納得できる場合のみ仕事を受注する

④スケジュール管理やタスク管理が難しい

フリーランスは自分でスケジュール管理やタスク管理をする必要があり、そこに悩む人もいるようです。ひとつのクライアントからひとつだけの案件を受注して活動しているなら、それほどスケジュール管理やタスク管理に苦しむことはないかもしれません。

ただ多くのフリーランスは、複数のクライアントから複数の案件を受注して、同時進行で仕事をしています。そのため、納期が重なってしまい、作業が立て込むこともあるでしょう。

納期ギリギリになって困らないように、早め早めに仕事を終わらせていくことが重要です。また受注する案件も自分のキャパシティを超えないぐらいの数に留めておくようにしましょう。

解決方法
・納期に間に合わないことがないように、自分のキャパシティを把握して、無理のない範囲で案件を受注する
・秘書を雇い、スケジュール管理やタスク管理をしてもらう

⑤仕事の幅が広がらない

フリーランスとしてある程度継続して活動していても、仕事の幅が広がらずに悩む人もいます。というのも、生活のために自分が得意なこと、やったことがあることのみの仕事を受注してしまうからです。

最初のうちはそれでもいいかもしれませんが、得意なこと、やったことがあることだけの仕事しかしていないと、仕事の幅が広がらず収入を増やしていくことも難しくなります。やったことがないことにも挑戦していくことで、様々な案件を受注できるようになり、条件の良い仕事も獲得しやすくなります。

少しずつでもいいので、自分が経験したことがない仕事にも挑戦していくようにしましょう。

解決方法
・毎月少しでもいいので、新しい仕事にチャレンジするだけのリソースを空けておく
・未経験でもチャレンジできる仕事があれば、積極的に応募してみる

⑥仕事を断われない

仕事を断れずに忙しすぎて大変さを感じているフリーランスもいます。仕事がたくさんあることはもちろん良いことではありますが、「忙しすぎて休めない」「自分の時間も大切にしたかったからフリーランスになったのに、仕事ばかりしている」という状況に陥ってしまうこともあります。

自分がやりたくない仕事やリソースが足りない仕事などは断ることも必要です。仕事を断るのは怖いというフリーランスもいますが、全て仕事を引き受けているとかえって自分を苦しめることになりますので、注意してください。

解決方法
・休日を決めておき、残りの日で終わる仕事量にしておく
・どういう仕事は断るのかを明確にしておく

⑦継続的に成長していかないと生き残れない

継続的に成長し続けていかないとフリーランスとして生き残るのは難しいでしょう。業界の最新の情報をキャッチしておいたり、スキルを学び身につけておいたりすることが常に求められます。

特に条件の良い仕事を受注するためには、他のフリーランスよりも知識やスキル、実績などがある方が獲得しやすくなります。成長できずにいると、条件がそれほどよくない仕事をこなしていかないといけないので、ジリ貧になりフリーランスを辞めてしまう人も出てくるでしょう。

常に学び、成長していく姿勢を持っておくようにしましょう。

解決方法
・教材やスクールなど自分を成長させるための自己投資は惜しまない
・情報交換ができるフリーランス仲間を作っておく

フリーランスの8つの悩みと解決方法:生活編

生活面での悩みを持つフリーランスもいます。ここでは8つ紹介します。

【生活編】フリーランスの悩み
①いつ収入が減るかわからない
②税金が高い
③確定申告が面倒くさい
④クレジットカードや賃貸契約などの審査が通らない
⑤仲間がいなくて、孤独感がつらい
⑥プライベートと仕事のメリハリをつけるのが難しい
⑦将来が不安で精神的につらい
⑧病気になった時のことが心配

それぞれ見ていきましょう。

①いつ収入が減るかわからない

いつ収入が減るかわからないと悩むフリーランスもいます。会社員のように毎月決まった給料が振り込まれるわけではないため、フリーランスの仕事は不安定とも言えます。

今まで請け負っていた案件が契約終了になったり、プライベートの予定が忙しくて仕事量が減ってしまったりなどフリーランスの収入はいつ減ってもおかしくありません。いつ減ってもいいように会社員時代の給料よりも少し多く収入を得ておくようにしましょう。

また貯金も仕事が全くなくても半年〜1年間ほど生活できるぐらい持っておくと、安心して働けます。

解決方法
・いつ収入が減ってもいいように、会社員時代よりも多く収入を得ておく
・貯金も生活費半年〜1年間分ぐらいは貯めておく

②税金が高い

会社員の場合は会社で税金を支払ってくれ、差し引いた金額が振り込まれていたため、それほど気にしなかったかもしれません。フリーランスの場合、所得税、国民健康保険や住民税、年金などを自分で支払わなければなりません。

ですので、税金の支払いのことを考えずにいると、生活費が圧迫され、苦しい状況に陥ってしまうことも出てくるでしょう。少なくとも会社員時代の手取り額にプラスして税金分ぐらいの収入は得ておく必要があります。

会社員時代の倍ぐらいの収入があれば、フリーランスでも安心して働けるでしょう。

解決方法
・クラウドソーシングサイトなどに登録しておいて、具体的にどんな案件があるのかを確認しておく
・知り合いに仕事を依頼してもらえそうな人がいれば声をかけておく

③確定申告が面倒くさい

確定申告を自分で行うのが面倒に感じて、悩むフリーランスもいます。税務に関する知識がない人には、確定申告はハードルが高く感じるようです。

確定申告をするタイミングは例年2月〜3月にかけてですが、そのために必要な収入や経費の計算は常にしておかなければいけない業務です。税務の業務に時間をかけてしまうと、本業である仕事に集中できないため、効率的にこなす必要があるでしょう。

一番簡単な解決方法は、税理士に税務業務を委託することです。税理士事務所によっては、確定申告の他に仕訳や財務諸表の作成も委託できるため、税務関係の作業を省きたい人にピッタリです。

しかし、税理士へ依頼すると数十万円の費用がかかります。費用をおさえたい場合は、税務署員に聞くか、会計ソフトを使って自分で税務業務をこなすといいでしょう。

解決方法
・税務署員に聞く、会計ソフトなどを活用するなどして、自分で確定申告をする
・税理士にお願いして、確定申告業務を行ってもらう

④クレジットカードや賃貸契約などの審査が通らない

フリーランスは会社員と比べると、社会的な信用を得ずらく、クレジットカードや賃貸契約の審査が通らない場合もあります。特にフリーランスとして活動して間もない頃は審査に通るのは厳しくなる可能性が高いでしょう。

フリーランスとして収入がある程度ある状態を数年維持できれば、クレジットカードや賃貸契約の審査にも問題なく通るようになります。どうしても緊急で作りたい場合は、年会費が無料であるクレジットカードや賃料が安い物件など比較的審査に通りやすいものを選ぶようにしましょう。

解決方法
・独立前にクレジットカードや引っ越し、事務所の契約などは済ませておく
・比較的審査が甘いクレジットカードや賃貸物件を選ぶようにする

⑤仲間がいなくて、孤独感がつらい

フリーランスは会社で働くわけではないため、どうしても一人で業務をこなす時間が長くなりがちです。そのため孤独感を感じ、精神的に辛さを覚えるフリーランスもいます。

もちろん仕事の全てを一人でこなすわけではないため、チャットやメール、ビデオ通話などでクライアントとやりとりをすることもあるでしょう。とはいえ、気軽に相談できる相手や雑談ができる相手はいない場合が多く、孤独感を感じることが多くなります。

同業のフリーランス仲間を見つけたり、気軽に相談できるメンターを見つけたりするなどの対策が必要です。

解決方法
・コワーキングスペースなどに行き、同業のフリーランス仲間を見つけておく
・フリーランス歴の長い人にメンタリングをお願いする

⑥プライベートと仕事のメリハリをつけるのが難しい

フリーランスは働く時間も場所も自由であるため、プライベートと仕事のメリハリをつけづらくなります。特に在宅で仕事をしている人は、家族が近くにいるため、プライベートな時間と仕事の時間を切り分けるのが難しく悩む人も多いようです。

好きな時間、好きな場所で働けるのはフリーランスにとってメリットでもありますが、その分誘惑も多く、ついつい怠けてしまいがちです。また家族が近くにいる場合、仕事中にプライベートなことをお願いされることも出てきて、なかなか仕事に集中できない場合もあるでしょう。

何時から何時までは仕事をすると自分で決めたり、家族に共有をして、仕事の時間をしっかり確保するようにしましょう。

解決方法
・働く時間を明確に決めておいて、その時間は仕事に集中する
・家族にも仕事をする時間をしっかりと伝えておいて、邪魔をされないようにしておく

⑦将来が不安で精神的につらい

フリーランスは会社員のように将来像が見えづらく、今後どうしていくかも全て自分で決めなければいけないため、そこに不安を覚えることもあるようです。フリーランスは成果報酬であるため、生活費を稼ぐためについつい目の前の仕事ばかりに集中しがちです。

そうすると長期的な視野が持てなくなり、今後どうしていくのかというキャリアプランが見えなくなってしまうこともあるでしょう。フリーランス仲間やフリーランスとして活躍している先輩となるべく話をする機会を設け、自分が今後どうしていくのかを明確にしておくことが必要です。

何年後までに、どんな仕事をしていて、収入はどれくらいあって、どのような働き方をしているのかなど、なるべく具体的に将来のことを思い描いておくようにしましょう。

解決方法
・自分が歩みたい道を歩んでいるフリーランスの先輩を見つけてロールモデルにしておく
・何年後までにどういうキャリアを歩んでいたいか明確にしておく

⑧病気になった時のことが心配

フリーランスは病気になったとき、会社員のように福利厚生が全くないため、そこに不安を覚える人もいるようです。もし病気になって働けなくなってしまうと、フリーランスの場合は収入が0になってしまいます。

そのため病気になる可能性も考えて、貯金をしておいたり、保険に自分で加入しておいたりすることが必要です。自分が病気になった場合も安心して生活ができるように早めのうちに考えておきましょう。

解決方法
・収入が0になっても一定期間は生活ができるように貯金をしておく
・自分で必要な保険には加入しておく

まとめ

✓フリーランスの悩み
1. 仕事をなかなか獲得できない
2. 継続的な仕事が受注できない
3. 仕事を受注したものの条件が合わない
4. 自己管理が難しい
5. 仕事の幅が広がっていかない
6. 仕事を断われない
7. 継続的に成長していかないと生き残れない
8. いつ収入が減るかわからない
9. 税金が高い
10. 確定申告が面倒くさい
11. クレジットカードや賃貸契約などの審査が通らない
12. 仲間がいなくて、孤独感がつらい
13. プライベートと仕事のメリハリをつけるのが難しい
14. 将来が不安で精神的につらい
15. 病気になった時のことが心配

上記のように、フリーランスにはたくさん悩む原因があります。フリーランスの活動中に悩みが生まれたとしても、解決方法を知っておけば安心して働けるはずです。

フリーランスになってからと思わずに、フリーランスになる前から準備できる部分は準備をして、いいスタートが切れるようにしてください。