フリーランスは事務所を借りるべき!?フリーランスの事務所事情について

・フリーランスは自宅とは別に事務所を構えた方がいいのか
・自宅兼事務所にするメリット・デメリットが知りたい
・フリーランスの事務所事情は仕事に影響するのか

フリーランスの方々は、自宅をオフィスとして使用することも、新しいオフィスをレンタルすることも可能です。
最終的に、オフィスを契約するか否かは、作業の効率性に大きく関わります。

このブログでは、フリーランスとしてのオフィスの選択における利点と欠点について詳しく説明します。

フリーランスの事務所事情は大きく分けて2パターン

フリーランスのオフィス選択には2つのパターンが存在します。
それは、自宅をオフィスとして利用するパターンと、自宅とオフィスを分けるパターンです。

自宅をオフィスとして利用するパターンでは、自宅の一部をオフィススペースとして設けたり、自宅全体をオフィスとして活用することを指します。
一方、自宅とオフィスを分けるパターンでは、自宅とは別の物件をレンタルしたり購入したりするケースが一般的です。
以下では、それぞれのパターンの利点と欠点を詳細に説明します。

フリーランスが自宅を事務所にするメリット・デメリット

ここでは、自宅兼事務所にするメリット・デメリットを見てみましょう。

フリーランスが自宅兼事務所にするメリット

外出の必要性がない

仕事のために外出する必要がないため、通勤時間はゼロです。満員電車に乗る必要もなく、起床から10分後には仕事を開始することも可能です。
さらに、オンラインで顔を出す必要がなければ、他人に見られる心配もないため、化粧や服装に時間を割く必要もありません。その結果、朝の忙しい時間を短縮することができます。

時間制約がない

一部のオフィスでは、利用可能な時間が決まっています。例えば、「午前10時~午後8時」などといった制限があるため、仕事をしたいと思ってもできない場合があります。
しかし、自宅であれば、24時間利用可能なので、いつでも仕事ができます。早朝、昼間、深夜など、自分の好きな時間帯で働くことができます。これは、様々な時間帯で働きたい人にとって最適です。
仕事の合間に家事や育児が可能
休憩時間に家事や育児を行うことも、自宅で働くメリットの一つです。
自宅以外で働いている場合、休憩時間に家事や育児をしたいと思っても、自宅に戻らなければなりません。しかし、自宅で働く場合、移動時間がないため、仕事の合間に家事や育児を行う時間を確保しやすくなります。

費用を抑制できる

オフィスを借りる場合と比べて、全体の費用を抑えることができるのも大きなメリットです。
自宅をオフィスとして使用する場合、以下のような費用を節約できます。
オフィスの賃料
オフィスを別途借りると、自宅の賃料とは別にオフィスの賃料が発生します。しかし、自宅をオフィスとして使用すれば、賃料は一カ所分だけで済みます。

交通費

オフィスへの移動には、ガソリン代や電車・バス代などが必要です。しかし、自宅で働く場合、外出する必要がないため、交通費は発生しません。
自宅で発生した費用の一部を経費として計上可能
自宅をオフィスとして使用する場合、発生した費用の一部を経費として計上することができます。これは「家事按分」と呼ばれる処理で、賃料やインターネット料金、電気代などが該当します。
これらの費用は、プライベートでも仕事でも発生します。そのため、仕事に使用した部分については、一部が経費として認められます。
なお、経費として計上できる割合は、労働時間や自宅の仕事場のスペースなどによって変わります。

フリーランスが自宅兼事務所にするデメリット・リスク

オンとオフの切り替えが難しい

仕事時間とプライベート時間を同じ空間で過ごすため、働いている時間と休んでいる時間の切り替えが難しくなることがあります。
自宅で仕事をするフリーランスの中には、プライベートの時間を犠牲にして長時間働き続け、結果的に体調を崩す人もいます。
仕事とプライベートの時間を過ごす場所を変えることで気分転換ができる人にとっては、自宅での仕事はストレスに感じるかもしれません。

自宅の場所が特定されやすい

名刺に住所を記載したり、自宅で会議を開催したりすると、他人に自宅の住所が知られることになります。業務内容によっては、さまざまな人が訪れることもあります。
自宅の情報を漏らすことがあるため、信頼できる人だけに住所を伝えることが重要です。

自宅に人を招くのが難しい

状況によっては、自宅に人を招くことが難しい場合もあります。
例えば、以下のようなケースです。

  • 子供がいるために人を招けない(子供が近くにいて仕事に集中できない)
  • 自分の趣味を他人に知られたくない(趣味を他人に見せるのが恥ずかしい)
  • 会議を開くスペースがない(スペースが狭くて人を招きたくない)

仕事とプライベートの空間が一緒になっているため、別のオフィスを借りる場合と比べて、人を招くのが難しくなるかもしれません。

経費の計上で迷う

家事按分の具体的な割合は法律で定められていません。そのため、経費として計上する割合について迷う人もいます。
自分で適切だと思っても、税務署から否認されることもあります。税務署の審査員に納得してもらえないと、経費として認められません。そのため、自分なりの根拠を示してから経費を計上することが重要です。

フリーランス(個人事業主)が事務所を借りるメリット・デメリット

次に自宅と事務所を別々にするメリットとデメリットを紹介します。

フリーランスが事務所を借りるメリット

メリハリがつけやすい

オフィスでの時間を仕事モード、自宅での時間をプライベートモードと区別できるため、働く時間と休む時間の切り替えが容易になるかもしれません。

他の人との交流が可能

一部のオフィスでは、利用者向けにパーティーや飲み会などを開催し、利用者同士の交流の機会を提供しています。一人で過ごすのが苦手な人は、こうした交流の多いオフィスを選ぶと、より充実した時間を過ごせるでしょう。
また、利用者同士でコミュニケーションを取ることができるオフィスでは、仕事やプライベートの相談ができる関係性が築けることもあります。
その結果、新たなビジネスパートナーを見つけ、仕事につながる可能性もあります。人との出会いを求めているフリーランスにとって、有益な環境となるでしょう。

信用度が上がる

自宅とは別にオフィスを構えているだけで、クライアントからの信用度が上がることもあります。信用度の向上は、新たな仕事の機会につながるかもしれません。

経費の計上が容易

オフィスが自宅とは別の建物であれば、家事按分の必要がありません。オフィスに関する費用は全額を経費として計上することができます。
ただし、オフィスでプライベートの時間を過ごしている場合は、家事按分が必要となります。仕事をする場所とプライベートの時間を過ごす場所が、別々であることが前提となります。

人を招きやすい

オフィスと自宅の住所が異なるため、自宅の住所を知られたくないフリーランスでも、人を招くことが可能です。
自宅の情報を保護したいが、「クライアントとの打ち合わせに自分のオフィスを利用したい」と考えている人にとっては、理想的な状況となります。

フリーランスが事務所を借りるデメリット

余計な費用がかかる

自宅をオフィスとして使用する場合と比べて、追加の費用が発生します。これには、賃料やオフィスへの移動費などが含まれます。また、自宅に関連する費用のほとんどは経費として計上できません。

利用しなくても賃料が発生する

ドロップイン制(利用するたびに支払う)の場合、利用回数に応じて費用を支払うことができます。しかし、月額制でオフィスを借りると、利用頻度に関わらず賃料が発生します。
つまり、オフィスにあまり行かない人ほど、費用が割高になります。毎月固定の賃料が発生するため、自宅とは別の場所にオフィスが必要かどうかを検討した上で契約を結ぶことが重要です。

管理するものが増える

自宅とは別にオフィスも管理しなければならないため、管理するものが増えます。これには、オフィスの備品や消耗品、支払い状況の確認などが含まれます。
仕事が忙しいときには管理がおろそかになり、周囲の人に迷惑をかけることもあります。自分での管理が難しい場合は、他の人に任せたり、管理を支援するツールを使用したりすると便利です。

騒がしい場合がある

場所によっては、他のオフィスからの音が漏れてきて、集中できないことがあります。例えば、他の社員が怒鳴っている声や大声での雑談が聞こえてくることもあります。
静かな環境で集中したい人は、オフィスの雰囲気を事前に確認してから選ぶことをおすすめします。

オプション料金が発生する場合がある

オフィスの賃料を支払っても、オプション料金が発生することがあります。例えば、「会議室の利用は1時間につき〇円」や「水道光熱費は実費」といった形です。
予想していた費用よりも高くなることがあります。契約する前に、賃料以外に発生する可能性のある費用を確認しましょう。

フリーランスの事務所は仕事のしやすさで選ぼう

フリーランスエンジニアであれば、どちらのケースでも対応できます。
最後にどちらのケースでも大丈夫な理由を解説します。

インターネット環境があれば、どこでも仕事ができる

フリーランスのエンジニアの仕事は、主にコンピューターを使った作業が中心となるため、インターネット環境が整っていれば、どこでも業務を遂行することができます。
しかし、集合住宅やシェアオフィスなどの場所や、プロバイダーやWi-Fiルーターによって、インターネットの速度は変わります。自身でインターネット回線を契約する際には、コストだけでなく通信速度も確認してから選択することをおすすめします。

オンライン上で済む用事が多い

仕事だけでなく、打ち合わせもオンライン上で行うことが可能です。オンラインであれば、ビデオ通話を行う際には背景しか映らないため、場所は問題になりません。
さらに、買い物もオンラインで完結させることができれば、店舗まで足を運ぶ必要がなくなります。その結果、場所に縛られることが少なくなります。

広い部屋を借りる必要がない

作業に必要なのはパソコン1台だけなので、広い部屋は必要ありません。極端な話、テーブルと椅子があれば仕事は可能です。
打ち合わせなどで他の人が訪れることがなければ、狭い部屋でも仕事をするのに支障はほとんどありません。自分だけの作業スペースが確保できていれば、どこでも仕事を行うことができます。

まとめ

フリーランスの事務所事情を中心に紹介しました。

✓自宅兼事務所のメリット

①外出する必要がない
②時間に縛られない
③仕事の合間に家事や育児ができる
④費用を抑えられる
⑤自宅で発生した費用の一部を経費に計上できる

✓自宅と事務所を別々にするメリット

①メリハリを付けやすい
②他の人と交流できる
③信用度が上がる
④経費の計上がラク
⑤人を呼びやすい

それぞれにメリットがあります。もし迷っている人は、仕事の生産性が上がる方を選ぶといいでしょう。

自身に合った事務所を構えて、快適なフリーランスライフを送ってくださいね!

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