PHPのフレームワークとして代表的なLaravelは、ソフトウェアやWebアプリケーションの開発などに用いられる人気のフレームワークです。現在、PHPエンジニアとしてLaravelを用いた開発に携わっている方や、これからLaravelを覚えていきたいと考えている方になかには、ゆくゆくはフリーランスとして自由に働きたいと考えている方も少なくないと思います。
とはいえ、フリーランスは会社員と具体的に何が違うのか、どのように会社員からフリーランスになればいいのか、イメージしにくい人も中にはいるでしょう。そこで、今回は「フリーランスのLaravel案件や年収」から「メリット・デメリット」「案件を獲得する方法」などについて解説していきます。
会社員が性に合わない、フリーランスになって自由に働きたいと考えているLaravel案件のエンジニアの方はこの記事を最後まで読んで、是非とも参考にしてください。
・フリーランスのLaravel案件の年収や働き方
・Laravelでフリーランスになるメリット
・Laravelでフリーランスになるデメリット
・Laravelでフリーランスになるために必要なスキル
・Laravelのフリーランス案件を獲得する方法
Laravelフリーランスの年収や案件の動向
これからLaravelでフリーランスになりたいという方は、どんな案件に関われて、どんな働き方で、どのくらい稼げて、将来性や需要はどれくらいなのか気になりますよね。
そこで、この章ではLaravelのフリーランスの実情について解説していきます。
Laravelとは
そもそもLaravelはPHPで使われているフレームワークで、マイクロソフトのTaylor Otwell氏によって2011年に、公開されたフレームワークです。
Laravelの大きな特徴として、管理のしやすさと使いやすさが挙げられます。数多く存在するPHPのフレームワークの中でも1番と言っても過言ではないほど人気を誇っています。MVCモデルを採用し、処理に関してModel(データ処理)View(画面表示)Controller(全体制御)の3つにわけて、機能ごとに開発を進めます。
学習も比較的容易で、世界的に人気のフレームワークでしょう。
Laravelのフリーランスが関われる案件
Laravelのフリーランスが関われる案件としては、Webメディア、ECサイト、ポータルサイト、予約サイト、掲示板サイト、SNSなどが挙げられます。
また、大型案件の開発や保守運用などで使われるため、高単価案件も狙えます。サーバーサイドの開発でも使用されるケースも多く、幅広く活躍の場が展開されています。
単価や年収
Laravelのフリーランスは、どのくらい稼げるのでしょうか。
記事執筆時点のレバテックフリーランスによるデータでは、Laravelのフリーランスのフリーランスの平均単価は約72万円で、年収にすると約864万円となります。
会社員のLaravelの平均年収(求人ボックスより)は約646万円となっており、月収で換算すると54万円です。Laravelのフリーランスとは、18万ほど差があることがわかります。
レバテックフリーランスによる単価相場としては、70万円台が最も多く、次に80万円台、その次に60万円台の案件が多くフリーランスでも十分に稼ぐことができます。
需要や将来性
Laravelのフリーランスは、需要が高く将来性がある職種と言えます。
前述した通りLaravelはPHPの代表的なフレームワークです。PHP事態の需要もまだまだ大きく、将来性も高いためおのずとLaravelのフリーランスに関しても需要も将来性も高いと言えます。PHPは「W3Techs」の調査データでもPHPの需要は過去10年間で80%前後を安定している人気な言語です。したがって、PHPの需要は高いといえるでしょう。
また、活用の幅や汎用性も高く、案件数も非常に伸びてきています。記事執筆時点のレバテックフリーランスではLaravelの案件は1939件でした。フレームワークとして募集がある案件にしては、かなり多くの案件が掲載されていることが分かります。
働き方
Laravelのフリーランスには、常駐型とリモート型の2種類の働き方が選択できます。
どちらの案件が多いか、レバテックフリーランスの案件検索で確認したところ、全体案件が1738件ある中でリモートワーク可能な案件は1026件と総数に対して59%程度の含有率になります。
Laravelフリーランスの案件全体から見ると、リモートワーク案件が過半数を占めており、働き方の自由度も高いと言えるでしょう。
Laravelのフリーランスになるメリット4選
Laravelのフリーランスになるにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、Laravelのフリーランスになるメリット4選について解説していきます。
自分の努力次第で短期的に収入を上げることができる
時間に縛られない柔軟な働き方を実現できる
リモートワークを選択できる
自分のやりたい仕事を選ぶことができる
自分の努力次第で短期的に収入を上げることができる
Laravelのエンジニアがフリーランスになると、自分の努力次第で短期的に収入を上げることができるというメリットがあります。
先ほども紹介したように、Laravelのフリーランスの平均月収は約72万円(レバテックフリーランスより)で、会社員の平均月収は約54万円(求人ボックスより)よりも約18万円ほど高いです。中には月収100万円以上の高単価案件も他の言語と比較的多くあり、年収1000万円も目指しやすい言語となっています。
会社員の場合、年収を大きく上げるためには、社内で実績を積んで時間をかけて昇給や昇格を目指すことになるため、短期的に大きく年収を上げることは難しいケースが多いです。それに比べてフリーランスの場合、自分のスキルや実績があれば高単価案件を獲得することができます。
時間に縛られない柔軟な働き方を実現できる
Laravelのフリーランスになれば、時間に縛られない柔軟な働き方を実現できます。
会社員の場合、基本的に週5勤務になりますが、Laravelのフリーランスは、週2~週4案件など自ら選択できます。逆にもっと稼ぐために働きたければ、複数案件を受託するなどの選択肢もあるでしょう。週5案件以外の選択肢を取ることができれば、他の言語を学習したり、資格取得を目指したり将来につながる投資に時間を回すことが可能になります。
また、基準時間は決まっていても、会社員のように標準労働時間などの規定はなく、例えば朝が弱い夜型の方であっても自身の働きたい時間に働くことができるため、会社員として毎日同じ時間に出社しないといけない環境が苦手な方は非常に働きやすくなるでしょう。
リモートワークを選択できる
Laravelのフリーランスになれば、リモートワークなど働く場所にとらわれない比較的自由な働き方を選択することができます。
前述したように、Laravelのフリーランスはリモートワークが比較的多いため、自分の好きな場所で働くことができる可能性が高くなります。自宅やコワーキングスペース、カフェなど自分に合った環境で働くことができるため、毎日同じオフィスで働くのが息苦しい方にとっては、環境を変えることで気持ちの切り替えができ、仕事の生産性を上げることに繋がるでしょう。
また、通勤時の満員電車に乗る必要がなくなるので、無駄なストレスや疲労を感じることがなく働けますし、通勤で時間を無駄にする必要がなくなるでしょう。完全リモート案件であれば、オフィスに近い家を探す努力も不必要なため、自身の気に入ったエリアに住みたい方にもおすすめです。
受託する案件を自分で選ぶことができる
Laravelのフリーランスなれば、受託する案件を自分で選ぶことができます。
会社員の場合、自分がやりたい軸で案件を選ぶことは基本的にできません。時には苦手な仕事を任され評価が下がってしまうことや、興味のない案件に関わりモチベーションが維持できないこともあります。
フリーランスになれば自分で案件を獲得するため、希望の条件や合った仕事だけを選択することもでき、得意なジャンルの仕事や興味がある仕事に集中することもできます。
自分のやりたい仕事だけを選択することができれば、モチベーションの維持や、理想のキャリアプランを実現することも可能です。
Laravelのフリーランスになるデメリット3選
Laravelのフリーランスになるには、メリットだけではなく、もちろんデメリットも存在します。
ここでは、Laravelのフリーランスになるデメリット3選について解説していきます。
安定した給料が保証されない
確定申告など税金周りを自身で対応しなければいけない
組織に所属する恩恵を受けにくい
安定した給料が保証されない
Laravelのフリーランスになると、安定した給料が保証されない可能性があります。
正社員の場合、毎月の給料が固定で決まっており、解雇されることはほとんどありません。
フリーランスになると、同じ会社の案件を継続的に受けられる保証はありませんし、病気やけがなどで働けなくなった際の保証はありません。
もちろん、自身の営業活動や既存案件の働き次第で報酬額を上げることや継続的な案件受注もできますが、将来的な保証はないためどうしても不安は拭えないでしょう。フリーランスとして収入を安定させるためには、既存クライアントからの信頼を獲得して長期契約を結ぶことで収入が安定していきますし、複数のクライアントと仕事をすることで、1つの案件がなくなっても収入が大きく変動することがなくなります。
確定申告など税金周りを自身で対応しなければいけない
Laravelのフリーランスになると、確定申告など税金周りを自身で対応しなければいけないというデメリットがあります。
会社員の場合、会社側が多くの手続きを代行してくれているため、税金の知識がほとんどなくても問題ありません。
フリーランスになるとそういった手続きを自身で対応しなければいけないため税金の知識は必須になりますし、毎年対応をしなければいけません。
税理士などに相談すれば、税務周りの助言を受けることができますが相談料など費用は掛かります。
また、フリーランスの場合、会社が半分負担してくれていた保険料や年金などの支払い額も増えてしまいます。
ただ、税金の知識さえ身につけてしまえば、効率的な節税方法も身につくので、会社員の時に比べて税金を抑えることができる可能性もあります。
組織に所属する恩恵を受けにくい
Laravelのフリーランスになると、組織に所属する恩恵を受けにくいというデメリットがあります。
会社員の場合、組織に所属しているため様々な恩恵を受けられます。例えば、何か困ったときに上司や先輩、同僚に相談することができますし、事務作業などの業務をサポートしてくれる人がいるケースもあります。会社がスキルアップのために研修や育成をしてくれることや、相性の良いメンバーでプロジェクトを設計してくれるケースなど組織で働く利点はたくさんあります。
フリーランスになると、与えられた職務を自身で全うしなければならないため、トラブルや課題も自身で解決しなければいけません。そういった点を鑑みるとセルフマネジメント能力が重要になるでしょう。
ただ、上司や先輩がいないことで、指示されたり管理されることもなく、人間関係のストレスなども大きく軽減はされるという見方もできます。
フリーランスでも、人脈を広げていけば、困った時に相談できる相手は見つかるので、積極的に人脈構築をすることをおすすめします。
Laravelのフリーランスになるために必要なスキル
Laravelのフリーランスになるには、どのような経験やスキルが必要になってくるのでしょうか。
ここでは、Laravelのフリーランスになるための必要なスキルや経験4選について解説していきます。
Laravelを扱えるようにする
データベースに関する知識とスキル
フロントエンドに関する知識とスキル
AWSに関する知識とスキル
最新のLaravelを扱えるようにする
Laravelのフリーランスを目指すのであれば、常に最新のLaravelを扱えるようにしましょう。
Laravelを含むフレームワークは、リリースされた後も何度もバージョンアップが起きます。Laravelのフリーランスを目指すのであれば当然ですが、最新のLaravelに関して必ず学習し、扱えるようにしておきましょう。
データベースに関する知識とスキル
Laravelのフリーランスを目指す場合、データベースに関する知識とスキルを積んでいると有利になります。
Laravelは他のフレームワークよりもデータベースとの相性がよく案件も多いです。そのようなデータベースに関するLaravel案件では、PHPとの相性の良さからMySQLを利用したものも多く、理解しておくと案件を獲得できる幅も広がるでしょう。
フロントエンドに関する知識とスキル
Laravelのフリーランスを目指すうえで、フロントエンドに関する知識とスキルも学んでおくとよいです。
Laravelは、Webサービスの開発に使用されるケースも多く、フロントエンドについての知識がある方が重宝されます。ユーザーインターフェイスについての知見や、構築に必要なJavaScriptの知見などがあれば案件を獲得できる幅が広がるでしょう。
AWSに関する知識とスキル
Laravelのフリーランスを目指すのであれば、AWSに関する知識とスキルも役に立ちます。
Webサービスを開発する案件においては、AWS上でのアプリ実装を求められるケースも多く、AWSに関して知識やスキルを持っているエンジニアであれば、任せられる範囲も広く重宝されます。
Laravelのフリーランスが優良案件を獲得する方法
Laravelのフリーランスを目指すうえで営業活動は自身で取り組まなければいけません。
営業経験がなくどのように案件を獲得していけばいいかわからない方のために案件の獲得方法を紹介します。
案件の獲得方法は様々で、主に5つほどあります。
フリーランスエージェントの活用
クラウドソーシング
直営業
知り合いからの紹介
前職から獲得
案件の獲得方法に正解はなく、自分に合った方法を選んでいくべきですが、おすすめとしてはフリーランスエージェントの活用になります。
フリーランスエージェントは、フリーランスに向け案件を紹介し、案件獲得のサポートをするサービスになります。さらに、企業とフリーランスの間に入り単価の交渉まで行ってくれます。
Laravelのフリーランスとして独立したばかりでは、どのような案件にあるのか、どのような案件を獲得できるのかがわからないと言う人も少なくないので、案件を見れらて自分にマッチした案件を獲得できるエージェントの活用をすることで、最初の案件獲得の大きな近道となります。
また、直契約では企業によっては未払いなどが発生してしまう可能性がありますが、エージェントを活用すれば、報酬の支払いはエージェントからになるので、未払いの心配もなく安心して仕事に集中をすることができます。
Laravelのフリーランスを目指すならテックビズに相談!
テックビズでは、「フリーランスエンジニアになりたい」「フリーランスエンジニアに今のスキルでなれるのか」「実際に案件を紹介してほしい」などのお悩みに対してキャリア面談を行なっております。
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