近年、労働環境の変化に伴い会社に所属することなくフリーランスで自由に働きたいと考えている方も増えてきています。 IT関連の仕事においては人材不足の影響もあり、フリーランスに対する需要は高まってきているため、フリーランスを目指すのであればチャンスは大きいでしょう。
システムエンジニアを目指す方の中には、エンジニアにおすすめの資格を取得したいと考える方もいるのではないでしょうか。ただ、具体的に取得するべき資格が分からない方もいるでしょう。
そこで、今回は「システムエンジニアにおすすめの資格21選」から「システムエンジニアが資格を取得するメリット」「資格以外に必要なスキル」などシステムエンジニアにおすすめの資格について解説していきます。
システムエンジニアに関する資格を取りたいけれど取得するべき資格が分からない方はこの記事を最後まで読んで、ぜひ参考にしてください。
・システムエンジニアになるために必要な資格はある?
・システムエンジニアにおすすめの国家資格11選
・システムエンジニアにおすすめのベンダー資格10選
・システムエンジニアが資格を取得するメリット
・資格以外に必要なスキル
システムエンジニアになるために必要な資格はある?
結論からいうと、システムエンジニアになるために必要な資格はありません。ただ、関連する技術やプロセスを理解するための学習や認定がシステムエンジニアとして働く上で役立つ場合があります。
これからシステムエンジニアを目指したいけど何から始めたら良いか分からない方は、まずは資格を取得することで一歩を踏み出すことができるでしょう。
システムエンジニアにおすすめの国家資格
システムエンジニアの資格は国家資格とベンダー資格に分けられますが、まずは国家資格から紹介していきます。
国家資格は公的に認定された資格で、それぞれの分野において高いレベルの知識・技能を有することを証明するものなので、求人の際には資格保持者優遇の採用条件として提示されることもあります。
資格取得にはそれぞれ異なる試験や講習などが必要であり、資格取得には時間や労力が必要ですが、スキルアップやキャリアアップにつながることから、多くのシステムエンジニアにとって魅力的な資格となっています。
ITパスポート
ITパスポートは情報技術の基礎知識を身につけるための資格で、ITの基礎用語やネットワーク、データベース、プログラミングなどの分野に関する知識が求められます。中級・上級の資格を目指す前に取得することが多く、就職活動や転職活動の際には必要な場合があります。
基本情報技術者試験(FE)
基本情報技術者試験(FE)は、情報処理分野における基本的な知識・技能を有することを証明するための資格です。コンピュータの基礎知識、プログラミング、ネットワーク、データベースなどの基本的な知識が求められます。ITパスポートよりも難易度が高く、エンジニアとしてのキャリアアップにつながる資格として有名です。
応用情報技術者試験(AP)
応用情報技術者試験(AP)は、情報処理分野における応用的な知識・技能を有することを証明するための資格です。基本情報技術者試験(FE)よりも上級の資格で、業務システムやアプリケーション開発、ネットワークの設計・構築・運用など、より高度な知識や技能が求められます。AP資格を取得することで、エンジニアとしてのスキルアップやキャリアアップにつながるとされています。
プロジェクトマネージャー試験(PM)
プロジェクトマネージャー試験(PM)は、プロジェクトマネジメントに関する知識・技能を有することを証明するための資格です。プロジェクトの企画・推進・管理に必要な知識や技術、リーダーシップやコミュニケーションスキルなどが求められます。システムエンジニアに限らず、プロジェクトマネジャーとしてキャリアアップしたい人にとって重要な資格のひとつです。
ITストラテジスト試験(ST)
ITストラテジスト試験(ST)は、情報システムの企画・戦略立案・管理能力を有することを証明するための資格です。経営戦略と情報システム戦略を連携させ、ビジネス価値を最大化するための知識・技能が求められます。情報システム部門のリーダー・マネージャーとしてのキャリアアップを目指す人に適した資格とされています。
情報セキュリティマネジメント試験(SG)
情報セキュリティマネジメント試験(SG)は、情報セキュリティに関する知識・技能を有することを証明するための資格です。情報セキュリティのリスク管理や対策、セキュリティポリシーの策定・運用など、情報セキュリティマネジメントに必要な知識が求められます。情報セキュリティに関する専門家としてのスキルアップやキャリアアップを目指す人に適した資格とされています。
情報処理安全確保支援士
情報処理安全確保支援士は、情報セキュリティのプロフェッショナル資格で、情報システムのセキュリティ対策に関する支援を行うことができる人材を認定する資格です。情報セキュリティに関する基礎的な知識や技術に加え、セキュリティ対策の計画・運用・監視・改善などに関する実務的な知識が求められます。情報セキュリティの専門家としてのキャリアアップや、セキュリティ対策の推進を担う人材としての需要が高まっていることから、注目を集める資格となっています。
システム監査技術者試験(AU)
システム監査技術者試験(AU)は、情報システム監査に必要な知識・技能を有することを証明するための資格です。情報システムの監査に必要な基礎的な知識に加え、情報システム監査の計画・実施・報告に関する実務的な知識・技能が求められます。情報システム監査人としてのスキルアップやキャリアアップを目指す人に適した資格とされています。
ネットワークスペシャリスト試験(NW)
ネットワークスペシャリスト試験(NW)は、ネットワーク技術に関する知識・技能を有することを証明するための資格です。ネットワークの設計・構築・運用に必要な技術やツール、プロトコルなどが求められます。ネットワークエンジニアとしてのスキルアップやキャリアアップを目指す人に適した資格とされています。
システムアーキテクト試験(SA)
システムアーキテクト試験(SA)は、情報システムのアーキテクチャ設計に必要な知識・技能を有することを証明するための資格です。ビジネス戦略に沿ったシステムアーキテクチャの設計や、クラウドコンピューティング・ビッグデータ・IoTなどの最新技術に関する知識が求められます。システムアーキテクトやシステムエンジニアとしてのスキルアップやキャリアアップを目指す人に適した資格とされています。
データベーススペシャリスト試験(DB)
データベーススペシャリスト試験(DB)は、データベースに関する知識・技能を有することを証明するための資格です。データベースの基礎的な知識に加え、データベースの設計・構築・運用に必要な技術やツール、データベース管理システム(DBMS)などが求められます。データベースエンジニアとしてのスキルアップやキャリアアップを目指す人に適した資格とされています。
システムエンジニアにおすすめのベンダー資格
続いて、システムエンジニアにおすすめのベンダー資格を紹介します。ベンダー資格はIT企業が提供する技術認定試験であり、企業の製品・サービスに関する深い知識と技術を有することを証明するものです。
ベンダー資格は、一般的に広く認知され高い信頼性を持っているため、システムエンジニアの方も積極的に取得することをおすすめします。
マイクロソフトオフィシャルスペシャリスト(MOS)
マイクロソフトオフィシャルスペシャリスト(MOS)は、Microsoft Office製品を中心としたアプリケーションソフトウェアのスキルを認定する資格です。WordやExcel、PowerPoint、Accessなどのアプリケーションソフトウェアを効果的に使用するために必要なスキルを持つことを証明することができます。
ORACLE MASTER(オラクルマスター)
ORACLE MASTER(オラクルマスター)は、オラクル製品の専門的な知識を有することを証明するための資格です。Oracle DatabaseやJavaなど、オラクルの主要製品に関する技術知識を有することが求められます。
Cisco Certified Network Associate(CCNA)/Cisco Certified Network Professional(CCNP)
Cisco Certified Network Associate(CCNA)およびCisco Certified Network Professional(CCNP)は、Cisco製品に関する知識とスキルを証明するための資格です。CCNAは、ネットワークの基本的な知識やルーティング、スイッチングなどに関する技術を有し、CCNPは、ネットワークの設計や実装、トラブルシューティングなどの高度な技術を有することを証明するものです。
Linux技術者認定試験(LPIC/LinuC)
Linux技術者認定試験(LPIC/LinuC)は、Linuxの基礎的な知識から、システム管理やネットワーク構築に必要な技術まで、幅広い領域にわたるLinuxの知識を認定する資格です。
AWS認定資格(AWS Certification)
AWS認定資格は、Amazon Web Services(AWS)に特化した資格で、クラウドコンピューティングの分野で高い技能を持っていることを証明するものです。AWSは世界最大のクラウドプロバイダーの1つであり、AWS認定資格は、システムエンジニアにとって非常に有用なスキルを証明するものです。
AWS認定資格には、AWSクラウドプラクティショナー、AWSソリューションアーキテクト、AWSデータエンジニアなどがあります。
Google Cloud認定資格(Google Cloud Certification)
Google Cloud認定資格はGoogle Cloud Platform(GCP)に特化した資格で、クラウドコンピューティングの分野で高い技能を持っていることを証明するものです。
Google CloudはAWSやMicrosoft Azureと並んで世界最大のクラウドプロバイダーの1つであり、Google Cloud認定資格はGCPの主要なサービスや機能を知っていることを証明するもので、Google Cloudのエキスパートとしての地位を確立するために非常に役立ちます。
Microsoft Azure 認定試験
Microsoft Azure認定資格は、Microsoft Azureクラウドサービスに特化した資格でMicrosoft Azureの専門家としてのスキルを証明するためのものです。
Microsoft Azureは、AWSやGoogle Cloudと並んで世界最大のクラウドプロバイダーの1つであり、Azureサービスの設計、管理、開発、セキュリティに関する知識とスキルを証明するものです。
C言語プログラミング能力認定試験
C言語プログラミング能力認定試験はC言語のプログラミング能力を証明する資格で、一般的にはプログラマーに向けて作られています。C言語はプログラミング言語の中でも古くから存在し広く使われているため、システムエンジニアにとっても重要なスキルの1つです。
この認定試験には、初級者向けのC言語プログラマ認定試験(CPC)と、中級者向けの応用C言語プログラマ認定試験(CAP)があります。これらの試験は、C言語に関する基礎的な知識やプログラムの作成方法を理解していることを証明するものであり、C言語を用いたプログラミングにおいて高いスキルを持つことを示すことができます。
Python3エンジニア認定基礎試験
Python3エンジニア認定基礎試験は、Pythonプログラミングの基礎知識と技能を証明するための資格です。Pythonは汎用性の高い言語であり、機械学習やデータ分析などの分野で広く使われているため、システムエンジニアにとっても重要なスキルの1つです。
この試験は、Pythonプログラミングの基礎的な知識や文法、オブジェクト指向プログラミングなどを問われます。
システムエンジニアが資格を取得するメリット
ここまで実際の資格について説明してきましたが、資格を取るべきかどうか悩んでいる方もいるかもしれません。ここからはシステムエンジニアが資格を取得するメリットについて説明していきます。
転職時に有利になる
システムエンジニアとしてのスキルや能力を証明することができる資格を持っていると、転職時に有利になる可能性があります。特に、資格を持っている人を優遇して採用している企業もあるため、資格を持っていることで選考のハードルを下げることができます。
資格手当がもらえる可能性がある
企業によっては、資格を持っている社員に対して資格手当を支給する場合があります。これは、資格を取得することで企業にとって有益なスキルや知識を習得した社員に対して、報酬として支払うものです。資格の取得には費用がかかるケースが多いですが、資格手当がもらえる場合は補うことができるでしょう。
スキルの証明ができる
資格取得は、自身のスキルや能力を証明するための方法としても有効です。資格は外部の機関から認定を受けたものであるため、自身のスキルや能力を客観的に証明することができます。また、資格取得には一定の学習や試験に合格する必要があるため、自己学習能力や粘り強さを証明することにもつながります。
資格以外に必要なスキル
システムエンジニアには資格以外に必要なスキルもあるでしょう。ここでは、システムエンジニアが身につけるべきスキルについて説明しますのでぜひ参考にしてください。
コミュニケーションスキル
システムエンジニアは、プログラマーやデザイナー、ユーザーとのコミュニケーションが必要です。コミュニケーションスキルがなければ、要件の把握ができず、開発過程でのミスやユーザーの不満を招くことがあります。合わせて、プレゼンテーションスキルを必要とされることもあります。
マネジメントスキル
システムエンジニアは、プロジェクト全体をマネジメントすることが求められることがあります。マネジメントスキルがなければ、スケジュールや予算の管理ができず、プロジェクトが失敗することもあるかもしれません。合わせて、リーダーシップスキルやコーチングスキルも必要とされることがあります。
要件定義スキル
システムエンジニアは、ユーザーの要件を理解しそれをシステムに反映させる必要があります。要件定義スキルがなければ、要件の把握が不十分なままシステムを開発することがあるでしょう。要件定義スキルは、ユーザーとのコミュニケーション能力と合わせて、システム開発において重要なスキルの1つです。
コーディングスキル
システムエンジニアは、コーディングに関する知識やスキルが必要です。コーディングスキルがなければ、プログラマーとのコミュニケーションが不十分になり、プログラムの品質や開発スピードが低下することがあります。ただし、システムエンジニアは主に設計やテストに携わることが多く、コーディングスキルはある程度必要ですが、主力となるスキルではありません。
まとめ
このページでは、「システムエンジニアにおすすめの資格21選」から「システムエンジニアが資格を取得するメリット」「資格以外に必要なスキル」などシステムエンジニアにおすすめの資格について解説しました。
それぞれの資格の違いを踏まえて、自分に合った資格を取得することが大切です。
このページの情報を参考にシステムエンジニアとしてのキャリアを充実させていきましょう!
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