TECHBIZ MEDIA
東大・ニコニコ動画・Fantia…点のキャリアが「線」になったイマ。テックビズ公認アンバサダー・辻良繁さん@LTイベント

東大・ニコニコ動画・Fantia…点のキャリアが「線」になったイマ。テックビズ公認アンバサダー・辻良繁さん@LTイベント

#学び

【記事概要】

フリーランスとして働く中で、「このキャリアの方向性でいいのか」と迷ったことはありませんか。

本記事では、テックビズ公認アンバサダーを務める辻良繁さんが登壇した、2026年6月23日に開催したイベント「TECHBIZ MEETUP! Early Summer 2026」内で行われたLTの内容をご紹介しています。

エンジニアから上場企業の経営、そして国家公務員まで、一見バラバラに見えるキャリアが"線"になった理由とは?フリーランスが長く活躍するためのヒントがあるかもしれません。ぜひチェックしてみてください。

【無料】テックビズへの相談はこちらから

テックビズ公認アンバサダーとして活動する辻さんは、データベース研究者としてのキャリアを皮切りに、ニコニコ動画の開発、スタートアップでのCTO、上場企業での執行役員、行政書士資格の取得、そして現在はデジタル庁でAI利活用推進のリーダーを務めています。

そんな辻さんですが、6/23にテックビズで開催されたイベント「TECHBIZ MEETUP! Early Summer 2026」で登壇。「フリーランスとして長く活躍するには?」というテーマにて、マネジメント層の目線をLTで話していただきました。

一見バラバラに見えるキャリア。でも振り返ると"線"になっていた

一見バラバラに見えるキャリア。でも振り返ると"線"になっていた
テックビズ公認アンバサダー・辻良繁さん

辻さんはまず、これまでのキャリアを打ち明けます。研究・アプリ開発・経営・AI推進と、一見すると系統の異なる点が並びました。

ここで辻さんが強調したのが、「現時点では点に見えても、後から振り返ると線になっている」ということ。

「今日1番伝えたいのはこれです」と切り出した辻さんは、スティーブ・ジョブズの「Connecting the Dots(点と点をつなぐ)」を引用しながら、「将来どう役立つか分からない点も、振り返れば必ず繋がっている」と語ってくれました。

「将来どう役立つか分からない点も、振り返れば必ず繋がっている」

当時を振り返る中で、とくにキャリアの原点について、辻さんは「プログラミングを始めたのは大学からで、実は結構遅かった」とコメント。

その理由を「東大に入った時は数学をやりたかった。ただ大学の数学はなんか違うなと思って、プログラミングに出会ってすごくはまった」と赤裸々に語ってくれました。

当時のアルバイト中に、サイトのアクセスが急増して重くなるという困りごとに直面した辻さん。多くの人はサーバーを増やして対処して終わりにするところを、「なぜデータベースだけボトルネックになるのか」と深掘りし、論文まで遡って読み込んだといいます。

そんな経験が専門性の原点となり、IPA未踏事業への採択にもつながりました。

この経験をもとに、辻さんは「専門は最初から決まっているものではなく、困りごとを深掘りした先に、後から見えてくるもの」だと語ります。

「専門は最初から決まっているものではなく、困りごとを深掘りした先に、後から見えてくるもの」

専門性が固まると、自然と周りの景色が広がっていくと辻さんは続けます。

その一例として挙げてくれたのが、同人クリエイター支援サービス「Fantia(ファンティア)」の立ち上げエピソード。

コミックマーケット以外では収入が安定しない同人クリエイターの課題に気づき、「ファンが毎月サブスクで応援できる仕組みを作ろう」と0から事業を立ち上げました。

初月の売上はわずか800円。「たこ焼き買えますかみたいな感じ」と笑いながら振り返る辻さんですが、そのファンティアは10年後に年間流通額250億円のサービスへと成長しています。「最初の一歩は大抵こんなもの。ちゃんと点を育てていくことが大事」という言葉が印象的でした。

もう一つの隣接領域として語ってくれたのが、行政書士資格の取得です。金融系の事業でブロックチェーンを活用しようとした際に、技術だけでは解決できない法律の壁に直面したことがきっかけでした。

「技術も法律も分かる人はなかなかいない。隣接を取るたびに、他にない強みが増えていく」と辻さんは語ります。

長く活躍するためにやってみてほしい、3つのこと

LTの締めくくりにあたり、辻さんは「長く活躍するためにやってみてほしいこと」として3点をピックアップ。

まず一つ目に「専門性を持つこと」を挙げます。

一つ目に「専門性を持つこと」

この分野なら誰より詳しい、というものが一つあると、フリーランスとして生きていく上で大事なコアバリューになる」と話してくれました。

続いて二つ目に「隣接領域に踏み出すこと」を挙げてくれました。

二つ目に「隣接領域に踏み出すこと」

「一見自分の仕事には関係ないかなと思うようなところでも、興味を持ったら深掘りしてみてほしい。後でこんなことに役立ったという経験が、必ず現れてくる」と語ります。

そして三つ目として、「チームで動かす経験を積むこと」を挙げました。

三つ目として、「チームで動かす経験を積むこと」

「マネジメントは専門を捨てることではない。フリーランスのEM・PM需要は確実に増えていて、チームを育てる経験は市場価値になる」と、チャレンジを促してくれました。

Q&A!テックビズ公認アンバサダーが回答

参加者①:深掘り力は高められますか?

辻さん高められると思います。いろんな経験(点)を打ちながら、「ここなら自分が深掘りできる」という領域を見つけて、深掘った経験を積み重ねていくことが大切です。

最初の点と、次の点を見つけていっていただけたらと思います。

参加者②:現場メンバーがリーダー候補として評価されるには?

辻さん:まずは今の仕事にしっかり没頭することが大事で、それ自体が非常に良いポジションだと思っています。

その上で、技術力を高めてアピールできること、そして技術を活かして周りに良い影響を与えていく姿勢——育成や助け合いを意識してもらえると、次のリーダーにしたいと思ってもらいやすくなるかなと思います。

テックビズ公認アンバサダー・辻良繁さんから、フリーランスへのメッセージ。「点と点をつなぐキャリア」や、長く活躍するために大切なこととは?

テックビズ公認アンバサダー・辻良繁さんから、フリーランスへのメッセージ

辻さん 未来を見て点をつなぐことはできない。でも、「いつか点は何らかの形で繋がると信じること」が、道を外れても自分の心に従う自信をくれると思っています。

フリーランスって、多くの経験を自分で選べて、何をやるかも自分で決められる強さがある。自分にしか見えない経験の蓄積が、AIには出せない価値になると思うので、ぜひいろんな点を打っていっていただけたらと思います。

・専門性は最初から決まらない。困りごとの深掘りが、後から専門になる
・隣接領域に踏み出すたびに、他にない強みが積み上がっていく
・点はいつか繋がる。フリーランスだからこそ、自分で点を打つ場所を選べる

【無料】テックビズへの相談はこちらから

【無料】企業の方のご相談はこちらから

SNSでシェアする

XLINEFacebook
鈴木光平

鈴木光平

10年にわたって、フリーライターとして活動。テックビズのライターとしても活動中。主にスタートアップ界隈を中心に起業家や投資家などを取材、記事の執筆などを行ってきました。貴重な話を聞いてきた経験から、少しでも役に立つ情報をお届けします。

TECHBIZ フリーランス案件サイトへ

ランキング

  • フリーランス適性診断
  • フリーランスの歩き方

最新記事

LATEST