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自己PR動画は1分で何を話す?就活・フリーランスが使える例文と撮影のコツ

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記事概要

3月は、転職や独立を検討する人が動き出しやすい季節です。年度の変わり目を前に、「今の仕事を続けていていいのか」「フリーランスとして働くことはできるのか」と、働き方を見直す機会が増えてくる時期でもあります。

そうした動きが活発になる一方で、「何から準備すればいいかわからない」「自分をどうアピールすればいいか自信がない」という声も少なくありません。今月のBizTREND+では、転職・フリーランスデビューをテーマに、変化の時代における自分の売り方と、新しい働き方への踏み出し方を取り上げていきます。


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採用・転職の場面で、「動画での自己PR」が浸透しつつあります。企業が選考に動画を取り入れるケースが増えている一方で、求職者も企業研究に動画を活用するようになり、動画はいまや双方向のコミュニケーションツールになってきました。

こうした変化の中で、「1分の自己PR動画でどう印象に残るか」は、就活・転職活動における重要なテーマです。さらにその撮影技術は、フリーランスが案件を獲得する場面や、SNSでのセルフブランディングにも応用できるもの。本記事では、自己PR動画の構成のポイントと、企業や採用担当者の印象に残るための表現の工夫、強みのアピール方法について整理していきます。

採用・転職で「自己PR動画」が当たり前に——1分で印象に残るための新常識

採用・転職で「自己PR動画」が当たり前に——1分で印象に残るための新常識

採用・転職の現場が、ここ数年で大きく変わってきました。変化の中心にあるのが「動画」です。

企業の採用活動では、エントリーシートや履歴書だけでは応募者の人柄がつかみにくいという課題が以前からありました。そこで注目されるようになったのが、応募者に自己PR動画を撮影・提出してもらう「動画選考」です。採用活動に動画を取り入れる企業はすでに6割以上にのぼるという調査もあります。商社や金融、広告など大手企業を中心に広まったこの手法は、今やベンチャー企業にも当たり前のように導入されています。

一方で、求職者の側も動画を通じて企業をアピール力のある情報源として活用し、選社に役立てています。20〜30代の就転職経験者を対象にした2025年の調査では、7割以上が採用に関連した動画を視聴したことがあると回答。さらに、動画を見た人のうち4人に3人が「企業を選ぶときに動画はあった方がいい」と答えています。会社の雰囲気や社員の様子は、テキストや写真よりも動画のほうがずっとリアルに伝わります。求職者が動画を通じて企業を「見極める」時代になっているのです。

つまり採用の現場は今、企業が求職者の自己PR動画を見て選びながら、求職者も企業の動画を見て選ぶという、双方向の見極め合いになっています。面接官は1日に何十本もの動画を確認し、求職者もまた数多くの企業動画を見比べています。

こうした状況が示すのは、「短い時間で相手の心をつかむ動画を作る力」が、企業にとっても個人にとっても欠かせないスキルになっているということです。長々と強みをアピールしても、最後まで見てもらえなければ意味がありません。1分という限られた時間の中で何をどう伝えるか——その技術が、これからの採用・転職を左右します。

1分の自己PR動画、印象に残るには「削る技術」と「大げさな表現」が必要

1分の自己PR動画、印象に残るには「削る技術」と「大げさな表現」が必要

動画で自己PRをするとき、多くの人が「何をどれだけ話すか」を考えます。しかし本当に大切なのは、「何を話さないか」を決めることです。

1分間で話せる文字数は、およそ300文字。原稿用紙1枚にも満たない量です。強みも、実績も、アピールしたいことをすべて詰め込もうとすると、結局何も伝わらない動画になってしまいます。面接官や採用担当者は1日に何十本もの動画を見ています。印象に残るのは、「この人は〇〇な人だ」と一言で言えるほど、伝えることを絞り込んだ動画です。まず台本を書き、撮影し、見返して、また撮り直す。このプロセスを繰り返しながら、メッセージをひとつに研ぎ澄ますことが、1分動画の出発点です。

では、内容を絞ったうえで、どうすれば画面越しに「伝わる」動画になるのでしょうか。ここで参考になるのが、伝え方に関するベストセラー本の著者への取材で聞いた話です。

「オンラインは対面よりも、人柄や熱量が伝わりにくい。だから、身振りや声の強弱は、対面なら少し大げさに映るくらいの表現で、やっとオンラインで"普通"に見える」——そう教えてもらいました。遠慮してしまうと、画面の中の自分はひどく平板に見えてしまうのです。

特に印象的だったのが、カメラの前で「前後の動き」を意識するというアドバイスです。左右に動くだけでなく、体を少し前に出したり引いたりすることで画面に奥行きが生まれ、見ている人に存在感が伝わります。この「画面越しに伝わる技術」は、YouTubeなどの動画コンテンツを研究し続けてきた人ならではの知見でした。

構成で「何を伝えるか」を絞り、表現で「どう伝わるか」を強める。この2軸を意識するだけで、自己PR動画の印象はまったく変わります。

自己PR動画の撮影スキルは、フリーランスの案件獲得にも使える

自己PR動画の撮影スキルは、フリーランスの案件獲得にも使える

ここまで紹介してきた「1分で印象に残る動画」の技術は、就活や転職だけのスキルではありません。フリーランスとして働く人にとっても、動画でのアピールは仕事の取り方を大きく変える可能性があります。

まず、伝える内容の設計はこれまで述べた原則がそのまま使えます。ただし、フリーランスの動画には就活動画と決定的に違う点がひとつあります。就活の自己PRは「自分の強みをアピールする」ものですが、フリーランスの動画で伝えるべきは「自分に何を依頼できるか」です。クライアントが知りたいのは、あなたの人柄や価値観よりも先に、「この人に頼んだら何をしてもらえるのか」という具体的なイメージです。「強み→実績→依頼できること」の三点セットを1分に凝縮することが、フリーランスの動画PRの基本構成になります。

そして、フリーランスの動画が就活動画と最も異なるのは、「一度撮れば、何度も使い回せる」という点です。就活の自己PR動画はその選考が終われば役目を終えますが、フリーランスの動画は作った瞬間から複数の場面で機能し始めます。

活用シーンは大きく三つあります。一つ目は、SNSのプロフィールへの固定投稿。訪問してきた見込みクライアントが数十秒で「どんな人か」を把握でき、テキストだけのプロフィールとは一線を画します。二つ目は、案件応募時の添付です。提案文だけでは伝わらない熱量や人柄を動画が補い、他の応募者との差別化につながります。三つ目は、初回商談前の事前送付です。商談が始まる前から相手に「知っている人」として認識してもらえるため、場が和み、本題に入るまでの時間が大幅に短縮されます。

動画が「宣伝部隊」として機能するようになると、自分から営業しなくても仕事の依頼が来る状態が少しずつ作られていきます。フリーランスのセルフブランディングにおいて、1分の動画は最もコストパフォーマンスの高いツールのひとつといえるでしょう。

自己PR動画の撮影に迷ったら、テックビズに相談を

採用・転職の場面でも、フリーランスの案件獲得の場面でも、動画での自己PRはすでに当たり前のツールになりつつあります。一方で、「何を話せばいいかわからない」「撮ってみたけど、これで合っているのか不安」と感じている方も多いのではないでしょうか。

テックビズでは、フリーランス向けにキャリア相談の機会を用意しています。自己PR動画に関するヒントをお伝えするだけでなく、これまでの経験や強みの整理、これからの働き方まで、一緒に考えることができます。「動画で何をアピールすべきか」が明確になることで、撮影も、案件獲得も、ぐっとスムーズになるはずです。

また、採用活動に動画選考を取り入れたい、または動画PRを活用できる即戦力のフリーランスと組みたいという企業・チームの方も、ぜひテックビズにご相談ください。自分の強みを動画で伝えられる人材は、リモート環境やプロジェクト型の仕事においても高いコミュニケーション能力を持つ傾向があります。目先のマッチングだけでなく、長期的な関係づくりの場として、テックビズをご活用いただけます。

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編集後記:300回のプレゼン練習で見えた、「話す」の先にあるもの

記事の中に登場した“話し方のプロ”に取材した際、印象的なエピソードを聞きました。「話し方を意識するようになったのは、同じプレゼンを300回練習した時でした」という話です。

300回も繰り返すと、話す内容はもはや自動的に口から出てくるようになります。意識が「何を話すか」から解放されたその時に芽生えたのが、メタ認知だったといいます。自分が話している姿を頭上から俯瞰する感覚になり、場全体を意識できるようになる。すると「あの人を引き込むには、隣の人を笑わせるといい」というところまで考えられるようになったそうです。

私たちはつい、話す内容や話し方に意識が向きがちです。しかしその先には、「場をデザインする力」があるのだと気づかされました。誰か一人に語りかけているようでいて、意識は場全体に行き渡っている。そう思うと、工夫できることはぐっと広がります。オンラインであっても、背景や目線、話すテンポなど、環境づくりで意識できることはたくさんあるはずです。

AIができる仕事が増えていく中で、人が直接「伝える」ことの重要性は、むしろ高まっていくように思います。改めて「伝える」ことを根っこから考え直す必要があると感じました。

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執筆者

鈴木光平

鈴木光平

10年にわたって、フリーライターとして活動。テックビズのライターとしても活動中。主にスタートアップ界隈を中心に起業家や投資家などを取材、記事の執筆などを行ってきました。貴重な話を聞いてきた経験から、少しでも役に立つ情報をお届けします。

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