TECHBIZ MEDIA

職場の人間関係で孤立しても気にしないでOK?職場での孤立で「自分が悪い・手遅れ」と割り切る前に。内閣府の調査データに注目

#学び

【記事概要】

9月を迎え、TECHBIZ MEDIAのBizTREND+では「出会い」にまつわるテーマをお送りします。今回のテーマは「孤立」です。夏の異動や配置換えを経て、職場の顔ぶれが変わったという方もいるのではないでしょうか。新しい環境になじめず、なんとなく孤立を感じてしまうことはないでしょうか。

孤立を「自分に問題がある」という話で片づけてしまうのは早計です。孤立の感じ方には人間関係や職場の状況など複数の要因が絡んでおり、その影響の大きさは相手や環境によっても変わります。

本記事では、データや取材エピソードをもとに、職場での孤立との向き合い方を整理しながら、フリーランスだからこそ選びやすくなる、人との距離感のつくり方についてまとめました。

【無料】テックビズへの相談はこちらから

職場で孤立を感じたとき、多くの人が気になるのが「これは自分が悪いのか」ということではないでしょうか。原因は自分にあるのか、それとも相手や周囲の状況にあるのか——気になりつつも、はっきりした答えを持っている人は意外と少ないかもしれません。

本記事では、公的データを手がかりに、職場での孤立や人間関係の悩みがどのような状況から生まれやすいのかを整理します。孤立や人間関係の悩みは、会社員はもちろん、フリーランスとして働く人にとっても無関係ではないテーマです。孤立の原因や可能性を知ることは、今の職場に留まるにせよ、転職や新しい働き方を考えるにせよ、自分に合った環境を見つけるためのヒントになるはずです。

職場で孤立を感じるのは自分が悪いのか、それとも気にしなくていいことなのか

職場で孤立を感じるのは自分が悪いのか、それとも気にしなくていいことなのか

職場でふと孤立を感じたとき、「周囲とのコミュニケーションが下手な自分が悪い」「相手とうまくやれないのは自分に原因がある」と、つい自分を責めてしまう人は少なくありません。仕事がうまくいっていても、人間関係だけがなぜかしっくりこない。そんな状況に心当たりがある方もいるのではないでしょうか。

しかし、内閣府が実施した「孤独・孤立の実態把握に関する全国調査」を見ると、少し違う景色が見えてきます。

孤独を感じやすい人と感じにくい人を比べたとき、もっとも大きな差が出た出来事は「人間関係による重大なトラブル」でした。仕事上のトラブルも、要因の一つとして挙げられています。つまり孤立の背景には、自分自身の性格というより、周囲との関係のこじれという「状況」が強く関わっている可能性があるのです。

さらに厚生労働省の調査では、働く人の約3割が対人関係にストレスを感じていると回答しています。人間関係のつまずきは、決して珍しいものではありません。相手や職場との相性が合わないことは、誰にでも起こり得ることなのです。

孤立を「自分が悪い」と抱え込む必要はなく、「気にしない」で済ませてしまうのも少しもったいないかもしれません。原因を自分だけに求めず、状況そのものに目を向けてみる。そこから、転職も含めた次の一歩が見えてくることもあります。

職場の人間関係、孤立させない距離感は「選べる仕組み」でつくれるかもしれない

職場の人間関係、孤立させない距離感は「選べる仕組み」でつくれるかもしれない

先に触れたように、職場での孤立は本人の性格が原因というより、周囲との人間関係や、そのときの状況によって生まれている可能性があります。

実際にある企業では、そうした考え方をもとに、社員それぞれが人間関係の距離感を選べる仕組みを整えていました。

同じ職場で働いていても、心地よい距離感は人それぞれです。

営業の仕事では相手と直接会って話したい人が多い一方、開発チームではテキストでの非同期なやり取りを好む人が目立つなど、仕事内容によっても傾向は変わるといいます。距離の近さを気にしない人もいれば、それがストレスになる人もいるため、孤立を放っておくのも、距離を詰めすぎるのも、どちらも良い状況とはいえません。

そこでこの会社は、オンラインツールを使い、距離感を自分で調整できるようにしていました。テキストやミーティングツールに加え、画面上でアバターを動かして交流する「バーチャルオフィス」も導入。ログインしても誰かと必ず話す必要はなく、話したい相手を見つけて近づけば会話でき、周囲で誰かが話しているのを近くで聞いているだけでも構いません。しっかり顔を見て話したいときは、会議室に入って画面を共有することもできます。

孤立は、つい「自分が悪い」と個人の問題として片づけられがちです。ですが、こうして距離感を選べる状況をつくれるかどうかは、転職を考える前に見直したい、会社側の環境づくりの話でもあるのかもしれません。

職場での孤立…距離感を選べないのは悪い会社なのか、それとも合わないだけなのか

職場での孤立…距離感を選べないのは悪い会社なのか、それとも合わないだけなのか

人間関係の距離感を選べる仕組みは、どの職場にも必ずあるわけではありません。ただ、それは会社が悪いという話でもなく、単にその会社ごとのスタイルの違いだと捉えたほうが、実態に近いかもしれません。

以前取材したある会社では、今の時代でも来客があると社員全員が立ち上がって挨拶をしていました。距離感を選ぶ余地がない、昔ながらのスタイルです。

ですが、それを窮屈だと感じない人にとっては、何も問題のない環境です。むしろそうした一体感を心地よく思う人が集まっているからこそ、その会社は成り立っているともいえます。

つまり職場の孤立や人間関係の悩みは、「良い会社かどうか」ではなく、「自分に合う状況かどうか」で決まってくる部分が大きいのです。

とはいえ、周囲との距離感を選べる仕組みをすべての会社が用意できるわけではありません。もし今の職場で、相手との距離が近すぎる、あるいは孤立しがちな状況が続き、それが自分に合っていないと感じているなら、転職だけでなく、会社という枠の外に出てみるのも一つの方法です。

フリーランスとして働けば、誰とどれくらいの距離感で仕事をするか、比較的自分で選びやすくなります。孤立を自分が悪いと抱え込む必要も、無理に気にしないふりをする必要もなく、自分に合った関係のつくり方を選べる。それも、働き方の可能性のひとつです。

職場での孤立など、いまの環境での距離感に迷ったらプロに相談してみる

会社の中では、上司や同僚、あるいは人事担当者など、身近に相談できる相手がいることも珍しくありません。ですが、フリーランスとして働き始めると、クライアントとの距離感や仕事の進め方について、ふと迷ったときに気軽に聞ける相手が周りにいない、という状況に直面することもあります。

孤立や人間関係の悩みは、環境が変わったからといってすぐになくなるわけではありません。むしろ、これまでとは違う形で、自分に合った関わり方を一から探っていく必要が出てくることもあります。

そんなとき頼れる先のひとつが、TECHBIZのキャリア相談です。フリーランスとして働いている方はもちろん、これから独立を考えている方も利用でき、今の働き方や人との関わり方に不安があるときの相談先として活用できます。一人で抱え込まず、外部の視点を借りることも、自分に合った環境をつくっていくための一つの手段です。

【無料】テックビズへの相談はこちらから

【無料】企業の方のご相談はこちらから

編集後記:孤立しているのは若手だけじゃない、管理職や経営者ほど相談相手が減っていく

職場での孤立というと、周囲になじめない若手のイメージを持つ方も多いかもしれません。ですが、取材でさまざまな方の話を聞いていると、案外、管理職や中年世代のほうが、心理的には孤立しているケースが少なくないように感じます。

役職や年次が上がるほど、自然と先輩や上司の数は減っていきます。それは裏を返せば、悩んだときに相談できる相手も減っていくということです。業務上のコミュニケーションの量そのものは増えていくのに、仕事で本当に困ったときにSOSを出せる相手は、むしろ限られていく。よく「経営者は孤独だ」と言われますが、立場が上がれば上がるほど心理的に孤立しやすくなるのは、会社という構造そのものが持つ性質なのかもしれません。

だからこそ、経営者の多くは会社の外に「相談できる場所」を持っています。以前取材した経営者の方は複数のコーチングを受けており、その費用は月に100万円以上にのぼるとのことでした。これはかなり極端な例かもしれませんが、「心理的にきつかったとき、投資家に話を聞いてもらって助けられた」と語る起業家も、決して少なくありません。

経営者に限らず、会社の外に心理的なよりどころを持っておくことは、案外大事な戦略なのかもしれません。

やりがいも、心理的な安らぎも、収入も、すべてを職場ひとつで賄えるのが理想ではあります。ですが、それらが全部そろった職場を見つけるのは簡単なことではありません。収入なのか、やりがいなのか、働きやすさなのか。職場に何を求めるかの優先順位を自分の中で決めておき、そこで賄いきれないものは、外部で補っていく。そんな設計の仕方も、これからは大事になっていくのではないでしょうか。

【無料】テックビズへの相談はこちらから

SNSでシェアする

鈴木光平

鈴木光平

10年にわたって、フリーライターとして活動。テックビズのライターとしても活動中。主にスタートアップ界隈を中心に起業家や投資家などを取材、記事の執筆などを行ってきました。貴重な話を聞いてきた経験から、少しでも役に立つ情報をお届けします。

ランキング

  • フリーランス適性診断
  • フリーランスの歩き方

最新記事

LATEST