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雷でパソコンが壊れるってホント?ノートパソコンでも影響ある?移動や作業中もフリーランスは注意が必要なワケとは

【記事概要】

8月も、TECHBIZ MEDIAのBizTREND+では夏に関するテーマをお送りします。急な雷雨やゲリラ豪雨が増えるこの時期、「パソコンは大丈夫だろうか」と気になった経験がある方も多いのではないでしょうか。

実はこの雷、直撃しなくても電源やケーブルを通じて被害が及ぶことがあり、フリーランスにとっては仕事の停止という大きなリスクにつながります。近年はマルウェアなどのサイバー攻撃も増えており、災害と人為的なリスクの両方から、パソコンや大切なデータを守る備えが求められるようになっています。

本記事では「夏に高まるパソコンの故障リスク」をテーマに、公的データをもとに雷やサイバー攻撃の実態と、フリーランスが取るべき対策についてまとめました。 

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夏になると、雷が原因でパソコンが壊れてしまった、という話を耳にすることが増えます。落雷そのものが直撃しなくても、電源やケーブルを通じて瞬間的に高い電圧が流れ込む「雷サージ」が発生し、内部のパーツが故障につながることもあるため注意が必要です。

しかし、備えるべきリスクは、雷や電源まわりだけではありません。この記事では、夏に発生しやすいパソコンの故障リスクから一歩踏み込み、フリーランスにとって本当に必要な「対策」とは何かについて考えていきます。

雷でパソコンが壊れる?夏に故障リスクが高まる理由とは

雷でパソコンが壊れる?夏に故障リスクが高まる理由とは

夏になると、「落雷がきっかけでパソコンが壊れた」という話を耳にする機会が増えます。

気象庁がまとめた雷の発生日数を見ると、梅雨にあたる6月や、大気が不安定になりやすい8〜9月に多くなる傾向があります。つまり夏は、一年でも特に雷への警戒が必要な季節なのです。

パソコンが壊れる原因は、雷が直接落ちることだけではありません

近くに落雷があった場合でも、電源やケーブルを通じて瞬間的に高い電圧が流れ込む「雷サージ」によって、内部の基板が故障することがあります。気象庁の資料でも、IT化が進んだことでコンピューターや通信機器が雷の被害を受けやすくなっていると指摘されています。

さらに厄介なのがゲリラ豪雨です。

落雷が直撃しなくても、豪雨にともなう瞬間的な停電や電圧の変動だけで、パソコンや作業中のデータに影響が及ぶことがあります。オフィス勤務なら会社の設備が守ってくれる部分ですが、フリーランスの場合、パソコンが使えなくなること自体が仕事の停止に直結してしまいます。

雷や豪雨だけでなく、夏はパソコンにとってリスクが重なりやすい季節です。

以前の記事「パソコンを暑い部屋に放置するのってヤバイ?」でも触れたとおり、エアコンなしの高温環境も故障の一因になります。まずは雷ガード付きの電源タップやUPS(無停電電源装置)を用意し、電源まわりの対策から始めておくと安心です。日頃からの備えが、夏を乗り切る一番の近道といえるでしょう。

雷だけじゃない。気を付けるべきパソコンが壊れる原因とは

雷だけじゃない。気を付けるべきパソコンが壊れる原因とは

パソコンが壊れる原因は、雷や豪雨のような自然災害だけではありません。通勤や外出先への移動中にも、見落としがちなリスクが潜んでいます。

ゲリラ豪雨の日、濡れた傘やレインコートの人たちに囲まれる満員電車に乗り合わせた経験がある方も多いのではないでしょうか。

カバンの中のパソコンに水滴がしみ込んでしまうことや、満員電車特有の圧迫でカバンごと押しつぶされ本体やヒンジに負荷がかかることも起こり得ます。

さらに混雑時は置き引きやすり替えといった盗難のリスクも高まり、パソコンの中の顧客データや契約情報がそのまま持ち去られてしまう危険もあります。

こうした移動中の物理的なリスクだけでなく、パソコンの中身、つまりデータそのものを狙われる「サイバー攻撃」にも注意が必要です。

不注意にメールの添付ファイルを開いてしまっただけで、パソコンの中身をまるごと人質に取られてしまうケースも発生しています。雷サージのような物理的な故障とは違い、こちらは社員一人ひとりの操作がきっかけになってしまう点が厄介なところです。

以前、セキュリティ教育を専門に行う企業に取材した際、次のような話をうかがいました

「海外では、会社が用意した危険なメールを一定回数以上開いた人は、マネージャーになれないなど、厳しい基準を設けているケースもあります。今やセキュリティ対策は、ビジネスパーソンにとって必須のスキルです」。

豪雨の日に鞄の中のパソコンをどう守るか、不審なメールをどう見分けるか——形は違えど、どちらも「不測の事態にどれだけ備えられているか」が問われる場面です。

データを守れるかどうかは、天候やタイミングに関わらず、組織の信頼を左右する重要な指標になりつつあるといえるでしょう。

フリーランスにこそ必要なセキュリティ対策とは

フリーランスにこそ必要なセキュリティ対策とは

セキュリティ対策が「基本スキル」になりつつあるのは、企業に勤める人だけの話ではありません。むしろ総務や情報システム部門を持たないフリーランスの方が、対策の抜け漏れが起きやすいといえます。

会社員なら組織が用意してくれる研修やルールも、フリーランスは自分自身で情報を集め、判断しなければならないからです。豪雨の日に満員電車でパソコンを守る工夫や雷から守る対策、不審なメールを見分ける習慣も、根っこにあるのは同じ「日頃からの心構え」です。 

フリーランスが特に注意したいのが、パソコン1台に業務データが集中しやすいという点です。

クライアントとのやり取りや契約書、過去の実績まで、すべてが1台に集約されている場合、感染すればその被害は仕事全体に及びます。

不審なメールや添付ファイルを安易に開かないこと、パスワードだけに頼らずログイン時に多要素認証を設定すること、こまめにデータをバックアップしておくことが、まず押さえておきたい基本の対策です。

とはいえ、こうした対策をすべて自分一人で調べて揃えるのは、決して簡単ではありません。

選択肢の一つとして、経済産業省が普及を後押しする「サイバーセキュリティお助け隊サービス」があります。個人事業主も対象に含まれており、24時間の異常監視や簡易的なサイバー保険といった対策がひとまとめになっているため、専門知識がなくても安価に備えられる点が特徴です。

基本の対策を自分で押さえつつ、こうした仕組みも選択肢の一つとして知っておくと安心です。

備える視点は、キャリアにも活かせる

雷やサイバー攻撃への備え——ここまで見てきたように、フリーランスが自分自身で整えるべきリスク管理は多岐にわたります。同じように、自分のキャリアや働き方そのものも、意識的に備えていくべきものの一つと言えるかもしれません。

とはいえ、フリーランスとして働いていると、この先の案件選びや働き方の方向性について、一人で判断を重ねていく場面が多いのではないでしょうか。そうした悩みを誰にも相談できないまま抱えている方も少なくありません。

TECHBIZは、フリーランスや副業で働く方のキャリア相談に対応しています。この先の働き方に迷いがあるときは、一度話を聞いてもらうことも選択肢のひとつです。パソコンや情報を守る備えと同じように、キャリアを整える一歩も、早めに動いておくことが安心につながります。

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編集後記:「日本人はセキュリティ意識が低い」取材の裏側で聞いた、ちょっと意外な話

これまで何度か、セキュリティに関する取材をしてきました。その中でよく耳にするのが、「日本人はセキュリティ意識が低い」という指摘です。

デジタル化やクラウド化が他の先進国より遅かったことで、結果的に大きな被害のニュースになりにくく、危機感が育ちにくかったのではないか、という見方をする方が多くいました。

実際、セキュリティ知識に関する国際調査で日本が下位に位置づけられたこともあり、対策の遅れは事実としてあるようです。そしてここ数年、日本でもDXが少しずつ進んだことで、皮肉にも被害が目立つようになってきたとも言われています。

一方で、私は「日本人はそもそもセキュリティ対策に向いている国民性なのでは」とも思っています。

雷雨のほか、地震や台風、噴火など、昔からさまざまな自然災害に見舞われてきた日本人は、良くも悪くも「心配性」だとよく言われます。

これは単なる印象論ではなく、不安を感じやすいとされる遺伝子タイプを持つ人が、日本人には他国より多いとする調査もあるようです。

もちろん、この手の話にはさまざまな見方があり、遺伝子だけがすべてを決めるわけではありませんが、そうした気質が、世界トップレベルの耐震技術や排水設備を生み出してきた一因なのかもしれません。

災害が起きるたびに備蓄や避難経路を確認する——そんな災害への「心配性」を、パソコンやデータを守る意識にも向けられれば、日本のセキュリティ対策は案外、伸びしろだらけなのかもしれません。

セキュリティ対策において、日本が世界に後れを取っているのは事実だと思います。ですが、心配性な日本人だからこそ、いずれ世界最高峰のセキュリティ対策を作り上げるのではないか——そんな期待を、勝手ながら抱いています。

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鈴木光平

鈴木光平

10年にわたって、フリーライターとして活動。テックビズのライターとしても活動中。主にスタートアップ界隈を中心に起業家や投資家などを取材、記事の執筆などを行ってきました。貴重な話を聞いてきた経験から、少しでも役に立つ情報をお届けします。

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