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「職場が暑い…ぼーっとする」集中できないのは自分だけでないかも。オフィスが暑いとき対策を個人でもしっかりするべきワケ

「職場が暑い…ぼーっとする」集中できないのは自分だけでないかも。オフィスが暑いとき対策を個人でもしっかりするべきワケ

#学び

【記事概要】

7月を迎え、TECHBIZ MEDIAでは、夏のビジネスシーンにまつわる課題をお送りします。夏になると、「オフィスにいるのに、なぜか頭がぼーっとする」と感じた経験がある方も多いのではないでしょうか。

その背景には、猛暑が年々厳しさを増す一方で、職場の温度・湿度管理が個人の我慢に委ねられがちだという現状があります。本記事では「オフィスの暑さ対策」をテーマに、データと取材で得た現場の声をもとに実態を整理しつつ、暑さ対策そのものにとどまらず、「見えない生産性の低下」をどう捉え、備えていくかという考え方をまとめました。

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「オフィスにいるのに、なぜか頭がぼーっとする」——夏になると、そんな感覚を覚える方は少なくないのではないでしょうか。原因の一つとして考えられるのが、職場の暑さです。エアコンが効いているはずのオフィスでも、温度や湿度の管理が不十分だと、熱中症のリスクは意外と身近なものになります。

この記事では、オフィスが暑いと感じる原因を整理しながら、個人でできる対策の視点をお伝えするとともに、実はその「ぼーっとする」状態がビジネスの世界で見過ごせない課題にもつながっていることをお伝えしていきます。

オフィスが暑い原因と対策とは?ぼーっとする症状は要注意

オフィスが暑い原因と対策とは?ぼーっとする症状は要注意

暑い季節になると、オフィスにいても「なんだかぼーっとする」「集中力が続かない」と感じる方は多いのではないでしょうか。

実はこれ、気のせいではありません。2025年6~8月の平均気温の偏差は平年より+2.36℃と歴代最高となり、全国の熱中症による救急搬送者数は初めて10万人を超えました。このような暑さは、2026年も発生する可能性があります

※参考:Weather-jwa

オフィスで熱中症が起こる原因は、大きく分けて「環境」と「からだ」の2つです。

直射日光が当たる場所やOA機器が密集した場所、エアコンのない部屋は室温が上がりやすく、寝不足や体調不良の状態も熱中症のリスクを高めます。「オフィスは涼しいから大丈夫」という思い込みが、対策の遅れにつながっているのかもしれません。

こうした背景を受け、2025年6月には改正労働安全衛生規則が施行され、暑熱環境での熱中症予防措置が企業に義務付けられました。職場の温度・湿度管理は、もはや個人の我慢でどうにかする問題ではなく、企業が向き合うべき課題になりつつあります。

もちろん、個人でできる工夫もあります。こまめな水分補給や、風通しを意識した席の使い方、冷感グッズの活用は、暑さでぼーっとする状態を和らげる助けになるでしょう。ただし、体調に不安がある場合は、無理をせず医療機関に相談することをおすすめします。

「職場が暑くて集中できない」を放置するリスク。プレゼンティーズムという生産性の落とし穴

「職場が暑くて集中できない」を放置するリスク。プレゼンティーズムという生産性の落とし穴

「プレゼンティーズム」という言葉をご存知でしょうか。

これは、欠勤はしていないものの、何らかの体調不良を抱えたまま出勤し、本来のパフォーマンスを発揮できていない状態を指す言葉です。厚生労働省のガイドラインによると、健康関連コストの内、プレゼンティーズムが占める割合は77.9%にものぼり、2番目に多い医療費の15.7%を大きく上回っています。つまり「休んではいないけれど、本調子ではない」状態こそが、企業にとって最も大きなコスト要因になっているのです。

暑さで頭がぼーっとして集中できない、という状態も、まさにこのプレゼンティーズムの一例といえます。

横浜市立大学などの研究チームが27,507名を対象に行った調査では、心身の不調を抱えながら働くことによる経済的損失は年間約7.3兆円にのぼり、日本のGDPの約1.1%に相当すると試算されました。見えにくいだけで、決して小さな問題ではないことがわかります。

こうした背景を受け、企業の中にはプレゼンティーズム対策に投資するところも出てきています

以前取材したある企業では、その一環として、月に一度、社員向けに鍼治療を受けられる福利厚生を導入していました。1回あたり5,000円の負担だとしても、肩こりや腰痛を抱えながら働く社員のパフォーマンス低下を軽視せず、予防的な投資として取り入れているとのことです。もちろんこれは一つの企業の取り組み事例であり、合うケアの方法は人によって異なります。

プレゼンティーズムへの向き合い方として、こうした「予防への投資」という発想自体が、今後さらに広がっていく可能性がありそうです。

プレゼンティーズムはフリーランスにも起こる。放置する前に知っておきたい予防の視点

プレゼンティーズムはフリーランスにも起こる。放置する前に知っておきたい予防の視点

企業の間では、プレゼンティーズムへの意識が徐々に高まりつつあります。

健康関連コストの大半をプレゼンティーズムが占めるというデータが示されたことで、経営陣が「見えないコスト」として向き合い始めているためです。健康経営への投資は1ドルに対して3ドル分のリターンが得られるともいわれており、予防への投資は決して無駄にならない、という考え方が広がっています

一方で、フリーランスの場合はどうでしょうか。

自分の不調によってどれくらいの損失が生まれているのか、数字で意識する機会はほとんどありません。会社員であれば健康診断やストレスチェックなど、企業側が仕組みとして体調を可視化してくれますが、フリーランスにはそうした仕組みがなく、自分自身で気づかない限り、不調は放置されがちです。

しかし、体調管理においては、問題が顕在化してから対処するよりも、あらかじめ予防に意識を向けておいたほうが、結果的に負担を抑えられる可能性があります。これは企業の健康経営が「予防への投資」を重視している考え方と、根本的には同じです。フリーランスにとっても、日々のコンディションを軽視せず、体調管理を仕事の一部として捉える視点が、これから一層重要になっていくのではないでしょうか。

フリーランスの健康不安。テックビズへのキャリア相談をきっかけに解消してみては

体調管理の備えを自分で用意する必要があるフリーランスにとって、こうした不安を一人で抱え込まないための選択肢を知っておくことは大切です。

TECHBIZでは、案件紹介だけでなく、キャリアや働き方に関する相談を通じて、こうした不安の解消をサポートしています。「フリーランスオアシス」を通じた健康診断のサポートなどを受けることができます。

今の働き方や収入面、体調管理を含めた将来の備えに不安を感じている方は、まずはキャリア相談からテックビズにコンタクトしてみてはいかがでしょうか。

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編集後記:予防意識と、習慣というマネジメント課題

これまで多くのヘルステック企業を取材してきましたが、その中でたびたび語られるのが「日本人は予防意識が低い」という指摘です。

理由として挙げられるのが、日本の医療保険制度の充実ぶりです。世界でもトップクラスの制度により、比較的安価に治療を受けられる環境が整っているため、結果として「悪くなったら病院に行けばいい」という発想になりやすいのだそうです。

一方、海外では事情が異なります。「病院にかかると高額になるから、そもそも風邪をひかないようにする」という考え方が一般的だとか。予防にお金と意識を割く文化的な背景が、そこにはあるようです。

科学の進歩によって、今では遺伝子レベルで自分がどんな病気にかかりやすいかがわかる時代になりました。

とはいえ、いくら情報や技術が進歩しても、予防したいという気持ちと、そのために行動を変える意思がなければ意味がありません。

そして、人は習慣を変えるのが苦手な生き物でもあります。心理学の世界には「見知らぬ天国より、見慣れた地獄」という言葉があるほどです。多少不都合があっても、慣れ親しんだ今の状態を選んでしまう。それが人間の性質なのかもしれません。

だからこそ、いかに自分の習慣をマネジメントできるかが、健康な人生を左右するといっても大げさではないでしょう。

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鈴木光平

鈴木光平

10年にわたって、フリーライターとして活動。テックビズのライターとしても活動中。主にスタートアップ界隈を中心に起業家や投資家などを取材、記事の執筆などを行ってきました。貴重な話を聞いてきた経験から、少しでも役に立つ情報をお届けします。

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