【単価アップ】フリーランスエンジニアの単価の相場|単価アップのコツも紹介

収入

目次 開く

・フリーランスエンジニアの単価の相場は
・フリーランスエンジニの単価はどうやって決めればいいのか
・フリーランスエンジニアの単価を上げるためには

フリーランスエンジニアとして成功するためには、自分の仕事の適正な単価を理解することが非常に重要です。仕事の機会に感謝して、単価を考慮せずに仕事を引き受けると、忙しさと収入のバランスが取れない状況に陥る可能性があります。会社員時代に比べて収入が下がったり、最低賃金を下回るような働き方をしてしまったという悲しい体験をした人もいます。

したがって、フリーランスエンジニアは自分の仕事に対して適正な単価が何かを把握し、自分が納得できる単価設定を考えることが重要となります。

本記事では、フリーランスエンジニアの一般的な単価相場、単価の決定方法、そして単価を引き上げるためのコツなどについて紹介します。

フリーランスエンジニアとして納得できる条件で働くために、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

フリーランスエンジニアの単価相場:年収600万円程

フリーランスエンジニアの単価は、個人のスキルや実績、案件、トレンドなど様々な要素が絡んで決まります。個人や環境によって決まることが多く、収入の幅はそれなりに広くなります。
一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリアフリーランス協会の「フリーランス白書2023」によると、IT・エンジニア系198名のうち年収が600万円以上ある人が30.2%いるという結果が出ています。

出典:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリアフリーランス協会「フリーランス白書2023

なぜフリーランスエンジニアの単価は他のフリーランスよりも高いのか?

フリーランスのエンジニアの単価が他のフリーランスよりも高い理由はいくつかあります。一つは市場の拡大と人材の慢性的な不足です。また、エンジニアリングは専門的な知識を必要とするため、これも単価が高くなる一因です。

IT業界は新たな技術が次々と生まれ、様々な分野が拡大し続けています。これにより、常に専門的な知識やスキルを持つ人材が不足しており、企業からの需要が高まり、単価も上昇傾向にあります。

リモートワークの普及に伴い、フリーランスエンジニアへの需要はさらに増すことが予想されます。そのため、これからも単価は上昇し続けるでしょう。

フリーランスエンジニアの単価の決め方

フリーランスエンジニアはどうやって単価を決めたらいいのか、2つのポイントを確認していきましょう。

フリーランスエンジニアの単価の決め方
①取り組む時間や工数を考えてみる
②発注側の立場で考えてみる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

①取り組む時間や工数を考えてみる

時間と労力を考慮して単価を設定することが重要です。報酬額が高い案件でも、時間や労力が過度にかかる場合は、その価値が見合わない可能性が高まります。

しかし、具体的な時間や工数は実際に案件をこなしてみなければ正確には把握できない部分も多いです。そのため、まだフリーランスとしての経験が少ない場合は、一度経験を積むことも大切です。

実際に経験をした後は、どれだけの時間をかけたのか、どれだけの工数が必要だったのかなどをメモしておくと、次の案件で役立てることができます。

②発注側の立場で考えてみる

クライアントの視点から単価を考えることも重要です。エンジニアとしては、単価が高いほど良いと思うかもしれませんが、一方で、クライアントは高い単価に見合う品質を求めるでしょう。

したがって、単価が高い案件ほどクライアントからの期待値も高まることを覚えておいてください。自分が持つ知識やスキルで、クライアントの求めるレベルの作品を提供できるかどうかを考えることが大切です。

もしまだ必要な知識やスキルが足りないのであれば、自分が無理なく対応できる単価の案件から始め、経験を積んでいくことをおすすめします。自身のスキルが向上したら、それに見合う高単価の案件に挑戦してみましょう。

フリーランスエンジニアの単価を上げるコツ

フリーランスエンジニアの単価を上げる5つのコツを紹介していきます。

フリーランスエンジニアの単価を上げるコツ
①良いエージェントを使う
②スキルアップする
③実績を積み重ねる
④上流工程に関わるようにする
⑤クライアントと良好な関係を築く
⑥単価交渉をしてみる

順番に見ていきましょう。

①良いエージェントを使う

フリーランスエンジニアにとって、「高単価の案件を探し出すこと」が単価アップの最も重要なステップです。しかし、ご承知の通り、高単価の案件を見つけ、それを受けるためには、相応のスキルと時間が求められます。

ここで、一般的に単価を上げるための推奨策を提案します。それは、信頼できる優れたエージェントに案件を紹介してもらうことです。

高単価の案件は必ずしも市場に公開されているわけではありません。それらは特定のエージェントや紹介会社を通じて、フリーランスエンジニアに伝えられます。

エージェントはあなたの状況を詳しく聞き取り、あなたに適した案件を提案します。高単価で高難易度の案件だけでなく、労働時間や労働環境、あなたが理想とする企業像に合う案件まで幅広く提供されます。

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②スキルアップする

スキルの向上は、単価を上げるためには不可欠です。特にIT業界は、最新の技術が絶えず登場するため、それらを定期的に学び続けることが重要です。

新しいスキルをいち早く習得すれば、他の人々が対応できない案件を引き受けることができます。それにより、単価も上昇する可能性があります。また、すでに熟知している言語であっても、クライアントが求める以上の成果を提供できるようになれば、単価はさらに上がるでしょう。

自身が得意とすることだけを続けていても、単価はほとんど上昇しません。だからこそ、今の自分には不可能なことを可能にするために、定期的にスキルアップを心がけるべきです。

現在の環境に満足せず、新たな環境への挑戦を恐れないことを推奨します。

③実績を積み重ねる

実績が積み上げられれば、単価は自然と上昇します。その理由は、クライアントが極力経験豊富な人材に仕事を依頼したいと考えるからです。

具体的な成果物をしっかりと提供できる実績が存在すれば、高単価の案件を引き受けるチャンスが増えるでしょう。また、多種多様な仕事に対応した実績が提示できれば、既存のクライアントから新たな業務を依頼される可能性も広がります。

もし、フリーランスとして新たにスタートし、まだ実績が十分ではない場合、まずは実績を積み上げることを最優先し、案件を進めていくことを推奨します。

④上流工程に関わるようにする

仕事の上流工程に関与することで、仕事の単価は上がる傾向にあります。例えば、システムエンジニアとしてプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーの役割を果たすことができれば、より高単価の案件を引き受けられる可能性が高まります。

また、再委託可能な案件に取り組むことで、自身が戦略や進捗管理を担当し、具体的な作業は外注する形を取ると、より多くの案件を扱うことができ、収入も増えます。

ただし、上流工程に関与するためには一定の経験が必要となります。そのため、自分が「この分野については自信がある」と言えるようになるまで、一つの領域に集中してスキルを磨いていくことをおすすめします。

⑤クライアントと良好な関係を築く

クライアントと良好な関係を築くことは、フリーランスエンジニアが単価を上げるための重要な要素の一つです。スキルや実績、業務内容も確かに単価に影響しますが、クライアントとの信頼関係がその土台となります。

ここは会社員時代と変わらず、仕事のパートナーとしての信頼関係の構築が不可欠です。納期を守り、クライアントが求める成果物を提供し、報告・連絡・相談(ホウレンソウ)を適切に行うことで、クライアントからの信頼を勝ち取りましょう。

クライアントからの信頼が得られると、新しいプロジェクトの依頼や、そのクライアントの関連企業・知人からの紹介など、様々な恩恵が期待できます。これにより、直接的に単価を上げるだけでなく、より幅広い案件を取り扱えるようになり、事業の安定化や拡大にも寄与します。

⑥単価交渉をしてみる

クライアントから自発的に単価を上げる提案をされることはまれで、自分から交渉を持ちかけることが必要になることが多いです。ただし、単価交渉はデリケートな問題であり、適切なタイミングと根拠が重要となります。

フリーランスエンジニアが単価交渉をするタイミング

フリーランスエンジニアが単価交渉をするタイミングは以下の2つです。

フリーランスエンジニアが単価交渉するタイミング
①継続依頼が来たとき
②仕事量が増えたとき

それぞれ詳しく見ていきましょう。

①継続依頼が来たとき

クライアントから継続的な仕事依頼があった場合、それは単価交渉に最適なタイミングを示しています。これは、クライアントからの信頼が実証された瞬間であり、あなたのスキルと専門知識が高く評価されている証拠と言えます。

あなたはクライアントにとって価値のある、手放したくない人材となっていることがこれにより明確化します。この信頼関係は、単価交渉に取り組むうえでの強力な後押しとなり、あなたが提案する新たな単価に対してクライアントが受け入れやすい状況を作り出します。

そこで、継続的な依頼があった場合には、以前の条件でそのまま受け入れるのではなく、単価交渉を行い、自分の仕事の価値を正しく評価してもらうよう努めましょう。これにより、あなたはより良い条件で働き、自身のプロフェッショナルとしての価値を最大化することが可能となります。

②仕事量が増えたとき

仕事量が増えた時点で単価交渉を行うことは効果的な戦略です。作業量が増大すると、一貫した品質を維持しながら期限内に成果物を提供する負担が増します。

クライアントもこの増加した負担を認識しているはずです。そのため、単価の見直しを提案する際、クライアントは理解しやすく、提案を受け入れやすくなると言えます。また、仕事の量が増えているということは、クライアントからの信頼が高まっている可能性が高いです。

仕事量が増えても単価が変わらないと、仕事の負担が重くなりすぎてしまう可能性があります。仕事のストレスが過度にならないよう、積極的に単価交渉を行いましょう。これにより、あなたの労働の価値が適切に認識され、報酬が適正に反映されることで、より良い労働環境を築くことが可能となります。

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執筆者

テックビズとは

テックビズメディア責任者

プログラミングの専門校と大学を卒業後、SIerに入社。
プロジェクトマネージャーとして大手通販サイトの保守運用チーム20名を管理。転職後、人材会社のメディアマーケティング責任者として10以上のメディアのSEO(Search Engine Optimization)をおこない、1年間で集客を200%アップさせる。2022年に株式会社テックビズに入社。

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